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横浜中央図書館は便利

フランスの有名なテクノDJであるロラン・ガルニエが書いた「エレクトロショック」という本を横浜の中央図書館で借りてきて読んだ。

野毛山にあるこの横浜中央図書館は地上5階地下3階。国会図書館を含めた日本の国公立図書館で蔵書数5位を誇る館で、絶版本なんかも含めて手軽に借りられるので重宝してる。

特に絶版でプレミアが付いてるような本の場合、お金を払って買う前に一度読んで判断することが出来るので便利。僕の好きな音楽関係の本も充実してるしね。

クラブミュージックの歴史本

今回読んだロラン・ガルニエの本もそうなんだけど、外国人がクラブミュージックの歴史を書いた本の邦訳版って何冊か出てる。ただ、やっぱり絶対的な読者数が多くなくて増販とかもないから、発売当時に買い逃すと後から買うの大変なんだよね。

有名な「パラダイス・ガラージの時代」や「ラヴ・セイヴス・ザ・デイ」も発売当時から知ってたけど、当時の自分の趣味的にいまいちピンと来ず買わずにおいたら、いつの間にかプレミアが付いてて、若干高い値段で買うハメになった。

ちなみにこの二つの本はどっちも横浜中央図書館にあるから所有にこだわりのない人は図書館利用がオススメ。僕は図書館で読んだあと、やっぱり手元に置いときたいなと思って買った。

あと有名どころだと日本人著者だけど、野田努が書いた「ブラック・マシーン・ミュージック」か。

僕が持ってるのは旧版だけど、図書館には増補新版が置いてあって、追記分だけパラパラ読んだ。

今回の「エレクトロショック」を含めて全部名著。どれも内容的にマニアックだから、ある程度以上の基本的な知識が事前にないと読めない(人名が多過ぎて頭に入ってこない)けど、わかった上で読むと面白いし、何度読み返しても新たな発見がある。

何か新しいカルチャーが始まるときのエネルギーってのはやっぱりちょっと凄いものがあるから、読むたびに胸が熱くなるんだよね。

ピアニストを撃て

クラブミュージックではないけど、これ系の音楽の歴史本で昔からもう一つ好きなのがルイ・カストロが書いた「パジャマを着た神様」というボサノヴァ歴史本。

特に悲劇のピアニストとして有名なテノーリオ・ジュニオールを中心にベッコ・ダス・ガハーファス周りを書いた章はとても良い。60年代前半の数年だけ流行ったジャズサンバやテノーリオ・ジュニオールについて詳しく書かれてる文献って多分これだけだから、ライターなんかでも参考にしてる人は多いはず。

これも「何かが始まるとき」の物語。テノーリオの結末については残念だけど、やっぱりさっきの何冊かと同じような熱さを感じる。

それから、これは音楽だけでなくカルチャー全体について書かれた本だけど、80年代UKのネオモッズシーンを語ったTHIS IS A MODERN LIFEって本もなかなか面白かった。

ちなみに紹介したどちらの本も持ってるけど、横浜中央図書館にも所蔵されてる。やっぱり蔵書の品揃えが抜群にいい。このレベルでマニアックな本があるということは、他の分野における本もそれなりのものが所蔵されてるということ。


自分がそうだから分かるけど、特に男性は図書館なんて使わず読みたい本があったら買ってしまう人が多いと思う。

ただ、今回紹介したような本みたいなものもあるって思ったら、少しは使ってみる気にもなるんじゃないかな。最近は少し高めの読みたい本があったらまず図書館の蔵書を検索するのが自分のなかでのスタイルになりつつある。

図書館なんてどうせ真面目でつまらない本しかおいてないと思っても、探してみると意外と色々な本があるものだ。

単にフラフラ本棚を見て宝探しするだけでもおもしろいし、普段行かない人もたまには図書館に行ってみるといいかもしれない。

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