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タトゥーシールを通して全く新しい文化を作っていきたい-U2FCAリブランディング-

今回はSUIHEIが運営しているタトゥーシールブランド「U2FCA」のリブランディングに携わったお二人にインタビューをしてみました!「U2FCA」に込められた想いや苦労した点・今後のビジョンなどを語ってもらいました!

U2FCAとは

国内タトゥーシールブランド。
コンセプトは「I don't give a fxxk. Love the life you live. Live the life you love(自分の人生を愛し、愛する事が出来る人生を歩め)」

U2FCA
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インタビューの登場人物

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れーなさん(れ):U2FCAにて事業マネジメント担当。

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ITSUKIさん(い):グラフィックデザイナー。
U2FCA全体および商品デザイン担当。

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リブランディングのきっかけは偶然の出会い!?

まず最初にU2FCAの事業やブランド誕生について教えてください。

れ「事業としてはタトゥーシール販売事業です。もともとsuhadaという母体のタトゥーシールブランドがあって、U2FCAも含めてsuhadaというブランドでした。

でも結構suhadaとU2って色が違うじゃないですか、尖っているものとナチュラルなデザインのもの、簡単にいうと白と黒みたいな。それを混ぜてやるよりも、分けたほうが良いってずっと思ってて。

私が元々ECのアパレルを前職で運用していて、正反対の商品が同じストアにあるっていうことに違和感があったんです。どうしても投稿内容とかがばらついちゃう。それが原因でブランドの世界観がよくわからなくなってしまうので、それだったらブランドを分けちゃえば良いじゃんって。それでU2FCAがブランドとして誕生しました。」

今回のリブランディングはどういう経緯だったんですか?

れ「きっかけはある意味偶然かもしれません(笑)。もともとsuhadaみたいに商品のラインナップの一部としてオリジナルデザインを発売しようと思ってて、その時にデザインの依頼をしたのがITSUKIさんでした。」

れ「私はずっとファッション的なタトゥーシールを販売したいって思っていたんですけど、やっぱり売れるのが高校生とか大学1〜2年生とかちょっとヤングな印象の子達が多くて。それをどうしよう、変えたいって思ってたんです。そこでITSUKIさんのデザインを見た時に、これはヤングから抜け出せるんじゃないかって。でも最初はなんだろうな、結構ノリでしたよね」

い「そうだね。あとはそれだったら全部俺がやったほうが良さそうだなって」

れ「そう、そういうのをITSUKIさんから言ってくださって。だったらやりたい、みたいな。最初は勢いとノリで決まってった感じですかね。そうしたらリブランディングしちゃおうよ、みたいな」

あ、なるほど、そっちがあとなんですね。

れ「なのでリブランディング自体は結構急に決まったんですけど(笑)、でももともと変えたいと思っていたのでタイミング的にはすごく良かった。偶然が重なってっていうか、偶然というかよいタイミングが全部重なったなって思っています」

い「そう、もともとは俺はいくつかデザインを落とすって感じだったんです。でもリブランディング全体をやっていて、割と思った通りにやらせてもらってるなって。」

い「最初いくつかタトゥーシールのデザインを製作するっていう話だったんですけど、じゃあこれが他にどんなデザインのものとかと並ぶんだろうって思って。だったら全部変なのにしちゃっても良いんじゃない?って。

一人のグラフィックデザイナーが少しずつデザインを落としたところで、ブランド全体の色を出すってなったらたかがしれてるのではって。それだったら、もちろん俺が全部デザインを落とす必要はないけど、がっつり中に入って、全部見渡して作る人がいた方がよくなるんじゃないのかなって思って。やりますか?って言いました」

そうだったんですね(笑)。
リブランディング後に具体的に変わった部分ってありますか?

れ「今までは仕入れという形で、いわゆるみんなが想像するTHEタトゥーシールを販売してきたんですけど、リブランディング後はそこを変えました。タトゥーシールじゃないと難しいデザインとか、タトゥーじゃ逆にできないデザインとか、あとはもうちょっと遊び心をプラスしたプロダクトとか。」

タトゥーじゃできないデザインって例えば?

い「例えばタトゥーシールというのは所謂タトゥーっていうものがあって、それを『タトゥーだよ、だけど誰でも簡単に落とせるよ』というようなうなフェイクタトゥーという文脈で作っている。

でもそれだとどこまでいってもタトゥーっぽいものになってしまうんですよね。そこで逆にタトゥーっぽくないものって考えて・・・タトゥーは人が手彫りで掘るものなので、それだと逆に出来ないもの・・・例えば何かの写真の模写とか、あるいはちょっと難しいですけど銅版画みたいに細いペンで絵が描いてあるとか、あるいはすごくカラフルなもの。人の肌に直接入れると上手く発色できないような色とかですかね、

例えばすごくパステルだったりビビッとだったり。そういう線の細かさとか色使いとか、あるいは写真みたいにすでにあるものを再現するっていう再現性の高さみたいなデザインにすることで、タトゥーというものと違う表現になるのかなって思っています」

なるほど!逆転の発想ですね!ちなみにお二人は、現在どんな仕事をしているですか?

れ「私は売り方、商品を売るっていう表面を大きく担当しています。インスタ運用とかショップ運用とか売り方の面だったり、クリエイティブ促進したり、写真撮ったり。あとは少しマーケティングに関わってたりとか」

い「僕は生業としてはフリーデザイナーとアートディレクターで、一業務としてU2FCAのリブランディングと全体のアートディレクションっていうものをやらせてもらっています。

細かく言うと3つあって、1つはタトゥーデザインそのものの作成、商品そのもののデザイン。それはチーム内で話し合ったりれーなさんに見てもらったりしながら量産に入ったりしてます。2つ目がブランド全体のアートディレクション。例えば広告を打ちますとか、何か他に手渡すものがあります、とか、どういうパッケージで届くの?とかU2FCA自体が全体的にどういう世界観なの?っていうのを見渡して整えるっていう仕事をやってます。

最後がOEMの相手の確認。これ俺の仕事でもない気もするけど(笑)、今までちょっとしたOEMを頼みつつ仕入れをしていた工場に対して、今回から全てOEMっていう形になったので、本格的に大量ロットをスムーズに生産できるようなフローのマニュアル化と確認っていう感じ。探り探りやっていますが、早くマニュアル化して誰でもできるような形にしていきたいなと思っています。」

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良い意味で遠慮しないブランドとしてやりきりたい

U2FCAを運営していく上で大切にしている価値観や想いはありますか?

れ「商品が沢山の人にささらなくても良いって思ってます。アパレルで例えると、GUとかユニクロを目指しているわけじゃない。もっと個性のあるブランドを目指しているので、U2FCA特有の色みたいなのを大切にしています。でももちろんお客さんがいないとでも商売としては成立しないので、U2FCAという色の土台の上にお客様の声を入れていくブランド作り意識していて、これからもそういう風にブランドを作っていきたいです。」

い「僕は加減が難しいけど、あんまり遠慮しないっていうのを大事にしています。それは表現の意味でも受け持つ仕事の内容の取り方もそう。すごい変なデザインが最初多くなると思うんですよね、でもそこでに緩くしないで、とりあえず一旦やりきるっていうのを大事にしてる。そうすれば結果的に満足も納得もできるなって。

リブランディング自体もまだこれからの部分が多いですが、やりきるという部分に関して吉永さんとか谷口さんに目を瞑ってもらってるのは感謝しています。

半端なことをしてやっても「リブランディングをしなくてもよかったな」となるよりは、とりあえずこの1〜2年でやり切りたい。タトゥーシールっていうビジネスもこの先5年10年今のビジネス形態で続けられるビジネスだとは思っていないので、その分納得でいる形でやりきりたいなって。」

そうなんですね。リブランディングに関して周りからはどのような期待がありましたか?

れ「期待っていうよりかは、好きにやっていいぞ的なノリをいつもくれるsuhadaで安定させていくからある程度の自由を与えられてる感じです(笑)」

い「谷口さんが持ってるビジョン自体が表現とか常識を変えたいっていう部分が強くて、俺自身がそれを聞いて共感できるなって思った。あとはれーなさんのもっと好きに表現できるように、とか使ってくれる人が増えてほしいっていうのはわかる話だったので、そこにお互いの共通したモチベーションがあるのかなって」

リブランディングに関して大変だったことはありますか?

い「とにかく数が欲しいっていう所ですかね。僕自身雑誌とかを前にやってた経験があって、そこが激務だったので作業量が多いことは苦じゃないんですけど、タトゥーシールになるとまたちょっと違う。アイテムを作るとか他のチーム全体のビジョンを考えた中で、確実にデザインを作り続けるっていう体制を自分の中で作ることが大変だなって。

あとはすごく現実の話をすると・・・OEMの工場とのやり取りが大変です。タトゥーシールという特殊なプロダクトでやり取りするっていうのがあまり経験がなくて、そこで勝手の違うことが出てきたり。それ以外だと在庫の管理とかリリースのタイミングはれーなさんにやってもらっているので、そことのすり合わせがちょっと大変かなって」

れ「リブランディングによって全部が振り出しに戻るわけじゃないですが、全般的な準備とかインスタの感じをどうするかとかそういうのも悩む。これは奈々さんと喋りつつなんですけどどうマーケティングを変えてくか、どういう動きしたら良いかとか、新しく変える部分をどういう風にやっていくのかを考えるのが大変ですかね」

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目指すのは海外!?U2FCAを通して新しい文化を作っていきたい

現在、U2FCAのリブランディングはどのように進行していますか?

れ「9/1にリニューアルして商品を出す予定です。今はちょうどその準備をしています。」

今後U2FCAで挑戦したいことはありますか?

れ「私はU2FCAっていうブランドが確立できたとして、デザインを見たり空気感とか雰囲気を見たときに、「あ、これU2FCAだよね」とか言ってもらえたら嬉しいです。そうしてブランドとしての世界観を作り上げていきたい。それで雑誌で大きく紹介してもらいたいです。」

れ「あとはやっぱり・・・海外!個人的な印象なんですけど、海外でうける気しかしない(笑)。私はU2FCAは絶対海外でうけるっていう自信があって、それこそ逆輸入ブランドみたいなブランドとかカッコ良いなって思ったりしています。だから海外の人にも売っていきたい。日本じゃなくて世界目線で売っていきたいですね」

海外良いですね!ITSUKIさんは何か挑戦したいことってありますか?

い「今僕が手がけているU2FCAのブランドとしてのベースとかイメージがアイテム数が増えて固まってきたら、徐々に少しづつでもコラボしてきたいですね。撮影モデルとか写真とかアイテム自体も。ビジュアルは国の内外を問わないのは作る側もそうだなと思うので、U2FCAとして必要だなって思う人たちがいたら巻き込んでいきたいです。」

U2FCAを通して貢献していきたいこととかありますか?

い「僕が結構ビジュアルとかカッコ良いかどうかとか、価値観で物を見がちな業界にいるので、作っているものとか目に見える・手に触れるっていうアウトプットが詰まってる、そういう格好良さがあると単純に第一印象が良くなると思うんです。今の世の中ってすごくビジュアルリテラシーが上がってるっていうか、みんなそこで判断ができるじゃないですか。見た目の第一印象とかトンマナの感じとか意外と人は見てるなって思って。

そういう意味でいうと『SUIHEIってやってることは面白いしアウトプットがカッコ良いよね』っていうことをU2FCAを超えたところでも貢献できたらなって思っています」

い「あとはU2FCAを通してSUIHEIから世の中のカルチャーみたいなのを変えていけたらなって。今の時代って昔に比べてカルチャーが多様化してるじゃないですか・・・アングラとかサブカルとか。なので色々なイメージを人がバイキングみたいにちょっとずつ掻い摘んだりして、それで自分のスタイルを作っていくっていう時代だと思うんです。そこにU2FCAのタトゥーシールを通して全く新しいカルチャーを作れたらなって思ってます」

新しいカルチャー、素敵ですね!!色々と大変だと思いますが、今の皆さんの仕事に対するモチベーションって何ですか?

れ「私は単純にこういうアートとかファッションとかが好きなので、リブランディングすることで、やりたい方に近づいてきてると感じていて。それがモチベーション。」

い「僕はデザインそのものは好きで放っておいても作るみたいなものがあるんですけど、そういう自分のエゴみたいなものと、U2FCAとかSUIHEIとかもっと広い社会っていうものに対して誰かの喜びとか好きだなっていう感情に自分のエゴが噛み合うっていうのがすごく楽しい。」

最後に何かこれだけは伝えたい!ということはありますか?

い「とりあえずガンガンお金使ってるので吉永さんと谷口さんには感謝。長期的に投資してくれているので」
れ「ですね、本当に好き勝手やらせてもらってる。その分頑張ります(笑)」

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U2FCA

オフィシャルブランドサイトURL
http://u2fca.official.ec/

オフィシャルInstagramURL
https://www.instagram.com/u2fca_official/

オフィシャルブログURL
https://u2fca.official.ec/blog/2020/08/22/105624

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