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1月9日(日)

晴れのち曇り。きょうも寒い一日だった。

日中は将棋とラグビーのテレビ観戦でデスクを離れた以外、断続的に「8月6日のバット」の修正・加筆作業。
いい調子で手直しは進んでいたが、お好み焼き屋で主人公が先輩からある資料を見せられるところで、ピタリと止まってしまった。起筆時からずっと頭の隅で悩んでいるのだが、何十年も封印されていたヒロシマの秘密を彼女が暴くはいいものの、それを世界に発信するメディアが新聞で物語りが成立するのだろうか。
ジャーナリズムとしての信頼性が揺らいでいるし、メディアとしての古臭さが作品に影を落としそうで、このままでいいのか迷っている。
かといってテレビにも期待できそうもないし、ネットに新聞やテレビにとって代われる(読者が納得するという意味で)スケールのポータルがあるかも知らず…。いま、時代は本当にヤバい状況にあるということだろう。
そんなこんなを考え悩んでいるうちに時間だけがいたずらに過ぎてしまった。

気分転換にTouTubeでこんなものを観たら、リストアップされたツェペリンの楽曲をすべて聴きたくなってしまった。
もう何十年も親しんできたツェッペリンだが、アルバムごとBGMとしてさっくりと聴いてきたから一曲一曲にフォーカスしてみると、まったくちがった新鮮さがあって愉しめた。
ランキングをおさらいしてみてツェペリンの魅力を再発見したわけだが、一曲あげるとすればと考えてみて、やはり「サンキュー」で落ち着いた。聴き比べてという以前に、はじめて買ったEPの裏面にあったこの曲が気に入ってからというもの、ずっとマイ・ナンバーワンの地位は揺らがない。
それにしてもボンゾのドラミングのヤバいこと。彼が死んだとき、ツェペリンは彼のものだった、めいたことをいってジミー・ペイジが解散を宣告したと記憶しているが、なるほどボンゾがいなければ飛行船は鉛の重厚さを持ち得なかったろう。


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