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インド、バンガロールに移住してみた。グローバル市場を目指すファインディの挑戦

ファインディというスタートアップで、海外事業責任者兼CFOをしている河島です。最近インドに関する発信多くない?ってよく言われます。

突然ですが、2023年12月15日、妻も一緒にバンガロールに引っ越しました🇮🇳

これからは、バンガロールからファインディのグローバル戦略を推進していく予定です。

この記事では、なぜファインディがバンガロールを選び、どのようにして今後ファインディがグローバル市場を攻めていくかについて書きます。

01. なぜインドか

ファインディはソフトウェアエンジニアに特化したサービスを展開しています。GitHubやGitLab、Jiraなど、エンジニアが使用するツールを解析し、個々のエンジニアのスキルを可視化するHRプラットフォームを運営しています。

2022年、日本で展開している「スキル偏差値」をグローバルに展開してみたところわずか3ヶ月で7000名の登録を達成し、その半数がインドからの登録でした。そしてスキルスコアも高いことがデータでわかりました。

「インド エンジニア」で検索すると、世界中のIT企業がバンガロールに開発拠点を置いていることがわかります。日本企業も例外ではありません。

ソフトウェアの領域でも、楽天やメルカリもすでにバンガロールに進出しています。日本が誇るLeading companyが行き始めているこのタイミングでいかないとまずい。なんなら世界からはすでに遅れているので急がねば、と思いました。

最初は何もアポイントもコネクションもないですが、知り合いを頼ったり、LinkedInでメールをし、色々な人に会いました。そこから、弊社の投資家がバンガロールでテックミートアップするとか、JETROからバンガロールでのイベント出展のお誘いを受けたりと何かとバンガロールがキーであることを感じ始めました。

だんだんと、バンガロールをハブとしてグローバル展開ができないか考え始め、企業ヒアリングを細かく実施していき、今日につながりました。

02. インドを通して見えてきたグローバルへの挑戦の意義

a. 日本の衰退とグローバル化の必要性

日本は緩やかに衰退していると感じます。アジアはもはや安くなく、日本円の価値も低下しています。グローバル市場において、日本製品の影響力は減少しています。

正確にいうとトヨタ、スズキ、DENSO、DAIKIN、SONY、東芝、日立、NTTなど書ききれないですが、まだまだ大手企業は活躍しており、世界でも認知があります。

ただソフトウェアの観点では遅れをとっている結果、過去日本を牽引してきた大企業以降、あとが続いていない。Software is eating the worldの世界で、ソフトウェアは一つ今後の事業成長の鍵であることは間違いないと思っています。

世界を見ると世界中でエンジニアをチームアップしてスピーディに開発している。

コスト観点だけでオフショア先に外注するとか、そういったやり方では世界で通用するプロダクトをつくるのは難しくなっている感じがします。

日本企業の開発組織のグローバル化は1つキー。そしてファインディ自身がもっと影響力を高めていくことで、日本企業のデジタル化・DX化に貢献することができるのではないか

b. 優秀なインドチームを味方に

たくさんインドに行く中で見えてきた1つのことが、インドの方、本当に優秀です。

インドは今年中国を抜いて世界一の人口になりました。世界を見ると、シリコンバレーの大企業トップやスタートアップの創業者は、多くがインド出身です。

アメリカだけでなく、インド出身の方たちが世界中で活躍しています。

そしてインドに投資が集まってきており、日本に数社しかいないユニコーン企業はインドだと100社以上
前提として、インドの多くのスタートアップ企業ははじめから世界を見据えてプロダクトをつくっている。

この優秀な人たちと競うのではなく、味方につけたほうが日本企業は世界で勝てるのではないか

そういった仮説を何回もインドに足を運ぶうちに思うようになった

以下は、元ソニー・インディア・ソフトウェア・センター社長である武鑓さんが出版した本。この本を読むとなぜバンガロールが注目されているのかわかる。(インドシフト

03. 2024年どう攻める?

エンジニアの数は年々増えており、世界では26百万人、数年で30百万人になると言われています。インドは5百万人エンジニアがいると言われています。なお、日本は120万人です。

アフターコロナでよりリモートワークが発達。様々な国や都市でエンジニアチームをつくり開発をしていくことがあたりまえになっていきました。

エンジニアトップと話していて共通の課題として、開発生産性を高めたい、エンジニアの開発が何につながっているかわかりやすくしたい、開発生産性を可視化したいといった声が高まっていることを感じました。

そこで、日本でもすでに300社近く使ってもらっているFindy Team+をグローバルに展開していくことを決めました。

GitHub,GItLabやJiraからデータを解析し、エンジニアの生産性を見える化し、開発効率を高めていくツールになります。

世界的にもSPACEやDORAといった開発効率やエンジニアの開発体験を高めるフレームワークが広がっている背景もあり、多くの企業に注目いただいております。

IT組織が多くあるバンガロールからこちらのツールを展開していき、グローバルエンジニアプラットフォームをつくる挑戦をしていこうとおもいます。

04. インドのシリコンバレー、バンガロール

ここで、バンガロールの紹介を少し。

インドに行くというと多くの方から心配されます。たしかにIndia is Indiaで気をつけないといけないところはそうなのですが、バンガロールはIT都市 として発達しており、標高が高いので、インドの軽井沢と呼ばれているくらい涼しかったり(暑くない)します。

バンガロールの綺麗なエリアです笑 こういうエリアがちゃんとあるし、綺麗な多国籍なレストランも多いので、ブルワリーでビールを楽しんだりできます。毎日カレーじゃないんです笑

こちらにはじめてバンガロールに出張した体験記をまとめていますが、ITエリアもあれば、牛も歩いてる。そんなカオスな面白い街です。

05. さいごに

バンガロールに引っ越し、新たな挑戦を始めます。

何事も退路を断ち、全力で取り組むことで、新たな機会を創り出します。

簡単ではない道のりですが、ファインディのグローバル挑戦にご期待ください。応援よろしくお願いします。

グローバルエンジニア組織を強化していくことに興味がある方ぜひお気軽にご連絡ください!

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