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ヒップホップとハウスの黎明期コンピを作ってみた

この前noteの記事にも書いた自作コンピの作り方に則って、また新しいものを作ってみた。

実際には少し前に完成してたんだけど、先日たまたまJ DillaとNujabesについての記事がちょっとバズったことで、音楽関連でフォローしていただいてる方も増えたので、この機会に紹介しておこうかな。ちょっと長い記事になりそうだから目次もつけておこう。


はじめに

さてさて、記事タイトルにもある通り、今回作ったのは80年代初頭のオールドスクール・ラップを集めたものと、80年代後半〜90年代初頭の初期ディープハウスを集めたものの二つ。

もともとそれぞれ別々のバックグラウンドで作りはじめたものではあるけれど、考えてみたらどっちも黎明期のクラブミュージックという繋がりがあるので、自分のなかで同じシリーズのヒップホップ編、ハウス編みたいな扱いにしてみた。

ヒップホップについては本来クラブミュージックではなくてストリートミュージックっていうのが正しいって話もあるんだけれど、そこはいったんおいておくことにしよう。ある意味、少し前に連載形式で書いた90年代のクラブミュージック概略のエピソード0みたいなものになるのかもしれない。

ちなみに初期ハウスについては、以前作った僕流のディスコものコンピでも多数選曲してて、たとえばジョー・スムースのPromise Landみたいな定番モノはこっちで既に選曲済みだから、今回は外してみた。

全体的に市販のコンピとは少し違う良い感じの選曲が出来て個人的には満足。この先でhearthisのリンクとトラックリスト、それから簡単な内容紹介を貼っておくので、よければ是非聴いてみてもらえるとありがたいです。

ヒップホップ編

トラックリスト

  1. High Power Rap / Disco Dave & The Force Of The 5 MC's (Mike And Dave / 1980)

  2. Zulu Nation Throwdown Vol.1 / Cosmic Force (Paul Winley / 1980)

  3. Spanglish / Spanish Fly & The Terrible Two (Enjoy / 1981)

  4. Jesse / Grandmaster Melle Mel (Sugar Hill / 1984)

  5. Pump Me Up / Trouble Funk (TF / 1980)

  6. The Ultimate Rap / Nice & Nasty 3 (Holiday / 1980)

  7. Positive Life / Love Bug Star-Ski & The Harlem World Crew (Tay-Ster / 1981)

  8. Party People / Rappermatical 5 (Dynamite Pep / 1980)

  9. Rappin and Rocking The House / Funky Four Plus One (Enjoy / 1979)

  10. At The Party / Treacherous Three (Enjoy / 1980)

  11. Rock The Message Rap / Grand Master Chilly T & Stevie G (12 Star / 1981)

  12. Move To The Groove / Disco Four (Enjoy / 1981)

  13. The Birthday Party / Grandmaster Flash And The Furious Five (Sugar Hill / 1981)

簡単な内容紹介

ヒップホップ編はオールドスクール定番のエンジョイの作品を中心に、その他のマイナー・レーベルからの作品も交えつつ良い感じに構成。

オールドスクールものコンピにありがちなネタ被りもなく、ストリート色高めに仕上がった感じになった。思いっきりワイルドスタイルの雰囲気を意識してるから、シュガーヒル・ギャングやカーティス・ブロウあたりのディスコラップっぽいキャッチーな曲は今回は選曲対象外。

ポンキッキーズでも有名なFreedomネタから始まる感じはブロックパーティー感もあるし、自分的にはなかなか満足の出来栄え。

ハウス編

トラックリスト

  1. I Can't Stay Away (Ron Hardy's Club Mix) / Ragtyme feat. Byron Stingily (Bright Star / 1987)

  2. Got To Give It Up (Underground Resistance Mix) / Jamerson (Happy / 1992)

  3. How Far I Go (House) / Peter Black (D.J. International / 1988)

  4. Out Of Control (FHR's Club Mix) / The Project feat. Linda Rice (D.J. International / 1991)

  5. Direct Me (Underground Resistance Mix) / Reese Project (Netwerk / 1991)

  6. Body Groove (Original Club Mix) / Nipestar (Underground / 1987)

  7. Open Our Eyes (Celestial Mix) / Marshall Jefferson presents Truth (Big Beat / 1988)

  8. The Warning (Inner Mix) / Logic (Strictly Rhythm / 1990)

  9. Going Thru Life / Virgo Four (Trax / 1989)

  10. Reachin' (Negro's Radio Version) / Joey Negro presents Phase II (Republic / 1991)

  11. Reach Out For The Love (Love Mix) / Members Of The House (Shockwave / 1991)

  12. Right Back To You (Extended Version) / Ten City (Atlantic / 1989)

  13. Time Marches On (Vocal) / Jungle Wonz (Trax / 1987)

簡単な内容紹介

一方ハウス編はシカゴ系を中心にUR絡みのデトロイト系などを選曲。この時期のURはテクノだけじゃなくてハウスも意外といいんだけど、権利関係きっちりしてて、市販のコンピに入ってくることはまずないので、今回意識して選んでみた。

もともとはもう少しアシッドっぽいものも多く入れようと思ってたんだけど、結局ディープハウスよりになってしまうのは僕の好みによるもの。

でも、まぁ全体的にDEF MIX登場後の王道90sハウスよりは少し古めの音で、今聴くとこのくらいが丁度いい感じ。


トラックリストを見て気になる人も、全然分からないって人も、とりあえず聴いてみたら何か新しい発見があるかも。

出来ればハウスの人にヒップホップを聴いてもらうとか、ヒップホップの人にハウスを聴いてもらうとか、そういうことを期待したくて、今回あえてまとめて記事にしてみた。

興味のある人はぜひぜひ聴いてみてください。

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