転ばぬ先のJリーグ

JI中止

昨25日Jリーグが3月15日までに予定していた公式試合の計94試合を中止、開催の延期を決めた。

Jリーグの村井チェアマンは「サッカーを楽しみにしていた方には申し訳ないが、ある種の国難という状況で協力する」とコメントしている。

“国難”に対処するというなら、安倍が首相のうちはずっとJリーグは開催できないことになるが(笑)、それはさておき、やはりスポーツ界で今回の騒動にいち早く、そして大胆に対応したのはJリーグだった。

この決断は、政府の専門家会議が指摘した「これから1〜2週間が急速な拡大か終息かの瀬戸際だ」という見解を受けてのことのようだが、政府の対応は後手後手、バタバタ。現政府の体質を露骨にあらわして、事態の収束よりも状況を過少に見せることばかりに腐心しているわけで、そんなところからの指摘よりも「独自の判断で」して欲しかったというのが正直なところだ。

一方のスポーツの雄、わがプロ野球界はどうかといえば、連盟としての決定は今後の協議をまってということらしい。
個別には巨人がさっそく2月29日と3月1日の対ヤクルト戦を無観客で実施することを決定した。

また、ここ最近の球団の意識の高さに注目しているライオンズは2月16日に、またベイスターズは2月21日の時点で初期段階の対応を講じ、アナウンスしている。

ライオンズのコピー

ベイスターズのコピー

それに引き換え、カープ。いまだに具体的な対応策を打ち出すことなく、ホームページのアナウンスは、のんきなゲームレポートやボールボーイの募集とかの業務連絡などなどばかりだ。

それどころか、ライオンズの対応から1週間も経って、また今回のJリーグの英断が決定される2日前に、カープ球団が何事もなかったかのようにズムスタに何万人ものファンを集めて公式戦入場券販売のための抽選券配布を強行したのには、あらためて驚きを禁じえない。

きょねん社会的な混乱を招いた失態。そして、ことしのコロナウイルスへの対応のまずさ。
もともとの球団の体質もあるのだろうが、抽選券の配布そのものが呪われてでもいるのにちがいない。

理のないものには必ず破綻が来る。現行の抽選券配布はその生きた見本かもしれない。


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