採用候補者を集めるはマーケティング。採用は営業。全社で行う採用・発信の仕組みづくり
ファインディでCFOをしている河島です。
社長室としてファイナンス・採用・広報を担当しています。
ファインディに入社してもうすぐ1年が経とうとしております。
この1年、スタートアップ企業で採用活動がいかに重要であり、いかに難しいかを目の当たりにしてきました。
その中で感じたこと、今後もっとこうしていきたいことをまとめてみました。
こんな方におすすめ
・スタートアップにおける採用、採用広報活動に興味がある
・どのように全社を巻き込んで採用活動行っているか興味がある
・スタートアップでマネジメントをしている、採用活動に携わっている
あらゆる課題が採用につながり、広報につながる
毎週経営陣で協議をしていると、様々な経営課題に向き合うことになります。
事業拡大に向けたオペレーション構築、組織拡大、事業立ち上げ、マネジメント育成など、、、
あらゆる経営課題を掘り下げると採用にぶつかります。
良いプロダクトサービスを作るもヒト。売るもヒト。
ヒトなくして良い組織は作れないし、良い事業は作れません。
そして採用に向き合うと、ブランディングにぶつかります。
というのも、知名度が少ないのがスタートアップフェーズであり、自社と同じようなフェーズの会社はたくさんあります。その数ある中でなぜ自社?というのを候補者の方に感じていただかなければなりません。
プロダクトを売るためにマーケティングを行なって、セールスを行う。全く同じことが採用活動でも求められます。
スタートアップにおける採用・広報の役割
スタートアップフェーズにおいて、採用・広報に十分なリソースを割けないことが少なくありません。
採用=採用を行うヒト、広報=広報を行うヒトと定義するには、あまりにもリソースが足りないです。
採用担当は、”全社”で採用を行う仕組みを作る
広報担当は、”全社”で広報を行う仕組みを作る
これがスタートアップにおける採用・広報の役割だと考えます。
採用における具体的な取り組み
1. 全社にリファラル採用のお願い
ファインディでは、社員紹介インセンティブ制度(Finder制度)を運用しています。
社員紹介によって採用・入社に至った場合、1名紹介につき紹介者へ特別賞与で支給するインセンティブ制度になります。
「Findyへ合いそうな方の採用を促進すること」「紹介してくれた方が入社に至った時に、紹介者へ感謝の気持ちを伝えること」を目的としており、採用担当者から定期的に全社に発信しお願いをしています。
2. スカウトのお願い
ファインディでは、一部リーダー以上の方を中心にスカウトを現場チームにお願いしています。
純粋にリソースが足りないというのもありますが、採用を行うのは自分自身のチームのためであるため、自分自身でスカウトを行うと採用が自分事化されます。
・どういうスカウト文章だとより興味を持っていただけるだろうか
・求人票にこちらの伝えたいことや候補者にとってもキャリアを想像できる内容になっているだろうか
自分ではやると人に任せるは大きく違います。
気をつけていることは採用担当が誰よりもスカウトメールを行うこと。
周りを動かすためには自分が一番動くこと。これが鉄則だと思っています。
3. 面談面接のプロセス改善への取り組み
採用はスピードが命です。
そしてそれ以上に候補者体験が重要になります。
採用担当と面談/面接官の連携をしっかり行う。
候補者の方にまた同じ説明ばかりしている、と感じさせない。候補者の方に一緒に働くイメージを持っていただく。
この候補者の方との限られた時間を最大限お互いを知る有意義な時間にしていただくリスペクトの精神が大事だと考えています。
ここはファインディにおいて今注力している点になります。
4. アトラクトの徹底
最後に、全社でアトラクトをしていくこと。
オファーや選考プロセスの過程で、採用候補者のニーズに合わせて、適切な方とお話しする機会を作る。
何よりも一緒に働くイメージを持てるかが大切であるため、オンラインオフラインをうまく組み合わせて、ランチやディナーを設定する。オフィスにお越しいただくなどの取り組みをおこなっています。
ファインディでは、まん防・緊急事態宣言下でない限りにおいて、Findy nightという社内での飲み会を定期的に行なっており、採用候補者の方にもご興味があれば参加いただけないかお声がけしています。
一緒に働くメンバーと、カジュアルにお話いただくことで、ファインディに入ったあとのイメージを掴んでいただきたいという趣旨です。
採用候補者の方と社内で顔を合わせお話することがあるので、全社にその趣旨を発信し、皆で採用していこう!というメッセージを伝えています。
採用広報における具体的な取り組み
ファインディでは、twitterやnoteを主に活用して対外発信を積極的に行なっています。
上記における採用活動において、候補者の方が自社に興味を持つ、その後一緒に働きたいと思うためには、自社がどのような雰囲気でどういうヒトが中にいるのか、どのような考えを持って業務に取り組んでいるかが外から見えることが大事になっていきます。
採用観点における採用広報の観点では、どういう情報を発信していると面白いと思っていただけるか?一緒に働きたいと思っていただけるか?少しでもファインディの話を聞きたいと思っていただけるか?という採用候補者をターゲットとしたマーケティング思考が必要になります。
発信する主なコンテンツとしては
- マネジメントやメンバーの個人発信(note)
- 社内メンバーインタビュー記事(自社サイト)
- その他SNSを通した個人発信(twitter, はてぶ、Facebook, LinkedIn, YouTrust,Meetyなど)
自社の雰囲気や大切にしているバリューを伝えたいのか、経営者や会社が大事にしている考えを伝えたいのか、行なっている業務の内容を伝えたいのか、伝えたい内容に応じて、コンテンツを決め、媒体を決めて、実行していきます。
発信後において、一番大切なのはデリバリーです。
どういうタイトルで、誰が何時にどこで発信して、どれだけ全社で一気に拡散できるかが肝になります。
そのため、事前に何を何時に発信するかを共有し、皆さまに拡散のお願いをしています。
Slackを通して全社にお願いをしており、最近発信するコンテンツが増えてきたため、発信共有専用のチャンネルを作ることを今考えています。
また、今後はPodcastを活用した音声メディアでの発信も考えています。
広報担当は、周りの部署と連携し、企画を自分で作ったり、周りにこういう発信をしてほしいとお願いしたり、全社での拡散を依頼したりなど、全社で広報を行うための土台を作っています。
広報担当自ら社内の様子・雰囲気をtwitterやnoteで発信も行なっています。
継続することが大事であり、色々なヒトが色々な視点で会社や事業について発信することで、より中の様子が想像しやすくなります。
まずは自分で発信、スカウトしよう
全社で採用・広報の仕組みを作る上で一番大切なことです。
まずは自分でやってみる。
自分でやってみせて、それを周りに伝えていきましょう。
私は、ファインディに入社するまで、今まで採用業務も発信活動もしたことありませんでした。
ファインディに入社し、社長室長になり、今まで経験のない採用と広報を私のチームとして持つことになりました。
まずやったことは、自分でスカウトメールを送り、自分で面談する。
twitterとnoteのアカウントを作り、noteは毎週記事を書くと決めて、最終的には昨年40記事書きました。
twitterも毎日ツイートすると決めて呟き続けました。
起きた変化としては、「誰よりもやっている河島さんにお願いされたならやるしかないですね〜〜」と言ってもらえるようになったことです。
また自分で行ったことで業務の解像度が上がりました。
最近ファインディの取り組みについて質問されることが有難いことに増えてきました。
・採用をより行いたい
・全社の発信をより増やしたい
・全社の雰囲気を盛り上げていきたい
私が共通してお話しするのは、まずは自分でやってみるということになります。
太平洋戦争開戦時の連合艦隊司令長官で有名な山本 五十六(やまもと いそろく)さんの言葉のとおりですね。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、
ほめてやらねば、人は動かじ。」
読んでいただき、ありがとうございました。
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