「できないことに逃げずに立ち向かう」劣等感を力に変える。
エンジニア組織作りが得意な会社、ファインディCFOの河島です。
先週弊社が運営するエンジニアブログで、「焦燥感と憧れに突き動かされて一歩を踏み出す」 という、劣等感が行動の源泉になっているという記事が紹介されまして、内容にすごく共感しました。
私も振り返ると、過去何度も劣等感(焦燥感と憧れ)に苛まれ、その度に何くそ!と思いながらやり続けた結果が今良い方向に動いていると思います。
ちょっとした私の話を踏まえながら最近読んだアドラーの心理学の記事を紹介しますので、何か参考になれば嬉しいです。
参考記事
人生を楽にする「他人と比べない術」~アドラー心理学派コーチングの簡単3ステップ~
劣等感とはどんな感情か
自分が他人より劣っているという感情。他人と自分を比べることで起こる。
たとえば、仕事で活躍している友達や私生活が充実している友達のSNSなど見て、自分がその人よりも劣っていると感じる=羨ましいと思うこと。
私も過去振り返ると、大手クライアントを担当して出世が早い同期、英語で仕事している同僚、事業で活躍している友人、前線で買収交渉を現地でしている日本人の先輩など、「いいなあ」「自分もああなりたいなあ」とよく思っていましたし、今も劣等感は色々なところで感じています。
劣等感を抱くのは悪いことではない
劣等感はもっと良くなろうと思う源泉
つまり、まずこの感情があることは自然であり、もっと良くしたい!という前向きな感情 であるため、この感情を否定するのではなく受け入れることが大事だと思います。
できていない自分に気づける
なぜあの人にはできて自分にはできないのか。そうネガティブに考えてしまいそうですが、逆に自分が足りていないことに気づけたということなので、前向きに捉えて、じゃあどうすればいいだろう?と考えるきっかけにできると良いですよね。
どう実際に対応してきたか
実際に私がどうこの劣等感という感情に向き合ってきたか、私の場合、以下の3つを実行していました。
自分がどういう状態になっていたいか整理する
アクションを決め、数ヶ月まずはやる
定期的にストレスコーピングする
1つ例を出します。
新しい環境で、業界のキャッチアップに時間がかかりなかなかパフォーマンスを発揮できなかった経験
リクルートに勤めていた頃にIndeedアメリカに駐在し、HRテクノロジー企業を買収するチームとして配属された時に起きたことです。
Indeedのビジネスモデルも人材領域も理解が浅くかつ英語で仕事をしなければならない。買収も元々やっていた領域ではないので全てが初という環境でした。
駐在員は、日本から派遣され、生活のための色々手当もある以上、費用に見合う成果を出せないなら、早く日本に帰したほうがいいとシビアに業務内容を評価されます。
その際に、焦っていた私に先輩がかけてくれたに言葉を今でも覚えています。
”1日1時間を1ヶ月学べば、大体のことはそれなり話せるようになる”
なんでもまず1ヶ月間向き合ってみる!という姿勢が大事だと受け取り、
・自分ができることを書き出す(どんな小さなことでも)
・足りていない知識を書き出す
・毎日1時間を勉強の時間と決める
・自分ができることを確実にやることと勉強をすることをまずは3ヶ月続ける
・土日に日本人の友人と遊ぶなどして、英語を話していなくもて焦らないと決める
などどんなに些細なことでも前に1歩踏み出しているなら、進んでいるので焦らない 。
土日はしっかりリフレッシュして、詰め込みすぎないと決めました。
とにかく守りの姿勢で1年着実にやった頃、気づいたら焦りの感情はどこかにいっていました。
大事にしている価値観やモチベーションの源泉について
「できないことに逃げずに向き合う」ということを大事にしています。
大学時代の話になるのですが、私が通っていた学校は英語が得意な人が多かったんです。私も英語は得意科目だったのですが、入学してから受けたTOEICでまさかの「中の下」のレベル。「英語は周りの人にかなわない、英語で戦うのはやめよう」と思いました。
監査法人に入ったときも、英語を使いたい人や学生合格者に人気な国際事業部ではなく、英語をそこまで多く使わないであろうと考え、金融事業部を希望したくらいでした。監査法人で働き、2-3年が経ったある日、外資系クライアントを担当。コンビニで外国人の上司に会ったんです。「How are you?」と声をかけてくれた上司に対して、言葉が出てこず、中学生レベルの英語でしどろもどろになりながら返事をしました。
その時に「このままではダメだ」と強烈に感じました。そこから独学で毎日1時間英語の勉強を始めて、「30歳になるまでに海外で働くんだ!」と心に決めました。
その後リクルートに転職し、グローバル経理として海外子会社に出張に行く機会がありました。英語でのプレゼンが不安だった私は、スクリプトを書いて丸暗記して臨んだのですが、自分の言いたいことは話せても、相手からの質問には答えられない。横にいた上司に言われた「会話のキャッチボールができないと意味がないよ」という言葉を今でも覚えています。2017年からのIndeed USへの駐在も、言葉もビジネスのことも何もわからない、全てがマイナスの状態からのスタートでした。でも、できない自分をさらけ出して、周囲の人に何とか助けてもらいながら、食らいついていったんですよね。
事業会社で働くことにこだわったのも、英語を使ってグローバルで働きたいという想いも、根底には、できないことに直面した時に感じた「悔しさ」がありました。働いていて「快適だな」と思えているようではダメで、「劣等感」こそ私のモチベーションの源泉なのかもしれません。
大変そうだなと思っても、迷ったら敢えてチャレンジングな方を選ぶことが、結果的に自分の成長にもつながるなと思っています。
私の場合ですが、「快適さ」を感じているときは成長していない時であり、「悔しい」と感じているときこそ自分の成長につながっている時 なので、この感情を大切にしています。
何をすればいいかよくわからない時
将来何がしたいかわからない、何がわからないかわからない、目標が漠然としているので打ち手がよくわからない。
など、”わかっているけどどうしようもない” みたいな時はあると思います。
こういったときは、短期で作れるゴールを立ててまずは短期でやり抜く。
焦らず時間を気にせず没頭してみると何か変わるかもしれないです。
一年後のことはよくわからないので、まずは目先の3ヶ月できる最大限の努力 をする。そのときは費用対効果とかややこしいことは考えない。
それを考え続けながら、繰り返していくと、ふと視野が広がり解決できることがあります。
学びとしては止まらないこと、暗中模索にはなりますが、動き続けること。そして短期で何か変わらないと期待値を自分で調整しておくこと になります。
悩みを受け入れ、長期間で向き合う。
すぐには状況は変わらないし、何事も時間かかります。
その時その時辛い時に、小さな一歩でも登り続けると、前に進んでるので、ふっと自己成長を感じるタイミング がきます。
自分を信じれるのは自分しかいないし、自分の機嫌を取れるのは自分なので、最終的には自分で解決するしかないです。
とはいうものの、人と話すと頭が整理されるし、違った視点が得られるものなので、ぜひ色々な周りの人に気軽に壁打ちしてみましょう!
劣等感は、伸び代!と言う気持ちで、前向きに取り組んでいきたいですね!
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