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セルフネグレクトとカーテンタッセル

朝、目が覚めると、まずはカーテンタッセルに手をかけます。紐のタッセルはすぐにくたびれてしまうので、私はクリップ式を選びました。こんな小さなことでも、以前の私なら考えもしなかったでしょう。

病気になり、人生に失望していたあの頃は、自らを顧みることなく日々を過ごしていました。カーテンを閉じ切り、部屋はコンビニ弁当の空き箱でいっぱい。掃除など、とてもではないけれどできる状態ではありませんでした。

しかし、時が流れ、治療を受け、私はまた「人間らしい生活」を送るようになりました。食事も運動も、そして片付けも。今では、カーテンタッセルを使って毎朝カーテンを開けることが、何とも言えない小さな喜びに満ちています。部屋に新鮮な空気が流れ込む瞬間、私は生きていると実感するのです。

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