見出し画像

【学びの盾 #2】 反省させるは非行への道:感情コントロールを学びEQを高めよう

こんにちは.双子を含む子供3人を育てながら研究者をしている穂(すい)(@suirigaku)です.

学びの盾シリーズ2回目は非行についてです.

みなさんは子どもが悪いことをしたとき,どう叱るのか悩ましく思うことはあるでしょうか.やってはいけないとどうわかってもらうか,将来非行に走らないためになにができるのか.刑務所で受刑者の更生支援にも関わる岡本茂樹さんの本「反省させると犯罪者になります」を元に書きます.


失敗をすると「後悔」する

 人は失敗すると反省をすると思うのが普通ではないでしょうか.しかし,本当はまず後悔しているんじゃない?というところからこの本は始まります.なんでこんなことをしてしまったんんだ!怒られる!という先への不安と防御反応が一般的というのは自分の心を振り返ってもその通りな気がします.

反省させるのは逆効果

 そんな後悔している状態で,頭ごなしに怒られたらどうでしょうか?本当に「反省」するでしょうか.その場しのぎにあやまって,怒られたことの不満をためてしまうことは想像に難くありません.実際,反省を促す言葉は相手を抑圧し,不満がたまる原因になり非行や犯罪というかたちで将来大きく爆発する可能性があります.

なぜ失敗をしたのかに目を向け共感をよぶ

 ではどうするのか?それはその失敗を起こした背景に目を向け,一緒に考える態度を取ることが重要です.

 例えば子どもが自分の大切なコップを割ってしまったとしましょう.そのとき「なにやってるの!」と怒る気持ちを一旦置いておいて,なぜ割ってしまったのかに目を向けます.机の端にコップがおいてあることがいけなかったのかもしれないですし,テレビが気になって不注意だったのかもしれません.

 わざとやったいたずら(問題行動)でも,それはそれまでのネガティブな感情がたまっていたからかもしれないと,子どもがいい方向に向うチャンスと捉え, その背景をいっしょに見る姿勢が大切です.失敗をふりかえり,そのことによる負の感情をいったん吐き出すことによってやっと,その失敗で悲しい思いをした人への共感に思い至ることができるそうです.

感情を伝える力をやしなう

 とはいえ,頭でわかっていてもとっさに怒ってしまうことはありますよね.怒ってしまったあとでも,その後落ち着いて親の気持ち,気に入ってるコップが割れてしまって悲しいとか,いたずらされるといやな気持ちだとかをちゃんと伝えることが大事だと思っています.

 自分が持っているネガティブな感情をひとに伝えることは大人でも難しいです.自分の感情に気づき,さらに人に伝えられる力をつけることは大人も子どももとても大切です.感情の言語化を手伝うために我が家では「おこりたくなったらやってみて」という絵本をいっしょに読むことにしました.子どもがイライラしているとき,
「イライラしてるの?まずガストン(絵本の主人公)を思い出して呼吸しよう」
と話すようにしています.私がイライラしているときも子どもから「ガストンだよ」と言われることがあります笑.

アンガー(怒り)マネジメントだけでなく,他の感情についても同じシリーズからでています.

こちらのカラーモンスターも有名です:

EQ(心の知能指数)やセルフコントロールといった言葉もよく聞くようになりました.子どもと一緒に親も身につけていきたいと思っています.

役に立ったと感じた方はいいねいただけると励みになります.
ご感想やうちはこんなのやってるよというコメントも大歓迎です. また, そこ間違ってるよなども優しくご指摘いただけると嬉しいです.
コメント欄やこちらのフォームでも受け付けております.
最後までお読みくださりありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?