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◇今月の隊員さん◇ 第99回:‎みなたん / しゅとろーみなんさん

【プロフィール】-----------------------
女性、30代、職業:会社員、東京都在住
X (旧ツイッター) ●https://twitter.com/Stroh_minatan_
隊員歴:2019年8月から
主なアイドル遍歴:モーニング娘。、ももいろクローバーZ、まなみのりさ、ukka、unSea
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 みなたん / しゅとろーみなんさんは、東京都在住、30代の女性隊員。ばってん少女隊を中心に様々な記事を自身のnoteに書いており、その視点の鋭さ、文章力の秀逸さに敬慕の念を抱いている読者は、私だけではないだろう。
 推しの蒼井りるあさんのソロコンの企画コーナーで「りるあ王」になった実力者でもある彼女に、推し始めた経緯や、推しへの想いなど、様々に語ってもらった。


■わたし、福岡行くんだなぁ。。。

 ばってん少女隊の推しは蒼井りるあちゃんです。新メンバーとしての、お披露目ライブだったYouTube生配信「新学期deshite」(2021年 4.2) で、一目惚れでした。
 1曲目「OiSa」で仮面をかぶった6人が、1人ずつ仮面を取っていって、最後に仮面姿で残った新メンバー2人が素顔で登場したシーン (11:20〜12:30) が、暗闇だったじゃないですか。
「OiSa」は曲全体が “夜” みたいな世界観で、メンバーの顔をあまり観せない照明の中、りるあちゃんの顔が、はっきり分かった瞬間、想像を越える可愛さに「うわぁあああ!」って、稲妻がドーン! と落ちた感じでした。
 生配信が終わった後も、りるあちゃんの表情の凛々しさや、真っすぐな声が鳴り止まなかったです。アーカイブを繰り返し観続け、夜中になってもリピートが止まらなくて、夫から「いいかげんにして」って言われるくらい観返しました。

 落雷ですね、りるあちゃんとの出会いは。こんなにも人を好きになることがあるんだなっていう感じでした。
 もともと飛行機が苦手だったのに、福岡県で行われる6周年記念ライブ (2021年 7.3@福岡国際会議場) のチケットを取って、翌日は道の駅むなかたで行われたイベントにも行き、特典会でりるあちゃんと2ショットチェキを撮ってもらいました。
 遠かったですね、福岡県も宗像市も。それまで遠征自体、ほぼしないタイプだったので。でも迷わなかったです。「わたし、福岡行くんだなぁ。。。」みたいな感じでした (笑) 。
 ただ、4月から約3ヶ月間、映像の中で再生されるりるあちゃんを観てて、実際に会いに行ったら、そんなに好きじゃなかった。。。みたいになるのが不安だったんですけど、目の前に存在しているりるあちゃんは信じられないくらい可愛いくて、何の疑いもなく愛おしかったですね。
 落雷から約2年半。今でも私はりるあちゃんの熱に浮かされっぱなしです。


■りるあ王になった話〜推しが見てる世界〜

 この話は私の隊員人生で1番誇れるものですね。あれを越えることはもう起こらないです。
 りるあちゃんのソロコン「りるわーるど」 (2023年 2.11@DRUM LOGOS) で「りるあ王」という企画コーナーがあったんです。

りるありるあがクイズを出していくので、3択から答えを選んで、手を挙げて正解だと思う番号を答えてくださ〜い。最後まで残った人が、りるあ王です! おめでとうございまぁす! プレゼントがあるよ〜」

 たしか1問目が「りるあが昨日の夜、食べたものは何でしょう?」という問題で、会場がざわざわしました。
 1問目って、例えば「りるあの誕生日は、いつでしょう?」みたいな、公式プロフィールに載ってる “レベル1” の問題が定番だと思うんですけど、「昨日の晩御飯は何か」って。。。知ってるわけないじゃないですか (笑) 。
 その後も「2月の海外公演 (2023年2.3-5@タイ・セントラルワールド) から帰って、りるあがまず食べたものは何でしょう?」や「昨日のりるあの夢に出てきたのは、誰でしょう?」とか、もうずっとそんな感じの問題が続きました。
 りるあちゃんに関する知識じゃなくて、りるあちゃんの行動、思考、基準、”りるあちゃんが見てる世界” を、いかに当てることができるか。
 あぁ、これが「りるわーるど」なんだなっていう感じでした。

 どんな問題が出て、答えは何だったか。覚えてる限りのことは、noteの最後に「りるあ王問答集」を書いたんですけど、あのときは、とにかくりるあちゃんがSHOWROOMで話してきたことや、アイドルならこう考えるはずだから、正解はこれだ! みたいに、頭の中を総動員して回答を導き出し、選んだ選択肢は幸せなことにずっと正解で。
 あんなこと、もう2度と起こらないと思います。
 全問正解者が私を含めて2人だったので、最後はりるあちゃんとじゃんけんをして、りるあ王になれました。
「プレゼントがあるよ〜」という話だったんですけど、実はりるあ王になるだけじゃダメで、ライブ終演後、りるあちゃんからのお題をクリアできたらプレゼントをあげます、と言われて。。。
「えっ!? ①クイズ→ ②じゃんけん→ その上、さらに③お題チャレンジまであるの??? プレゼントまでの距離が遠い!」と思ったんですけど (笑) 、りるあちゃんからのお題は「プレゼントもらうときに、ギャルピースしてくださぁ〜い! りるあが判定してオッケーだったらクリアです!」でした。

 実は、私は帰りの飛行機の時間が迫っていたので、スタッフさんが「お題チャレンジ、ライブ終演後にやるので、最後まで残っていてもらえますか?」と、確認に来られたときに事情をお話ししました。「申し訳ございません、飛行機の時間がギリギリなんです」と。
 ライブが終わって、りるあちゃんがお客さん全員をお見送りする流れになってたんですけど、スタッフさんの仕切りで先に行かせていただき、りるあちゃんの前へ行きました。

 目の前にりるあちゃん、そして、多くの隊員さんたちに見守られながら、心臓がバクバクだったんですけど、「りるあ推し代表として、お題にチャレンジするんだ。絶対に成功させてやる!」みたいな思いをこめて、全心全力のギャルピースをしました。
 すると。。。りるあちゃんから、最高過ぎる “ギャルピース返し” と、ライブの最後に隊員さんに向けて読んだ、”直筆のお手紙” をプレゼントしてもらいました。
 本当に最高の思い出なんですけど、1つだけ残念なことがあって、記憶がバグってるんです。あのときのりるあちゃんのギャルピースを脳内で再生させると、着ていたはずの衣装が違うんですよ。
 ありえない出来事の連続に、感情がキャパオーバーしてしまい、あのとき観たはずの景色を正しく覚えてない自分。。。悔しいです。


■駆け抜けた、ピンクの衝撃

 もともと北陸地方出身で、アイドルがほぼ来ない地域で育ったから「アイドルに会いに行ける」という感覚を持たないまま高校を卒業しました。
 大学入学を期に上京し、そのまま東京で就職。2回転職をして、現在は出版社と書店をつなぐ、取次という仕事をしています。
 実は、転職をしたタイミングが2021年で、りるあちゃんばってん少女隊に加入したのと同じ年なので、りるあちゃんが「加入⚪️年目」みたいな話をしてると、「私も今の会社に入って⚪️年目なのかぁ〜」と、密かな同期感を味わっています (笑) 。

 ばってん少女隊に興味を持ったのは、もともとももいろクローバーZが好きで、2019年夏の『ももクロ一座特別公演』を観に行ったとき、事務所の後輩グループで「めざせ明治座!アメフラ場外10ラウンド」というイベントをやっていて、当時ばってん少女隊のメンバーだったありっさ (西垣有彩) がゲスト出演していた回 (2019年 8.25@明治座) を観たことがきっかけです。
 明治座2階のラウンジに作られた特設ステージへ向かって、ゲストとして呼び込まれたありっさが、腕をぶんぶん振り回しながら、私の目の前を駆け抜けていきました。
「え? 今の可愛い子は誰???」と、ありっさを入り口にばってん少女隊に興味を持ったんですけど、私はフットワークが軽いほうじゃないので、約半年後にありっさは脱退してしまい、結局、初めて行ったばってん少女隊の単独ライブは、星野蒼良ちゃんの卒業ライブ (2021年 3.28@TSUTAYA O-EAST) でした。
 そしてライブの最後、それが今のばってん少女隊なんですけど、あの場では正体不明の仮面を付けた6人が「OiSa」を披露し、直後に新体制での始動を予感させる、顔の分からない6人の画像と「新学期deshite」という文字がスクリーンに映し出されて。。。
 冒頭の「新学期deshite」をリアルタイムで観て、落雷のようなりるあちゃんとの出会いに「うわぁあああ!」と衝撃を受ける話が、ここでつながります。


■りるあちゃんはもうすぐ17歳

 りるあちゃんの写真で、特に好きなのが、瀬戸口初組合のメンバーとして写っている写真です。
 あの写真のりるあちゃんは、ばってん少女隊ではない、普段は顔を合わせることのない大人の方々に囲まれながら、きちんと「りるあちゃんの顔」をしてると思います。
 アイドル:蒼井りるあとして活動しながら、自分らしく成長できていることが伝わってきて、とても好きです。

 今月の10日は、りるあちゃん17歳の誕生日ですね。
 初めての特典会ではりるあちゃんは14歳で、目線が同じくらいだったのに、今ではすっかり抜かされて、特典会で並ぶたびに「わぁ、またおっきくなってる」って感じます。
 一方で「またちっちゃくなってる」って思う面もあって、すごいリアリティな部分で、”頭身” が変わっていってる。
 多分、足だけが長くなってるからだと思うんですけど、顔がもともとちっちゃいのに、身長が伸びた分、顔がさらにちっちゃく感じて「りるあちゃん、どんどん小顔美人さんになっていく。。。」と心の中で、感嘆しています。

 特典会で話すときは、なるべく具体的にりるあちゃんの好きなポイントを伝えるようにしています。
 そうすることで、りるあちゃんが自己肯定感を感じられるように。。。と言うとおこがましく聞こえるかもしれませんが、りるあちゃんはまだ16歳で、歓喜と絶望がすぐそばに住んでる年頃じゃないですか。
 りるあちゃんが、これからも「私はアイドルだ」と感じられるよう推していきたいと思うし、重たいファンにもなりたくないので、私と話すときはりるあちゃんが気持ちを楽に感じてもらえるよう、私の方から話題を振って「あのライブ、あそこが最高でした!」と話すようにしてます。
 。。。なんだかんだ言ってますが (笑) 、要は、りるあちゃんの大事な青春の1ページを観せてもらいながら、いつも幸せをもらっています。


■「魔法」は、さらに上へ

 りるあちゃんは「はふん」など名言が多いですが、特に印象深いのがりるあちゃんにとって初めての周年ライブだった6周年記念ライブの最後の挨拶。

りるあ「先輩たちの大きな背中を追いかけて、もっともっとがんばって、歌もダンスも、おしゃべりも全部もっと上手くできるようになって、キラキラした “魔法” を使えるような人になれるように、これからも一生懸命がんばります」

 特に「魔法」というキーワードは言い得て妙で、りるあちゃんにとって大きなテーマというか、その後も節目のライブの挨拶で「魔法」という言葉が出て来るようになりました。
 ただ、最初は “目標” というニュアンスで使っていたけど、いつの間にか「魔法」という言葉を “自己否定” に使うようになっちゃったな、と。
 7周年記念ライブ (2022年 7.3@福岡国際会議場) で「まだまだ魔法を使えない」と言ったり、満員に埋まった中野サンプラザ (2022年 11.26) では「魔法とかいつも言ってるけど、戦力になれているのか、ここにいていいのか不安になることもある」という主旨のコメントを、最後の挨拶でしてて。

 りるあちゃんは、私にとってかけがえのない「推し」だし、ファンが「魔法使えてるよ」って、それを言うのは簡単だけど、りるあちゃんは思春期で、そんな言葉を素直に受け取れないんじゃないか、とも思ってました。
 私自身が、年上の人から「その悩みも将来、小さく感じるよ」みたいなこと言われると、「将来とかじゃなくて、今が辛いのを何とかしてほしいんだよ」と思ってしまう人間なので。
 なんというか。。。本人が葛藤しているのを、否定する感じにはなりたくないし、りるあちゃん自身の気持ちとか成長を邪魔しちゃうんじゃないか? みたいな感覚がありました。

 そんなモヤモヤした気持ちを持っていた中で、今年、8周年記念ライブ (2023年 7.8@キャナルシティ劇場) の最後の挨拶で、りるあちゃんが「魔法」という言葉を使わなかったところに、すごく感動しました。
 ライブ最後の挨拶中、私はりるあちゃんが発する一言一句を脳に刻みつけるのに必死で、全神経を集中させてるんですけど、ライブが終わってりるあちゃんの言葉を反芻したときに、あれ? みたいな感じで。。。
りるあちゃん、今日は “魔法” って言葉を使ってない」
 そう気付いたとき、アイドルとしてのアイデンティティーというか、自己を手に入れることができたのかな、と思って嬉しかったです。

 今月17日のTOKYO DOME CITY HALLでのライブ、とても楽しみですね。
「魔法」という言葉を使わなくなった、「魔法」のさらに上へ行くりるあちゃんを観られるのが、今から楽しみです。
 。。。「魔法」という言葉を使わなくなった、というのは私の妄想で、最後の挨拶でまたしれっと「魔法」という言葉を使うかもしれませんね (笑) 。
 最後に言いたいことは。。。
 りるあちゃんを推すことで、私は「推しに恥じない自分でありたい」という活力をもらっています。そして、アイドルとして「人生の春」を観せてくれている、私の視線の先で、りるあちゃん自身が、その春を謳歌していることを願っています。
 少し早いですが、誕生日おめでとうございます。これからも健やかに、そのままのりるあちゃんでいてください。




【隊員さん募集】
 当ブログではお話を聞かせてくれる隊員の方 (18歳、高校卒業以上) を募集しています。
 特別なエピソードは必要ありません。「ありのまま」で大丈夫です。
 接触厨も楽曲派もOK。楽しみ方は人それぞれ。(でも周りの迷惑には気をつけてね)
 DDの方も“隊員の日”があるなら立派な隊員です。
 ご協力いただける方は
https://twitter.com/SuhaiGenba までDMでご連絡ください。


<「今月の隊員さん」について>
 この企画は、タワレコオンラインで連載されていた「アイドルのいる暮らし」へのリスペクトをこめたパクリ企画です。
 福岡県のローカルアイドル・ばってん少女隊のファン (通称:隊員) にはどんな人がいるのか?
 どんなきっかけで隊員になったか、普段はどんな生活をしているのか。
「風変わりな人」として伝えられがちなアイドルファンの姿を、もっと真っ当に伝えたくて、隊員の方にガチでインタビューしています。


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