#4 1日1作品 『雨の日は会えない、晴れた日はは君を想う』 妻を失った男の破壊と再起

 4月中旬、2020年も3ヶ月と半月あまりが経過、そんな中、私は映画を観た本数が100本を超えました。ただ観ただけで終わるのは勿体無いので、これからは毎日観た映画についての考察や感想をnoteにつらつらと書き残していきます。
第4回になります。

『雨の日は会えない、晴れた日はは君を想う』

 主演はジェイク・ギレンホール。スパイダーマン:ファー・フロム・ホームやデイ・アフター・トゥモローなどで有名な俳優です。

あらすじ

 富と地位を手に入れたエリート銀行員のディヴィスは、ある日、交通事故で突然妻を亡くしてしまう。一滴の涙も出ず、すぐに会社に復帰したデイヴィス。周囲の反と義理の父の言葉で自分の無感覚を自覚した彼は、周囲のものに意図的に関心を抱くように自分自身を変化させていく。


「いろんなことに気づき始めた、本当は見えていたのかも。興味がなかっただけで」

この語りにハッとする人もいるもいるのではないでしょうか。 妻を亡くし自分が空っぽだったことを自覚したデイヴィス。目的もないままに空港で行き交う人を2時間眺め、初めて彼は他者に関心を抱きます。それからはルーティンだった髭剃りをやめ、感情の赴くままに行動をしていくようになります。彼が特に関心を寄せたのは破壊でした。他人の家を壊す手伝い、会社のトイレの個室、PCからカプチーノメーカーに至るまであらゆるものを破壊していくのです。ついにはブルドーザーを購入し家をも壊し始めます。一見、奇怪なこの行為ですが、彼の再起には必要な作業。彼は妻と共に過ごした家をも手にかける事で本当の感情を思い出します。

何事にも無関心な人間

デイヴィスは今までの人生を明確な意志なく歩んできました。これは彼に限った話ではなく、僕を含め多くの方に当てはまることだと思います。特に日本では型にはまった生き方以外は敬遠されがちなので。ただ、そんな意志のない人生を歩んで本当の意味で自分は生きていると言えるでしょうか。何もデイヴィスのように全てを破壊する必要はありません。この映画は自分の意志で動くきっかけをくれます。是非エンドロールが終わるまでしっかり観てみてください。

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