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アイロンと火傷

すっごくバカみたいなことをやって、
例えば誰かに話したら、ばかだなー。でも心配だからさ、今後気を付けてよー。って言われちゃいそうなそんな、そんなちょっとした失敗をして、私はアイロンを手に持ったままひとしきり落ち込んで、あなたにLINEを送ったら、2時間後くらいに返信が返ってきました。

「ばかじゃん!!」
「ほんとそういうとこ」
「危ないから気をつけろよ」
「心配だわ」

思っていた通りの反応だったよ、どうもありがとう。
私はこの失敗を誰かにちょっと笑ってほしくて、でも心配もしてほしくて、そしてしょうがないなーと思いつつそんな私を愛おしく感じていることを私にもわかるように伝えてほしかったので、あなたのその回答は100点満点中の100点です。

でもね、あなたが100点の回答を出してくれたので、私は気づいたことが一つあります。
そうだな、何から話せばいいかな。
そう、例えば、あなたと映ってるインスタの写真はただの思い出の記録の意味だけじゃなかったってこと。私が大好きな場所だけど、あなたとのデートでは絶対に選ばないようにしていたところがあるってこと。あそこに行きたいなあっていうのは、あなた向けのつぶやきじゃなかったってこと。私が、心配して愛おしく思ってほしかったのは本当はあなたじゃないってこと。

今までそんなそぶりは見せずに忘れたふりをしていたけれど、今日気がついてしまいました。私が、バカな失敗をしたときに本当は誰に報告したかったのか。

なんてバカみたいな話なんだろう。誰も救われないかわいそうな話ですね。あなたをだましているつもりはなかったので、どうかそこだけわかってくれればいいのに、
あなたとの写真はもう全部消しました。
写真で見せつけてやろうなんて、バカな考えだってわかってます。
最後まで、あなたを利用し続けただけなんて、本当にごめんなさいね。

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