見出し画像

バックオフィス/管理部って何してる?の質問に答えます!

Findyというスタートアップ社長室長の河島です。事業組織を大きくするためにコーポレートとして働いています。

本日は、事業側からよく聞かれるバックオフィス/管理部て何してるの?に答えていき、コーポレートの役割について伝えていきたいと思います。

【こんな人におすすめ】
・いまいちバックオフィスや管理部が何やってるかわからない
・会社経営をする、経営幹部、マネージャー業など全社を通した事業活動の流れに興味がある

はじめに

バックオフィス、管理部、コーポレート、言い方は様々ではあるが、顧客やユーザーに直接やり取りしていない部門の事をバックオフィスと一般的に呼ばれます。

個人的にはこの呼び方は好きではないので、コーポレートと私は呼んでいます。なぜなら、事業をするための必要な機能にフロントもバックもないから。

会社の規模関わらずよくある質問が、バックオフィス/管理部て何してるの?

なかなか何やっているかの全貌が掴みにくい。
コストセンター、事務仕事、誰がやっても同じ、守りの仕事、、、そんなイメージがある人もいるのではないでしょうか。

コーポレートの役割

事業会社が会社として大きくなるにあたって必要となってくる、正しく意思決定するための仕組みの構築や企業としての信頼性をパワーアップし、会社の"資源"を大きくする・守ることで、事業拡大の屋台骨になることが"コーポレート"の役割になります。

画像1

コーポレートがなぜ大事か

組織運営において、ヒトモノカネの経営資源を適切に活用することが大事になります。

・ヒトを採用し、チームを作る。カルチャーを作り、やる気を高め、学べる場を整える。

・モノ(備品・ツール・システム、情報)を調達し、サービスを売れる環境・ヒトが働く環境を整える/情報を管理する・共有する仕組みを整える。

・カネの出入りを管理して、事業を止めない。同時に必要なお金を使い、加速させる。

ヒトモノカネは、ビジネスの基本のキであり、商品サービスを売る販売活動は、その一部である。

そのため、”バックオフィス”を含めたビジネス全体の流れを知ることは、事業活動を行う上で、大事な知識になります。

コーポレートの分解

全体像で理解するとこのような感じになります。

画像2

以下、それぞれを掘り下げて記載していきます。

カネ周りの解像度を上げる

①経理(月次決算、経費精算、財務諸表作成etc)
②財務(入出金管理、資本政策、融資対応etc)
③税務(申告書作成、源泉所得税対応、支払調書対応etc)

企業の目指すビジョンに向けて経営資源(とくにお金)を最適に活用する方法を検討するチーム

・入金や出金を管理し、経費精算や請求を行い、それをまとめて、会計基準というルールに基づいて財務諸表を作成する。
・税金を上手くコントロール(節税)し、払うべき税金に対応する。
・必要なお金を調達する、管理する。
・会社の活動を科目に分類して、集計する。

データを取り扱う中で、データを集める・整理するができて、はじめて分析ができる。

経理が早く正確に決算を締めることで、次のお金の使い方の戦略が立てられ、いつお金を調達できるか計画を立てることができる

画像4

参考:【図解でわかる!】会計と経理と財務の違いとは?意味と担う役割の図説

また、お金の出入りを記帳するだけが会計ではない

・一年分入金があったが、売上を上げるタイミングは、サービスが提供される期間にわたって計上する
・将来の損失を確率で予測して、先に費用を見立てる
・仮説を立てて、事業そのものの価値を数値化する

見積りこそ、会計学のアートだと思います

ヒト周りの解像度を上げる

①人事(採用、研修、評価etc)
②労務(給与計算、勤怠管理、社会保険関係etc)

企業の目指すビジョンに向けてに、ヒト(我々)が最適に仕事できる環境を整え、入社から退社まで一貫して支えるチーム

採用活動は、認知、スカウト、面談面接、求人票更新、ATS、エージェント対応など、やることが幅広い。

そして採用して終わりではないので、入社プロセス、オンボーディング、労務周り、評価、教育と、みなさんが毎日気持ちよく働ける仕組みを整える仕事。

エクサウィザーズの方のtweetが、わかりみが深い

スタートアップの人事って武井壮で有名な陸上十種競技みたいなもので、走ったり、跳んだり、投げたりしなくちゃいけないからすごくハード

画像5

モノ周りの解像度を上げる

①法務(契約書関係、訴訟対応etc)
②情報システム(社内システム管理)
③総務(これまで上げてきた以外の業務すべて)

備品、オフィス、ツールなどとにかくオフィスで、皆が働く上で必要なことすべてを対応してるのが総務

企業の目指すビジョンに向けて、皆が働く上で必要なことすべてを対応する縁の下の力持ち

ソフトウェアやツールを活用しながら効率よく働くのが今の時代。モノ周りを整えることが、皆が働く土台となる

個人情報やお客様のデータの取り扱い、事業ごとに順守すべき法律など、法務や情報管理は、いざというときのリスクに備える大事な役割になる

画像6

参考:総務の仕事内容、やりがい、向いている人、未経験からなるには?

会社のはじまりは、1人で全部行われる

書き切れないですが、皆が業務に集中できている裏では、コーポレートチームがその環境を整え、支えています。

私の友達が最近一人で事業をはじめてるのですが、契約周り、記帳、税金支払い、もろもろ手続きとこんなにやることあるのか。事業に集中したい!と嘆いていました。

Findyも創業者の山田さん佐藤さんから事業が始まり、ここまで組織が大きくなって、全員でやらないといけないことに、全社員で対応しています。

こちらの図が好きなのですが、組織全体をサッカーコートで表しています。

画像7

参考:会社組織図をサッカーコートで考えてみた

コーポレートは、サッカーコートで例えると、中盤〜DF, GKですが、事業部を通して、顧客に向き合い、株主・銀行など外部と向き合い、従業員と向き合ってます。

まとめ - コーポレートの使命 -

・事業組織を拡大するための経営維持・管理・成長させる土台を作る
・事業部を通して顧客ユーザーを見据え、会社全体の「ヒト・モノ・カネ」をより大きくしたり、失うリスクに備えたりすることで、企業価値を高めることに貢献する

コーポレートは、社員全体が200%の力を発揮する環境を整え、事業成長を屋台骨として支える仕事。

コーポレートを疎かにするにすることは、今年のオリンピックで活躍した吉田麻也選手や谷選手を蔑ろにするようなものだと思っています。

経理入力精算、社内手続き、アンケート回答などコーポレートからお願いされる仕事には今後の土台を強くする意味があります。

事業とコーポレート、お互いがお互いを理解し、高め合える組織を作っていきたいですね。

ぜひあなたの管理部で働く仲間に、コーポレートのやりがいを質問してみてください!

こちらの記事では、コーポレートのミッションについて発信しています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?