ドラマ《SEX EDUCATION 』をみた

ドラマ『SEX EDUCATION』
タイトルから言いづらくて、話題にあげにくいのだけど、これは面白かったので感想書く。ネタバレではない。

いろんなシーンで感動して泣いた。家族物に弱いのかもしれない。主人公のだけじゃなくて、周りの登場人物たちの、それぞれの家族の物語もしっかり描かれているので、いろんな成長がみれる。

性教育とかだけに関するドラマでもなくて、その人自身が自分の人生においてどのように選択していくのか、悩みながら、間違えながら、修正しながら、進んで選び取る姿がどの人も本当にかっこよく描かれている。

私は自分自身の身体と心の性の違和を感じたことがないので、当事者の社会に対して感じる苦しい部分を想像するのは難しい。だから、ドラマをみて、こんなに分かり合えないと壁を感じているんだと思ったし、思わぬところで不満を抱えることがあることを知った。
日本の社会の文化と違うところは多々あるけれど、大半は身体と性の一致で作り上げられている世界だなあと気づかされる。身体はどうであれ、心はどちらによっていようが関係なくて良いし、いろんな人がいて当たり前なのだけど、社会の枠組みを作ってしまうと、上手くいくいかないが出てくるのだろう。

最終目標をどこに置くかによって、選択はだいぶ変わってくるし。

私は女性で、年齢でいうと結婚や子供を産み育て始めるタイミングである。
周りの友達に対しては、結婚して子供もいることにすごく尊敬する。この年齢で当たり前のように、それができていることに。式を挙げて、親に感謝を伝えていることに。本当にすごいことだと思う。

私には無理だと思うことが多い。恋人もいなくて、自ら積極的に動くこともしていない。結婚もしたいと思わない。子供も育てる想像がつかない。みんなが通る王道が私には到底できないことのように思う。

でも私にはなんとなくやりたいことがある。それができてから次考えたらいいのかなって、どんな人生を歩もうと、私が自分を肯定できていればいいかなって考える。側からみたら不幸せに見えるかもしれないし、おかしいと思われることもあるだろうけど。

自分が王道のステップアップを踏めていないことに、焦燥感とか悲しさ、不安感、不満を感じるんだけれど、自分の人生は誰かの価値観に当てはめるものじゃないし、これからも生身の自分でいろんな人と関わり合っていければいいって考えるに至ったドラマです。

ドラマをみることも、ただただエンタメ消費でなくて、自分の考えを深めるエッセンスになるので、ピンと来たものはみていきたい。

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