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【学びの盾 #1】 生きづらさの源流:愛着障害を知り心の安全地帯をつくろう

こんにちは.双子を含む子供3人を育てながら研究者をしている穂(すい)(@suirigaku)です.

学びの盾シリーズ1回目は生きづらさの背景にあるとされる愛着障害についてです.

みなさんは愛着障害という言葉をご存知でしょうか.親子関係のベースにある愛着が,子どもの将来に大きく影響するというお話です.精神科医でもある岡田尊司さんの著書「死に至る病」を読んだ知識を元に愛着について書きます.


愛着とは

愛着とは英語で「attachment」で特定の養育者との結びつきを表す言葉として定着しました.人が安心して生きていく上で重要な役割を果たしていると考えられ,この愛着が脅かされると生死に関わる悪影響があるともいわれています.

愛着障害は「死に至る病」ともいわれる

愛着がうまく形成されずに成長すると,心や体の健康や発達に深刻な負の影響を与えます.「境界性パーソナリティ障害」「摂食障害」「子どものうつ,躁うつ病」「ADHD(注意欠如/多動性障害)」など現代多くみられる病気の背景には愛着の不足があるのではないかと言われています.これらさまざまな生きづらさを抱えた人たちは,最悪自殺という自分への攻撃性として現れてしまうことがあります.

愛着の形成には「安定した」愛着が必要

子どもと安定した愛着を形成するには,親がほどよい応答性と共感性を持ってかかわることが大切だそうです.つまり,

  • 「子どもが求めたら,応える」をほどよく行う

  • 子どもの求めていることを読み取った反応をする

というシンプルなことでいいのです.しかも「ほどよい」というのもポイントで100%応答しようとすることはむしろマイナスになる可能性もあるそうです.(この「ほどよい」というバランス感覚がいつも難しいですよね.)

子どもへの声かけから意識しよう

子どもの求めに応えなければ!と思うと,まじめな人ほど疲れてしまうと思います.私は長男が幼い頃は,泣いたらすぐ抱っこして疲れていました.成長すると要求も変化し,イライラをぶつけられるとしんどいなと感じることも多いです.

ではどうするのか,具体的なアクションとしてわかりやすかったのは,モンテッソーリ教師あきえさんの「モンテッソーリ流 声かけ変換ワークブック」です.子どもと対等に接すること親も満たされていることの大切さなど子育てに対する心持ちから書いてくれています.さらに実際の場面での具体的なアドバイスに加えて,自分ならどう声をかけるか?を考えやすいワークブック式です.

私はこの本をリビングに置いていて,夫をはじめ手伝ってくれる家族も目にとまるようにしています.小手先の技術だと軽視する人もいるかもしれませんが,私は思いを実現するために初歩的なテクニックを学ぶことは大事だと思っています.

安定した愛着は子どもを守る

安定した愛着がつくられると,子どもは危険な目にあってもトラウマが残りにくいそうです.さらに,安定した愛着は子どもが未知の問題にとりくみやすくすることも知られています.つまり,愛着によって子どもに与えたれるものは大きいのです.

親自身が愛着の不足を感じて育てられた場合,子どもとの愛着の形成がより難しいとも言われています.この記事ではその点にこれ以上触れませんが,「死に至る病」を手に取るとより詳しい理解とその先ヒントが書かれています.

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