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子育てがしんどい時に効く映画(当社比)

自分がやらかしたことではないけれど、親として頭を下げなければいけない時がある。
たとえば習い事で子供が2回連続で忘れものをしたり、ちゃんと練習できていなかった、とか。
学校に提出しなければいけない書類がランドセルの奥でぐちゃぐちゃになっていて、担任の先生から催促の電話がかかってきたり。
大きなものではマンションのガラスのドアを破損してしまったこともあった。
小学生にどこまで自己責任をもとめるかにもよるけれど、迷惑をかけている以上は確認を怠った保護監督者=母親のせいでもある。
頭を下げて謝罪する。

小さな謝罪が子供2人分。体調不良や私の不在時に子供がしてもらったことなど、毎日少しずつ堆積していく。
気にしない人はしないのだろう。だけど私の中に堆積したものは綺麗には消えない。磨いても落ちないうっすらした汚れのようにずーっとずーっと溜まっていく。自己肯定感が曇る。

子供がいて良かったと思うのと同じくらい、今でも子育てがしんどいことがある。
特に育てにくい子でもなく、もううちにオムツをした子はいないのだけど。小学生には小学生のしんどさがあって、たぶんそれは中学生にも高校生になってもそれぞれあるのだろう。
ああ、長いなあ。いつになったらラクになれるんだろう。
ひとりになりたいと思わなかった日はなくて、ふとした時に揺れるバランスを、どうにかこうにか整えながら生きてきた。

自分の機嫌を自分でとってみても、横からぶん殴られるかのように入ってくるのが謝罪案件。自分ではコントロールできない。
こうなってくると有効な手立ては多くはない。
可愛い生き物の癒やし。推しの尊さ。
良い香りのするもの、美味しいもの、気分がアガるアイテム。
それもいいだろう。
けれどもこういう時はホラーに限る。
日常のストレスを吹き飛ばすために、全く別方向からのストレスをぶつけてみる。
無条件に無差別に襲ってくる、呪いやゾンビや殺人鬼は、なにかしらのハードルを著しく下げてくれる。
映画を観た後で考察サイトを読み漁っては「そういうことだったのか!」とふむふむする頃には心の曇りもあらかた晴れる。

今年も沢山の人に謝って、色々なホラー映画を観た。
脳内ではホラー映画このババアがすごい2024のノミネート大会と
ホラー映画で打線組んだら四番は何にするかという案件を抱えて
まあなんだかんだ落ちることなくそれなりに楽しく生きている。

でも、来年はできることならホラー以外の映画を沢山見たいと思っている。
そんな年の瀬、明日から遠方の義実家へ4泊5日。

…ホラー以外の映画をたくさん見たいと思っている。

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