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人生は頑張らない人が成功する!

 私は、うつ病が寛解してから「頑張る」という言葉とその行為が大嫌いです。普通、日本人は頑張ることが美徳で、日常生活においても「今日も一日頑張ろう!」など言って仕事に臨む人が多いと思います。実際Twitterのタイムラインを見ても、「頑張る」という言葉が散見されます。私はそのたびに頑張るのはよくないけどなぁと心の中で呟いています。


 そもそも「頑張る」とはどういう意味なのか、辞書で調べてみました。

1.困難にめげないで我慢してやり抜く。
2.自分の考え・意志をどこまでも通そうとする。
3.ある場所を占めて動かないでいる。

という意味だそうです。

 日常でよく使われる「頑張る」は、1.の意味だと思います。それに加え、気合いと根性で全力を出し切るというニュアンスも一般的にあるでしょう。
 これだけ見ると、確かに「頑張る」のは美徳に見えます。では、どうして私は、「頑張る」という言葉とその行為が嫌いなのでしょうか。理由は下記の3つです。

① 頑張ることが目的になりがちであるから。
② 頑張っているとき、周囲が見えておらず思考停止に陥っている可能性があるから。
③ 頑張り続けると、病気になるから。

 先程も触れましたが、日本人は頑張ることが美徳という認識があり、どうして頑張っているのか、つまり目的が忘れられがちだと思います。私も、うつ病になる前は何でもかんでも頑張る癖がありました。と言うより、頑張ってやるのが普通だと思っていました。受験勉強に就職活動、そして仕事などすべて頑張ってきました。しかし、今考えると自分の状況を一歩引いて考えることができていませんでした

 私が公務員だった頃、膨大な仕事量を全部自分でこなそうと頑張っていました。休日出勤をしたり、深夜まで残業をしたりと目の前の仕事をこなすことだけに集中していました。この時、自分の状況を一歩引いて考えておけばうつ病にはならなかったかもしれません。具体的には、その仕事の目的を考えて、今やっている仕事は本当にやるべきか立ち止まって検討し、その結果やるべきことなら、上司に相談してその仕事を他の人にやってもらえないか交渉するなど自分が頑張らなくてもいい方法はありました。上司と相談しても仕事量が変わらないなら、転職するなどして逃げることも視野に入れて考えるべきでした。つまり、当時の私は自分の取り巻く状況が全く見えておらず、思考停止の状態でした。そして、その状態で頑張ることを続けた結果、うつ病になりました。

極論、「人生は頑張らない方が成功する」ものだと悟りました。

 頑張るのではなく、今、自分の取り巻く状況を整理し、物事の目的を明確化し、その目的に向かって道筋を立て、今やるべきことを淡々とこなす人が成功すると思います。

 例えば、上司から会議の資料を作ってくれという指示があった場合、「はい!分かりました!頑張ります!」というのがダメな例です。そうではなく、一度自分の取り巻く状況を整理し、今やっている自分の仕事に差し支える場合は、「別件があるため、今はできません。」とハッキリ言うことが必要です。また、今やっている自分の仕事に差し支えないと判断し、その仕事を引き受けた場合においても、頑張って資料を作成してはいけません。その会議の目的は何か?誰がその会議に参加するのか?いつまでに完成させないといけないか?そもそもその資料を作成する必要があるのか?など吟味し、目的が達成されるまでの道筋を立てて、今やるべきことを淡々とこなすのです。

 話は戻りますが、上司から頼まれた仕事を断った場合、それでもやれ!と強引に言ってくる上司もいると思います。そういうことが続く場合は、完璧にパワハラなので、さらに上の上司や人事に相談して解決策を見出すなど、決して一人では抱え込まないのが頑張らないコツです。一人で抱え込んで、膨大な仕事量とパワハラ上司にめげないで我慢してやり抜く(頑張る)のは本当に美徳でしょうか?私はそうは思いません。

 皆さん、いかがでしたか?頑張るのは良くない行為だと思いませんか?
頑張るのはやめて、目的を明確にし、道筋を立てて今やるべきことを淡々とこなすようにしませんか?

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