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パパ休暇を取得した話

 育休はまだまだ始まったばかりで書くことが思いつかないので、今日は「パパ休暇」を取得した経験についてお話ししたい。
 パパ休暇をご存知なければ、こちら。

簡単に説明すると、「産後8週までの間に、『パパ休暇』という名の 育休が取得できる。本来特別な場合以外は、再度育休を取得することができないが、1度目が「パパ休暇」の期間内であったなら再度育休を取得できますよ。」というものだ。
 つまり、「一度に長期間取得したい」「ちょっとだけ育休を取りたい。」
という人たちにはあまり関係のない制度である。反対に「ロング育休を取りたいけど、今すぐには難しい。だけど、産後すぐは妻のために少しだけでも休みたい。」とか「とりあえず産後は育休を取る。できるならそのあとにもう一度育休を取りたいな。」と考えている人のための制度である。

 私はこの「パパ休暇」を取得したのだが、その経緯とメリット、デメリットをお伝えしていきたい。

1.パパ休暇制度を使った理由

 私の場合、仕事の関係で出産直後に育休を取得するのは、難しい状況であった。総合的に考え、やはり、新年度4月からの育休がよいと決めてあった。それなのに、パパ休暇を取得したのはなぜかと言うと、「育休期間に社会保険料が免除される」ということを知ったからだ。

 月の最終日が育休期間であるならば、たとえ1日でもその月の社会保険料が免除になる。(←社会保険料免除のため1日だけ育休を取るという人が増加しているようで2022年ごろから規制が入るらしい)
 長期で育休を取れない方は、数日間でも育休を取ってみてはいかがでしょう。

2.パパ休暇のメリット

 ①ボーナス月ならば、社会保険料免除額が大きい

 私は、年末年始に10日間の育休を取得した。もちろんこの10日間は無給状態である。育児休業給付金が支給されるが、少し収入が減る。その代わり、12月の社会保険料が免除された。ボーナス月でなので、十数万円分の免除になった。収入と給付金の差額が1日あたり数千円。免除になる社会保険料は十数万円であるので、プラスのほうが断然多い。本格的に育休に入るにあたり、経済的な心配もあったのでこれは非常にうれしい。

 ②積極的に育児参加していることを知ってもらえる。

 たとえ数日間でも、「パパ休暇」(職場では育休と紹介された)を取るということが職場で広まれば、珍しさもあって、いろいろと声をかけてもらえる。「奥さん幸せだね。」「うらやましい」など、特に女性から声をかけられた。幸い、みんなが肯定的な反応だった。ここで、否定的な反応をされるとちょっとつらいかもしれない。中には、「うちの夫に○○さんの話をしたら、『おれも絶対育休を取る!』って言ってくれました。」なんて方もいた。こんな風に言ってもらえて、正直ほっとした。
 このパパ休暇を取得したこともあってか、4月から1年間休みに入ると周知したときもそれほど驚かれず、「頑張って」「楽しみなよ。」といったうれしい励ましを受けた。職場によっては真逆の反応もあるかもしれないので一概には言えないが、「パパ休暇を取って周りの反応を確認してから、再度育休を取るかどうか決める。」というのも作戦の1つとして考えられるだろう。

 ③本格的な育休のシュミレーションができる。

 ②と少し似ているが、育休を取るとどのような生活になるのかのシュミレーションとしてパパ休暇を取るのもよいかと思う。いきなりの育休で「もっと長い期間で申請すればよかった。」とか、逆に「1年は長すぎた。」と後悔することもあるかもしれない。パパ休暇でプレ育休を体験し、その後育休をどのように取得するのか考える材料にできるのはメリットの一つと考えてよいだろう。

3.デメリット

 ①パパ休暇期間によっては、次回の育児休業給付金が大幅に減る。

 私はまだ第1回目の育児休業給付金の給付が済んでいないので確実なことではないが、パパ休暇を取得したことによって給付金の額が減る可能性がある。
 育児休業給付金の額は、育休に入る直前の6か月間の給料から計算される。その6か月の間に数週間~2か月のような、ロングパパ休暇を取得した場合、給付金が大幅に少なくなる可能性がある。詳しい計算やどのくらい金額の変化があるかは私の実際の給付金額を確認しなければお伝えすることはできないが、これは気を付けたほうがよい。
 よって、パパ休暇は経済的な面だけを考えるならば、月末を含めた数日間の取得がよい。(ただし、1日2日では何もできないし、お金のため?と疑われるかも)

 ②同僚からの反応が怖い

 これは、私のケースでは全く当てはまらなかった。男性の育休が全く浸透していない、もしくは受け入れてもらえなさそうな場合は、気を付けたほうが良い。私は経験していないので、具体的なことは言えないが、「取得させてもらえない。」という記事を見たこともある。私の場合は、「有給と代休でいいのでは?」と促されたことがあるくらいだ。

4.まとめ

 メリット、デメリットを比較するとメリットのほうが圧倒的に多いということがわかると思う。また、ほんの数日でもパパ休暇を取得してみることで、今後どうするかを前向きに考えていく材料にもなってくるだろう。まだまだ男性の育休取得への理解が進んでいない職場も多いとは思いますが、誰かの勇気ある1歩が、次の仲間、次の世代へつながっていきます。なにより自分の家族の幸せにつながっていくでしょう。まずは、「パパ休暇」取ってみませんか?


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