私の好きなもの
好きなものはぽつぽつと降ってきます。健康な身体、健康な心、健康な歯、健康な愛、やがて消えていく金で買えない宝物たち。それらを捕まえに、また入院したいなあと思ったり、病棟には法も秩序もないと悪態をつき、入院なんてもう二度としないと思ったり。少し前までは、心身共にボロボロの私の方が可哀想でああ可愛い、汚くてああ可愛い、と思っていたけど、元気な私の方がみんなも安心してくれてるようで、健康な愛をくれているようで嬉しいのです。
最近は、本や映画を沢山読んだり観たりすることも好きです。私の中に新たな感情や、今まで感じていたけど言語化出来なかった語彙が溢れ出して、肌に馴染んでいくのが気持ちいいのです。本や映画を読んだり観たりすると、何かを創造したい気持ちがふつふつと湧き上がってきます。やっぱり私は自分で何かを創ったり、表現したりして、なにかを頑張るときに私のエネルギーの源になる「自分を認めてもらいたい」欲望を昇華させることでしか生きられない。それを失くせば私は無気力になり生きていけなくなるだろうなと思います。私には何もない。だから何かを創造しながら私は必死に生きるのです。
あと、私は冬も大好きです♡でも、冬の行事が好きとかそういうのではなくて。私は冬の行事、クリスマスやお正月や自分の誕生日が苦手なのです。クリスマスは孤独になるのが恐ろしい。お正月は親戚で祖父母の家に集まると、自分の本来の形を保てなくなり、音を立てて崩れます。誕生日は齢を重ねるのが、みんなに祝われるのがどうも苦手なのです。行事が訪れるその度に心の闇に葬られ、いつの間にか魔女になっています。しかし、冬の寒さの中で何回狂ってもなんとかする自分が大好きなのです。
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