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2021年のsuisai、2022年のsuisai。

こんにちは、suisaiの2gouです。
人日の節句を終え、巷は2022年初めての週末となりました。
年末年始の緩んだもろもろを引き締めようと頑張る気持、
その気持を後押ししようとしたのか、はたまた遣らずの雪なのか、
寒波が広く列島を覆い尽くしました。

昨年までのことを振り返り、訪れる未来のことを思い描く。
そんな時間を経て、また少しずつ時間が走り出した方も多いかと思います。
私たちsuisaiも2021年のこと、2022年のことを少しだけ綴ろうと思います。

まず初めに、2021年もsuisaiのことを応援してくださる皆さまには、本当にお世話になりました。そのお礼を初めにお伝えさせてください。本当にありがとうございます。

2021年は、続くコロナ禍のなか、そして絶えず変化する状況の中で、
「継続していくこと」に力を注いだ1年だったと感じます。

まずは2020年半ばから始動したOn-line Package "mado"
毎月の定期配信を行っていましたが、2021年の12月でひとつの区切りをつけることとしました。
30分以上、ときには1時間にもわたるボリュームで毎回の作品を発信し続けることの難しさを感じながらでしたが、
必要になったそのときに訪れられる場所を残すことができたのは、私たちにとっても大きな意味を持ちます。
うたと言葉を織り重ねた作品集です。
1曲1曲、お気に入りの曲を選り抜きで聴くも、
日々の時間の中に誰かの声が必要になったときにただただ流しておくも、
様々な仕方で楽しんでいただければ嬉しいです。

4月には新曲「オルタネイト-春-」をリリースしました。
公募した「春歌」を集めて、代わる代わる訪れては過ぎていく、いくつもの春を表現した作品になりました。
総数として計42曲もの歌をお寄せいただきました、リクエストしてくださった皆様、改めてありがとうございました。

また、新たな試みとして、
イラストレーションは「megumi nishimura」さん、
アニメーションは「Takuya Hagihara」さん、
おふたりと共同で、MVを製作しました。
これまでの作品は1曲に対して1枚の水彩画を充てていましたが、
色が移り変わり、対象が動きを持つ、といった、
「命」が絵に吹き込まれ宿っていく過程を一緒につくっていくことができ、表現しがたい嬉しさ、喜びがありました。

「音楽」「歌」という領域から発している私たちと、
「絵画」「色」「形」という領域から発しているふたり。
全員の思いや感覚が溶けあいながら、ひとつの作品をつくっていくことができた、糸口をつかむことができたと感じました。
この場で改めて、制作を共にしてくれたおふたりにも心からの感謝を申し上げます。

これからまた次の春へと向かって、私たちの目に見えないところから、少しずつ始まります。
日々は繰り返すのではなく、螺旋を描くように無数の点が集まって形作られていくもの、
いつかの春の記憶の粒を、繰り返し耳許へと届けていただければ幸いです。

12月には、シングル「水彩の月(Cover)」のサブスクリプション配信をスタートしました。
約1年ぶりのサブスク配信、秦基博さんの同曲を男女のリードボーカルで展開することで、
「映すもの/映し返されるもの」「時の流れ」などの展開をより多様に表現することに試みました。
各配信サイトで視聴、ダウンロードいただけるので、ぜひお聴きください。

2021年はsuisaiのなかでも、新しい人生の節目を迎え、暮らしに変化が訪れたメンバーも居り、その中でどのように創作に力を注ぎ続けるかを模索した日々でもありました。
それぞれの生活の喜びや安らぎを守りながら、ある種「生と乖離した時間」を日常に現す、2021年を経て、2022年になったいまも、とても難しい綱渡りの中を過ごしています。

生活者であることと、創作をすると名乗る存在であること。
選ぶのか、捨てるのか、守るのか、留まるのか。
私たちの在り方を、どう呼ぶか。私たちはどうするのか。

確かなのは、伸びやかに感じるこころこそが、ひとのこころも伸びやかにし、しなやかでうつくしい震えを生み出すのだということ。
こころを探すならば、踏み間違えてはいけないこと。

やりたいこと、始めたいこと、続けたいこと、
2022年もたくさんあります。
どのように道をつくっていくのか。
それでも変わらずに「よいもの」、
命を何度でもあたらしく、輝かせるようなものをつくりたい。

どうか2022年のsuisaiも、どうぞよろしくお願いいたします。

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