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フリーランスがアルバイトするのはあり?脱サラしても脱しない”人に雇われる思考”

「そうだ!会社員を辞めたんだし、好きなダーツバーで働こう!」と、前向きな気持で約8年ぶりにアルバイトの面接へ行った。

正社員から正社員への転職、業務委託と、ここ数年浸かってきた世界は全て履歴書と職務履歴書が必須だったため、何もいらないアルバイトは気楽でいいな〜なんて思っていた。最初は。

裏を返せば【誰でもいい】ということなんだけど。

席に案内され、明らかに自分より8個は下であろう女の子がエリアマネージャーとして紹介される。

「フリーランスって主に何の仕事してるんですか?」
「今まで飲食店で働いた経験はありますか?」
「16:30~0時で時給1120円ですけど、大丈夫ですか?」

これらの質問に広がりはない。
何を答えても「わかりました」の一言で次の質問へと移る。

「◯◯銀行の口座ありますか?ないなら作ってくださいね。」

アルバイト歴8年、正社員歴7年。
確かにアルバイト時代、給料受け取るためだけに口座作った覚えあるなぁと思いつつも「手数料こちら負担でいいので、△△銀行にしてくれません?」とクソ生意気なことを思っていた。

そんな態度が出ていたのだろう。
教える人、みんな学生ですけど抵抗ないですか

抵抗はない、たぶん。
けど、相手からも感じる「今年32歳の女がなんで今さらアルバイト?やりづれーわ!」というオーラ。

ここで、アムウェイ会員の小堺麻衣子さんが「女性の一生」という講演で仰っていたことを思い出す。

私21歳の時、すごい仕事ができると思ってました。
私がいなかったらこの会社潰れるって思ってるくらい仕事してました。
月50万円も頂いていたら、それくらい思っちゃいそうじゃないですか?

でも、39歳で子持ちの私を今でも雇ってくれると思いますか?
39歳で子持ちの私に給料50万円与えてくれる会社どこにありますか?

きっと女の人って過去にどんなに頑張ったとか、過去にどんなに可愛かったとか、どんなに仕事ができたとか、そういう所ではない所で世の中に評価されてしまうことってないですか?

そしてこう続く、

39歳子持ちの女がOLの面接に来たらどうですか?
結構お昼休みで話題になっちゃいそうじゃないですか?

小堺麻衣子さんの「女性の一生」

私は初めて聞いた時、39歳子持ちってそんなに風当たり強いの?と思った。

けど、31歳で”誰でも良いはずの”アルバイト面接ですらこうなのだから、39歳は尚更そうなのだろう。認めたくないけど。

だから、

女性が手に入れたら幸せなんじゃない?という3つのうち、1つは自分の右手に仕事を持つこと。これは人に雇われるということではない。

小堺麻衣子さんの「女性の一生」

ということなんだろうな。腑に落ちた。

その後この講演は「だから私はアムウェイを〜」と話が続くのだけど、アムウェイに偏見しかなかった私から見ても面白い内容なのでオススメ。


「合格であれば3日以内に連絡します。不合格の場合は連絡しないので」という言葉を最後に、ダーツバーを後にした。

今や経営者となった元上司にアルバイトの面接に行った話をしたところ、

「月5万円の場所借りて会員制のダーツバーとか開けば良くない?人集められる可能性があるなら、固定費ペイした時点で利益化するから、自分が毎晩ダーツバーでお金払うよりよっぽど良いべ」

「せっかく独立したならアルバイトやらない方がいいよ。時給で働くとか、量で働く発想は良くない

「単価ありきの仕事は、それ以上でも以下でも無いから、やめた方が良いと思う。クオリティの評価とか単価に反映されづらいし。せっかく独立したなら、事業したほうが良いと思うで」

というお返事を頂いた。最後のは「オッサンの戯言だから無視して」と補足されていたけど。

人を雇う側の元上司と私とでは発想が全く違う。独立こそしたものの、私は思考回路がいつまでも雇われる側だったんだな。

自分はなんで独立したんだっけか。
雇われる人生に違和感があったからじゃないのか。

フリーランスがまずしなきゃいけないのは、アルバイトではなく、業務委託の仕事を見つけることだ。

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