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電気グルーヴもYMOもよく知らないけれどテクノは好き

タイトル通りの話。僕は1983年生まれで(デトロイト)テクノ好きではあるけれど、実は電気グルーヴもYMOも、ついでに言うとケンイシイもあまりよく知らない。

もちろん代表曲や何枚かのアルバムを後追いで聴いてたりはするんだけれど、リアルタイムでがっつりハマったり思春期の頃に聴いていたということはないんだよね。

日本の古参テクノファンだったり今もテクノイベントをしてるようなアラフォー以上の人だと、この辺りの人たちがきっかけでテクノ沼に入っていった人が多いように思う。

少し年齢層が下がって30代後半くらいになるとパフューム〜音ゲー、さらに30代前半まで下がるとニコ動のボカロ文化あたりがこの手の電子音楽の入り口になる人が多いのかな。

全て流行や文化としては認識してるけれど、自分自身としては通ってきてないから、このあたりの音楽やカルチャーに関する部分って僕は正直よく分からないんだよね。。。

僕のテクノは4ヒーローから

じゃあ僕がテクノに興味を持ち始めたきっかけは何かと言うと、4ヒーローの2ndアルバムからだ。

20代前半にハマってたヨーロッパのジャズに飽き初めて、少し聴く音楽の視野を広げようと思ったのがきっかけ。

4ヒーローの音楽自体はもともと、ヨーロッパジャズにハマる前の00年代前半にジャザノバやクープあたりと一緒に聴いてたんだけれど、その当時はクラブジャズとして取り上げられていたTalkin' Loud移籍以降のアルバムしか聞いていなかったから、打ち込み丸出しのこの音は新鮮だった。

単にそれまで生音ばかり聴いてたから、その反動なだけかもしれないけどね(笑)

で、それから少し調べていくうちに、どうやら4ヒーローはデトロイトテクノの影響を受けているらしいということを知り、これまで全く聴いてこなかったテクノを聴き始めるようになったというわけ。特にカール・クレイグとマッド・マイクは衝撃的だった。

黒いテクノが好き

さらに、その流れで読んだのが野田努さんのブラック・マシン・ミュージック。それまでもパラダイス・ガラージなんかのNYアンダーグラウンド・ディスコは知ってたけれど、テクノについてはまったく知識を持ってなかった当時の僕はこの本にめちゃくちゃ影響を受けた(今はちょっと距離おいて冷静に見れるようになったけど)。

こんな感じでテクノと出会った僕だから、今もテクノ系で好きな曲と言えば黒人によるデトロイトテクノとその派生音楽がメイン。

シンセパッドがふわーっと広がるようなレトロフューチャー感のある暖かい音が好みで、いわゆるトランスやEDM(死語?)みたいなパリピ系音楽だったり、同人ボカロ系なんかでよくあるテクノポップなんかは個人的にはあまり得意じゃない(ディスってるわけではなく趣味志向の問題)。

だから自分で曲をつくっても自然とデトロイトっぽいレトロな雰囲気のものになる。別に誰かに作り方を教えてもらったわけじゃない(というか作り方を解説してる教材をみたことない)けれど、単に自分が好きな音や展開を組み合わせたら意識せずとも自然とそうなるってだけだ。

まぁプロでもない限り、音楽作りなんてみんなそうかもしれないけどね。ゲーム音楽やアニメっぽい雰囲気が好きな人はそんな感じの曲を作る(DTM界隈だとこの層が多そう)だろうし、ロック系が好きな人はDTMでも生演奏のロックっぽい雰囲気を目指すだろうからさ。

それが僕の場合は少しレトロフューチャー趣味のある黒っぽい音だってだけ。単純にそういう音が好きだからね。


そんなわけで今日は僕のテクノに関わるバックボーンについて。決して多数派ではないと思うけれど、そこまで強烈にマニアックなわけでもないから同じような趣味志向の人も多分いるはず。

ネットでもリアルでも出会ったことないけれど、いつか同じような趣味の人に会ったら、一度ゆっくり話をしてみたいものだ。

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