分類。


芸人さんのコンビって
よく出来てるなぁと思うのです。

こんなに息ピッタリで
笑いの価値観が一致していて
分かり合えているのに

同じ属性にいる人同士ではないんですよね


自分にはないものを持つ人に惹かれ
自分とは似ていない人と上手くいく

的なことなんですかね。



今好きな芸人さん3組

かまいたちさん
見取り図さん
男性ブランコさん

好きすぎて
いろんな媒体で拝見して

あらゆる角度から彼らを分析するに至りました。



今回のテーマは

言葉



まず、2つのカテゴリーに分けます

A かまいたち濱家さん
  見取り図盛山さん
  男性ブランコ浦井さん

B かまいたち山内さん
  見取り図リリーさん
  男性ブランコ平井さん

カテゴリーAは
『言葉に感情が乗る人』

カテゴリーBは
『言葉を愛でる人』

『言葉に感情が乗る』

乗せる、ではないのです
感情を込める、ともまた違うのです

きっとご本人は無意識で
そんなつもりはないのだと思われますが、

発される言葉からはいつも
ご本人の気持ちや意図がよく伝わってきます
書かれたものからは声が聞こえるほどです

多く使われるのは、

素直な言葉
簡素な表現
感情語
オノマトペ
言葉と一致した表情や仕草

他者に伝えることを目的とした言葉の使い方

伝えたい、伝えようという想いが源となっている

だから自然と、"伝わる"言葉になる

人間味に溢れ、温度のある言葉たち
紡がれることで内と外を繋ぎ、
親近感や共感まで生み出す


一方で

『言葉を愛でる』

先方の逆で、と言えば
ものすごく非情で冷え切った属性であるように思わせるかもしれませんが、そうではありません

文字通り、
言葉を愛している方々です


だからこそ、
伝わりにくいのです

突拍子もないことばかりで
掴みどころがなくて
どうとられるかなんて考えてない(と思う)

長年隣にいる相方さんにすら
「な、何ですか?!」
「な、何を言ってるんですか?!」
「何やねんお前?!」
と言わせる

淡々と
論理的に
つらつらと

言語野から真っ直ぐに並んだ言葉たちが口に向かって歩いて来るのが見える

表情もあまり動かない
思ったことをぽっと発する
言葉が先にくる、といった感じ

でもテキトウではなくて、
一瞬のうちに外の世界と自分の内を繋いで
コトバを生成している

この人はちょっとチガウ人なんだと思わせる
(ご本人の意識ではないでしょうが)
掘れども追えども届かないし、永遠に何考えてるか分からないだろうと思ってしまう


なのに、

この人たちの言葉は、残る

ぐうの音も出ぬ着眼点や偏りすぎな理論、
奇抜な発想や妙な言い回しのせいだと言われればそれまでだが、

もっと深く
自分の内に残って温まって
いつしか自分の一部になる気がする

あえて分からなく言うことで、
解釈の余地を作ってくれているのかもしれません
温度や色や情はそちらでお付けください、と

あるいは、
本当に感じたことは、大事に取っておいているのかもしれません
一見で思ったことだけをとりあえず口にして、
後で一人で練り直してから保存しているのかもしれません、ずるいですね

伝えようとしなくても
明確な意図を持たずとも
伝わる言葉たち
考えさせる言葉たち




どちらの属性の方も、言葉の使いがお上手なのには変わりありません。さすがなのです。

言葉を伝え人と繋がろうとする者と
言葉でただ遊ぶことを愉しむ者が
今日も並んで立つことが
何よりも趣深いのです。


皆様の明日が、美しく彩りますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?