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NIIGATAベンチャーアワード2022 アイデア賞を受賞しました

先日、NIIGATAベンチャーアワード2022というアワードで、アイデア賞を受賞しました。
なかなか私の人生で起きないミラクルが起きてしまったな〜!という感じなので、参考までに応募から受賞までの流れを記録しておきたいと思います。

アワードに応募しようと思っている方、ビジネスアイデアはあるけどそれだけで応募していいのか心配な方、アワードに応募するメリットを知りたいという方に、実体験を交えてお伝えできればと思います。

NIIGATAベンチャーアワード2022公式サイト

NIIGATAベンチャーアワード2022とは

新潟県内において起業家精神をもって新事業展開を行う企業や経営者を選定し、その成果を表彰・公表することで新事業創出の一契機とし、新潟県の地域産業の活性化の一助となることを目的としています。

https://award.n-nbc.jp/

NIIGTATベンチャーアワードは、経済産業省や新潟県が後援の新潟県内企業向けのアワードです。ジャンルがいくつかあり、私が応募したのは「アイデア賞」という、実際に事業化されていなくてもよく、県内在住であれば学生でも応募できる賞でした。

私は地元新潟のアワードに応募しましたが、東京福島など各地方でアワードがあるようです。ローカルなアワードであれば全国区のものよりは(心情的に)チャレンジしやすく、題材も地元の問題点などと絡めやすいです。

ベンチャーアワード以外にも、各業界で多種多様なアワードがありますので、自分が出したいアイデア/事業内容に近いものを探すか、出したいアワードに合わせて練り直したアイデアを提出するのがいいと思います。(私は後者でした)

また、私が応募したものと同様に、(事業化していなくても)アイデアだけでOKというアワードもあります。ぼんやり思い描いていたアイデアを形にするチャンスですし、先駆者のみなさまからアイデアやフィードバックをいただけることもありますので、ぜひチャレンジしてみるべきだと思います。もし予選を通過しなかったとしても、アイデアに具体性を持たせられたとしたらそれは大きな前進ではないでしょうか。

登壇、表彰された方達

KomeSuki(コメスキ)とは

一次審査で提出したしたプレゼン資料はこちら
プレゼン時に使用した資料はこちら

今回私が応募したビジネスアイデアは「KomeSuki(コメスキ)」というものです。これは、
新潟県産のお米で作った紙
紙すきキット(ハガキサイズ)
お米を潰した米フレーク(※オプション)
これらを組み合わせたおもちゃです。

ターゲット
・学童や学校、こども食堂の先生
・夏休みの自由研究用に購入する保護者
を想定しています。実際に使用するユーザーは3歳〜10歳の未就学児と小学校の低〜中学年のお子様を想定しています。
(この辺は別記事で詳しく書こうと思います)

応募したきっかけ

本アワードの存在を発見したのは偶然でした。お仕事でベンチャー向けのアワードをで探していたところ、私の居住地が新潟のため、新潟のアワードがネットで優先的にヒットしたようです。
新潟にもこんなアワードがあるんだ〜という驚き(新潟にベンチャーのイメージがなかったため)もあり読み進めていくと、事業化していないアイデアも応募できるという記載を見つけました。以前から個人的にほしいと思っていたお米を紙にするアイデアを応募してみようと思いつき、試行錯誤の末、子供向けにアイデアを練り直すことにしました。

ちなみに、今回のプレゼンでは「カベウチ」という、事業アイデアの壁打ちをしてくださるサービスを利用しました。自分ではもう完璧だ、と思った資料の完成後にお願いしたのですが、たくさんクリティカルなご指摘をいただいてしまいました。また、プレゼン当日は3人の審査員の方からご質問をいただく機会があったですが、そのうち2人の方から、カベウチでもご指摘のあったことと関係した質問をされたのは驚きました。あらかじめ考えていたので落ち着いて対処できた(つもり)なのですが、初見でしたら相当アワアワしていたと思います。事前に第三者にフィードバックをいただく大切さを実感しました。

提出資料の一部。応募書類に枚数制限があり、
ぎゅうぎゅうに詰めました。
(読みづらくてすみません)

二次予選通過してしまった

上記のプレゼン資料を提出してから約二週間後、事務局の方より「二次審査に選出されました」というメールが届きました。公式サイトにもちゃんと、夕日にきらめく日本海をバックにした私の写真がアップされていました。笑

あんなに毎晩頑張って資料を作ったにも関わらず、「あ、通ってしまった…」と急に緊張してしまい、その日からずっとドキドキしっぱなしでした。

本アワードに応募するために急遽撮影した
キラめく日本海と私

1ヶ月間、資料をプレゼン用に作り直す

そこから1ヶ月は怒涛の毎日でした。前回提出した資料は補足説明なしに単独で読んでもらうための書式だったため、登壇プレゼンのためには、かなり修正が必要になります。まずはトークスクリプトを作らねばなりません。(トークスクリプト作成→実際に読み上げて確認→投影されるプレゼン資料の作成)

その頃は本業が忙しく、締め切りの前日まで出張で東京に行っていたりとかなりバタバタしていました。限界ギリギリまで粘り、新潟に戻ったらすぐにプレゼン用資料を提出しました。トークスクリプト、プレゼン資料はともに限界まで練ったつもりなのですが、肝心のプレゼントーク、喋る練習をすることができず残念でした。(自分のスケジュール管理に問題があるのですが…)

プレゼンのやり方とプレゼン資料の作り方はかなり調べたので、初心者の方に向けてこれも後ほどまとめようと思います。

プレゼン用資料は、可能な限り文字を排除
(トークがメイン)

いよいよ本番!

プレゼン会場は新潟市にある「イタリア軒」という、日本最古のイタリア料理店として有名なホテルでした。数日前からプレッシャーでご飯がほとんど食べられなくなっていたので、名物のミートソーススパゲッティはいただくことができませんでした。残念。

会場が想像よりはるかにデカくてビビり倒す

プレゼンの基本である「トークスプリクトは暗記!(できるまで練習をやりこむ)」はできなかったため、現場でアワアワするよりは…と原稿を丸まる音読する形になりました。本当はそれじゃ絶対ダメなんですが…。プレゼンのコツ的なものは資料作成の段階で可能な限りつめ込んだので、当日はとにかくプレゼンを無事終えることを目標に頑張りました。目標が低すぎですが、会場のはりつめた空気感にドキドキが止まらなくて倒れそうだったので…

偶然現場にいらっしゃった江口さん(@aya_0508_aya)が
撮影してくださいました。私猫背すぎ

前述の通り、プレゼン後に質問タイムがあったのですが、3名の審査員の方から、

・紙のベースとなるお米はどこから入手するの?
・お米の紙の、プレゼンで想定している以外の活用法はあるの?
・いつ商品化するのか。孫に遊ばせたいから早く作ってほしい。

といったご質問、ご意見をいただきました。
それぞれ、「お米の入手先は農家さんからおせんべいにもならないような小米、精米して日が経ってしまい販売できない白米、保存されている備蓄米(古米)などを活用したい」「今回は子供向けとして発表したが、自治体や農家さんのポスターや名刺など、紙単体で活用する方向性も考えている」旨をお伝えしました。

緊張している私へのリップサービスだったのかもしれませんが、「孫に遊ばせたいから早く商品化してほしい」というお言葉はとても嬉しかったです。どんな厳しい言葉が飛んでくるのかとビクビクしていたので、ほっとした記憶があります。

結果発表

結果は当日すぐに発表されたのですが、出願した「アイデア賞」に無事入賞することができました!今でも信じられないような、不思議な気持ちでいっぱいです。今回入賞したことにより、ただのアイデアだったKomeSukiを、今後商品化していきたい!という気持ちを明確に持つことができました。勇気を振り絞って応募して、本当によかったです。
NIIGATAベンチャーアワードの関係者のみなさん、アドバイスをくださったみなさん、本当にありがとうございました!
写真撮影に協力してくれた息子もありがとう。

大爆笑でペットボトルを振る息子

写真のみですが、ちらっと地元の新聞にも載ったようです。

アワードに応募してよかったこと

最後に、アワードに応募してよかったことをまとめます。
・アワードに提出するために、ふわふわした思いつきだったものを明確に形にすることができた
・たくさんの見知らぬ方達の前で自分のアイデアを発表するという緊張をしいられる場面を乗り越えたことで、また同じチャンスがあったらためらわず応募できる
・プレゼン資料の作り方や発表の仕方を学べた
・新潟のトップクラスの方達とつながりができ、個別に有益なアドバイスをいただけた
・家族が喜んでくれた
・ツイッターでもすごい祝ってもらえたw

KomeSukiが今後どのように展開するかはまだ未知数ではあるのですが、実現に向けて少しづつ準備をしています。みなさんにお披露目できる日を楽しみにしています。

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