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シング・ストリート 未来のうた

最っ高に大好きな映画!



時代は1985年。父親の失業が理由で荒れた高校に転校させられたコナー。彼は、兄と一緒にロンドンのMVを鑑賞しているときだけが至福だった。ある日、街で見かけたラフィーナに心を奪われたコナーは、彼女の気を引くためにバンドを組む。


私自身、過去にバンドをやっていて、そのおかげで感情移入しているところはあると思う。少なからずどころか、大いに。
私はもう音楽を知る前には戻れないので、音楽やバンドが未経験の人がこの映画をどう感じるのかはわからない。けれど、胸を張って好きだと叫びたい。



好きポイント⇩

⚪︎コナーの成長
⚪︎作曲・演奏シーン
⚪︎曲が最高
⚪︎友人が最高
⚪︎兄貴が最高


(微ネタバレあり)



部屋に集まって曲を作っているシーン、MV撮影のために演奏しているシーン、ステージで演奏しているシーン。このどれもがキラキラとしていて、ワクワクさせられるからすごい。


主人公のコナーは最初は地味でモサくて芋っぽくて、学校内でもいじめや揶揄いの標的にされるような…そんな感じの男の子なんだけど、バンドをやることによって、自分に自信を持てるようになる。そして、それは見た目にも反映されていく。


ステージマジックとでもいうのかな。決してルックスが良いわけじゃない。なのに、マイクを前にすると、内側から色んなものが溢れ出てくる。感情、色気。勿論それはコナーだけじゃなく、楽器隊も同じこと。


ギターを担当しているエイモン。彼は楽器なら何でもこなせるすごい奴。(そして女の子とウサギが好き) このエイモンがカッコいい。
コナーは落ち込んだり、どうしようもなくなったときは、彼の家に駆け込む。そしてコナーは決まって毎回「作曲をしよう」と言う。彼はそれにいつでも付き合ってくれる。何があったのかも聞かずに。
う〜〜ん、こんな友人欲しかった!音楽に打ち込んでる間は、他のこと全部忘れられるからね。ここもすごく共感できる。

バンドで曲を作ることの気持ち良さを例えるなら、パズルのピースが次々にはまっていくような感覚だった。(これは人による)それを作曲のシーンで思い出した。


ライブのシーンは圧巻で、高揚感を覚えた。どうしてこれ程までに胸を打たれるのだろう、と涙が出そうになる。
学校でも目立たない、地味な男の子たちがステージの上で輝きを放つ。フロアで湧いているのはそんな彼らのことを馬鹿にしていた生徒たち、という最高の構図。そこではスクールカーストという言葉は何の意味も持たない。この場において、主導権を握っているのは紛いもない彼ら、《シング・ストリート》なのだ。


コナーを成長させているのは、ラフィーナの存在だった。彼を突き動かす衝動は恋だった。
コナーは自身の経験で詞を書き、歌にして消化する。どの曲も本当に良い。
校長に捧げる【Brown shoes】という曲が最高で、思わず映画の中に入りたくなったのは私だけではないはずだ。その他に【Drive It Like You Stole It】もすごく良い。踊りたい!と思った。


あと、お兄ちゃんが最高。
音楽が好きで、自室の壁一面にはレコードがずらりと並んでいる。コナーが悩んでいると、これを聴け、とチョイスしたレコードを渡してくる。MVを観ながら解説もしてくれる。
そんな兄にも悩みごとはあって、葛藤しながらも弟の背中を押してくれる。こんなお兄ちゃんが欲しかった!


いい青春だ。また、バンドをやりたくなってしまった。私も、どちらかといえば派手なタイプではない。そして、注目されることや目立つことは苦手だ。
でも、ステージの上は別だった。楽器は武器だった。構えるだけで、強くなれた気がした。
ステージの上で、ライトを浴びて演奏することは楽しい。ワクワクして、とても気持ちが良いものだ。あの頃は私も輝けていたのかな…と思ったら感傷的になり、居ても立っても居られなくなって、当時のボーカルに連絡をいれた。


…読み返してみれば、長ったらしい(笑)
思い出が蘇ることにより感情が先行してしまって、伝えたいことも沢山あって、ごちゃごちゃで何を書いてるんだかよく分からなくなってしまった。(本末転倒)


シングストリートは最高

ということだけでも伝われば本望です。



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