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選択肢

辛い、とても。

消えたい、本気で思う事なんて無かったむしろ「 殺してやる。」くらいの気持ちで生きてきた。
新生活が始まり、大学生になってしまった私にはすごいスピードで現実に追いかけられている気分だ。

私がなりたかった人にはなれず、医療系しか選択肢が無かった。選択させてもらえなかった。
カウンセラーを目指すも私には難しすぎると諦め、似ていると紹介された作業療法士を目指す事になった。
あの苦しい受験期を乗り越えれたのは、あの時少しでも
作業療法士になりたいと思えていたからだろう。
でも、いざとなればなぜこの道を進もうと思えたのか本当に分からない。
考えても考えても答えが出なくて苦しいという気持ちだけが膨らんでいく。

私は音楽がしたい、したかった。
でも学生時代には軽音部が無く、バンドという存在が全く無縁となってしまった。
私を幸せにしてくれるのは音楽だと心底気づいたのが遅くて、作業療法士を目指す学生になってしまった。
でも、音楽系の学校に行ったところで私みたいな人間は
いい環境に置かれていても今と同じで文句を言うのだろう。どこまでも情けない(笑)

ありがたい事に両親には恵まれていて、お父さんが自分のへそくりから大学のお祝いといってお金を渡してくれた。それも母親には内緒で。
ライブハウスに通っているのを知っていて、「遊ぶのに使って」と渡してくれた。
そんな恵まれた環境の中で育った私が考えていたのは、
始まって1週間しか経っていないのに、自分の居場所ではない気がした大学から逃げようと色々いけない事まで考えてしまっていた。

自分のちっぽけさにまた死にたくなったけど、1年踏ん張る覚悟を決めた。大丈夫。慣れたらどうって事ない。
今辛くて死にたいみんなが頑張りすぎないで生きれる綺麗な世界は正直存在しないし。
頑張れの言葉も重荷に感じる人間がいる。そんな他人と私は何も言わず寄り添って生きていける人間になれたら充分なのかもしれない。

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