「90歳 あなた 寿命を迎える」
休職中に、お金について考えることが増えた。
思い返せば、4月から社会人になり毎月入るお給料にワクワクしながらも
使い道や貯金について真面目に考えたことがなかった。
前からなんとなく記録を続けていた家計簿アプリに、ふと「ライフプラン」の項目を見つける。
自分の年収、家賃、出費。だけでなく将来結婚したいか、子どもは何人欲しいか、などを入力すると自動的に生涯で貯まるお金が算出されるみたい。
診断結果を見ると、生涯で貯まる金額の下に「あなたのライフイベント」の項目。
25歳 結婚
27歳 第一子誕生
29歳 第二子誕生
まずここでえええ。
現在わたしは24歳。恋人はいるけど、来年結婚する目処なんてまるで立っていない。駆け出しの社会人で、まだまだやりたいことも挑戦したいことも沢山ある。
世の中に結婚が早い人も、30歳までに子どもがいる人もいるのは勿論知っている(姉が典型)けれど、
「これが平均です」と、あまりにも自分の展望とはかけ離れたライフプランをいざ突きつけられると、少しこわくなるくらいのショックを受ける。
ライフイベントを読み進めていくと、
65歳 あなた退職
配偶者退職
90歳 あなた 寿命を迎える
配偶者 寿命を迎える
いつか寿命を迎えることなんて当たり前にわかっている。
だけど改めてスケジュール帳みたいに自分が進んでいく道の繋がりとしてそれが見えた時、なぜかわたしは小さな笑顔が溢れた。
歳を重ねること、こうやって道を歩いていくこと、いつかこの世界の誰かにバトンタッチをすること。普通は怖がる人もいるはずなのに、なんだかとっても満ち足りた気持ちになった。
提案されたライフプランでいう90歳を迎える頃には、
誰と出会ってどんなものに囲まれて暮らしているだろう。
今よりも胸が苦しくなることや、人生でいちばん楽しいことや、忘れられない思い出や、ずっと焼き付けておきたい瞬間に出会えるんだろう。
それを楽しみに今日を生きる。今日は久しぶりにマクドナルドを食べました。90歳を91歳にできるように、マクドナルドも控えなきゃ。
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