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使ってみると この水彩紙のトリコになる

水彩紙の値段は本当に様々ですね。500円ぐらいから5000円ぐらい、
中には1万円以上するものまであります。

因みに僕が愛用している水彩紙は「ウォーターフォード・ホワイト」
という紙、値段は2800円と安くはありませんが、とても描きやすく、
技法的にも難なく対応してくれるので重宝しています。
水彩教室の生徒さんにも勧めているほどです。

でも今回ご紹介したいのはこの紙ではなく、
ラングトン・プレステージ」という紙です。

ラングトン・プレステージ


4号サイズで価格が4100円と 買うかどうか躊躇して
しまう値段ですが、先日久々に購入しました。

早速使ってみましたが、第1印象は「しっとり」といった感じ、
色を塗ると適度な速度で水分が浸み込んで行きます
これがとても心地良いのです。

多くの紙が水がなかなか浸み込まないで、いつまでも画面上に
漂ってしまうような中で、このラングトン・プレステージは
高価なだけに その辺の配慮が行き届いているのでしょう。

次に感じたことは、紙の目が繊細で美しいことです。
ウォーターフォードよりやや小さい目で、描いてみると
色のザラつきが殆ど無く、決して作品の邪魔をしない
きめ細かさを感じます。

技法的には、スムーズなぼかしやにじみができる・
塗った色が乾いてもそれほど薄くならない・
色合いが深い・重ね塗りをしてもムラが殆どできない
 
など 描いていると様々な魅力を発見します。

そして何よりも感心する点は紙の強度です

水彩紙は塗った色が和紙のように滲んでしまわないために、
紙の表面にコーティングが施されています。

しかしずっと描いているとこのコーティングが徐々に剥がれて行き、
最後には和紙のように滲みこむ状態になってしまうのです。

その点、このプレステージはコーティングが最初に近い状態を
長い間保ってくれます。また大量の水を使って描いても紙が波打ち
(凸凹になってしまうこと)をすることがあまり有りません。

以上の魅力を兼ね備えたラングトン・プレステージですが、
高価な紙なので、全ての方におすすめという訳には行きませんが、
興味がある方は是非使ってみてください。
もしかしたら水彩の楽しさをより発見できるかも知れません。

僕自身はこれからこの紙を頻繁に使って行こうと思います。
依頼された絵や展覧会に出品予定の絵には愛用したいです。


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