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人事も社長も起業家も必見‼1人目エンジニアの採用方法

お久しぶりですポペヌです。
今回は今までと少し趣向を変えて、「1人目のエンジニアをどう採用するか?」について取り上げていきたいと思います。

昨今スタートアップの立上げや非IT企業が既存サービスに絡めたITサービスを展開することが多くなってきました。

その中でよくある相談が

どうやって1人目のエンジニア採用するの?
アウトソーシングから内製化する方法はどうやるの?
新規サービスやりたいけどエンジニアいないんだよね

というお声を聞くことがあります。
なのでどういうエンジニアを誘えばいいかなどから解説していきたいと思っていますので、お付き合いください。

こんな方に読んでほしい

・IT事業を始めたいがエンジニアを採用できていない社長さん・人事さん
・開発を外注から内製化したい人事さん
・ITビジネスを始めたい冒険準備中の社長さん


1.タイプ別でエンジニアを解説

まずはエンジニアをタイプ別に分けてみてその中からどのタイプを仲間にするべきかを考えていきましょう。


駆け出す前エンジニア

まず解説していくのは駆け出す前エンジニア、いわゆる未経験エンジニアです。
1人目としては頼りないケースが多いと思われるかもしれませんが、学生とかだと実務経験がないだけで信じられない技術力をお持ちで、かつしがらみがないためとても自由に開発をする方がいらっしゃります。技術以外のことは全てできる組織状態でプロトタイプを作っていく方向であれば良い選択かもしれません。


駆け出したエンジニア

次に1~2年程度の実務経験を備えている方です。ここに分類される方は要チェックが必要になります。良くも悪くも経験をしていくため、技術へのこだわりなどを強く持ち始める時期になります。それ故に柔軟性が足りないことが多く、初期段階で変更が多くあるフェーズに適さない方が多くいらっしゃる印象です。


お金好き

ここからは経験豊富な方を対象としてその方の思考性で分けていきます。

まずはお金好きの方です。お子さんがいたりと様々な理由でお金を仕事選びの基準にされる方は一定どの職種にもいます。今回の1人目エンジニアを採用するケースですと、資金力のあるIT以外の会社がITサービスに乗り出すなどの場合であればいきなりCTO候補として迎え入れることができるかもしれません。その際はスキルの見極めが難しいと思われますので、採用代行などを利用してスキルと組織開発能力などを確認しましょう。

スタートアップ系の企業では金銭面で折り合いがつかないケースが多いので、VCから超高額な資金を得ているなどない限り、1人目エンジニアとしては採用できないと思われます。

生粋のギャンブラー

次はSOなどで一発当てたろう!と考えているエンジニアさんです。
昨今多くある、堅実でかつ経営者のバックボーンと親和性が高いサービスを展開していく予定のスタートアップであればこういう分類の方はおススメです。
誘う際はしっかりとビジョンと道筋を示し、ニヤニヤしながらSOの話をしましょう。(誠実に行くならSOの件は書面等で残せると尚良しかと思います。)


異世界の方

たまにいると思うのですが、自分の好きな分野にしか興味がなくその分野では天才的な能力を発揮するが、それ以外は一切何も気にしない不思議な方をイメージしてほしいです。

こういう方はその分野に関わるプロジェクトであれば誘うべきですが、1人目に適していないスキルを持たれているケースが多く、判断は慎重にしましょう。
例えばブロックチェーン関連の事業をする時に、ブロックチェーンの異世界さんを2人目として迎え入れ、1人目はブロックチェーンに程々の知見があるPM経験者などを採用するとよいでしょう。コア人材になる方が多い反面、能力を持て余してしまうケースが多いので、そうならないように勧誘するタイミングが大事になります。


夢追い人

スタートアップなどで一番のおススメはこのタイプです。
多くの方は「こういうシステム(ゲーム)を私がつくるんだー---!」と思ってエンジニアの勉強を始めると思うのですが、大多数が現実を知り段々と丸くなり組織の一部になっていくのですが、そこで丸くならなかった人たちを指します。

見つけ方も簡単でVCが開いているコンテストの参加者から見つけたり、SNSでそういう記事にいいね!している人たちを片っ端から調べれば結構います!
夢追い人は一緒に腹を括れるだけの目標(事業の成功ビジョン)を描ければ本当に良いパートナーとなれるので、根気強く探してみましょう。


2.どうやって出会い・何を伝えて仲間にする?

先にも少し触れておりますが、次に仲間にしていく方法です。本章では個別にと言う訳ではなくどんな方にも共通する部分を取り上げていきたいと思います。


どうやって出会う?

皆さんが一番気になるのはここだと思いますが、自分にエンジニアへのパイプがないのであれば泥臭い方法しかありません。
パイプがある方は最大限パイプを活用して集めてください。できなければない方と同じように泥塗れコースへ行きましょう!

とにかく周りの方に○○ということをやりたくて□□業界が好きや課題意識を持っており、△△ができる方を探しています!と発信し続けてください。黙ってる方には誰も寄ってきませんので、まずは声を上げましょう。

次にSNSなどでとにかく連絡してみる。
相当数無視されると思いますが、これも根気よくやりましょう。

出会う方法は以上です!

これができないのであればどの道スタートアップも新規事業も上手くいかないと思いますので、諦めるのが良いかと思います。とビジネスの神様が言っていました。※決してポペヌではありませんので悪しからず。


何を伝えるか?

出会えた後に何を伝えるかですが、ここは難しいですよね。
人対人ですので、正解はないと思いますが、2点ほど例を挙げてみたいと思います。

・事業プランや成功できる理由

まずは1人目エンジニアというくらいですので、やりたいことがあって誘うと思われます。
その際にふんわりとこういうことしたいと言われても、相当なシンパシーを感じない限りついてきてくださる方はいないため、VCにでもプレゼンをするかのように事業プランの準備をしておいて損はないでしょう。事業が100%成功することはありませんし、成功できる理由が全く感じられないのに付いていくのは誰でも嫌ですよね。自分の今までの経験や人脈などから成功できる根拠を示しましょう。

・ワクワク心

手堅いビジネスをするのであれば上記のように明確な理由で良いのですが、ベンチャーの名前通り冒険することになる事業をするケースもあると思います。その場合は事業が上手くいった先の世界観でどういう方々を笑顔にするか・感謝してもらえるかを一緒にワクワク・ニヤニヤしながら語り合うことはすごく重要です。目標が楽しくないとモチベーションになりにくいのでこれはすごく大切だと思います。


3.事例

ここから最後は1人目エンジニアを仲間にする事例を2通り紹介できればと思います。
「元々知り合いだった」などですと誘いやすいので、今回の事例は全く関係がない状態から誘うケースになります。

①SNSで誘う

一つ目はSNSでいきなり誘う方法です。
これはひたすらプロフィールを拝見し・探し出して、スカウト媒体でのスカウトメールと同じようなことを記載してDMを送信するだけです。
※補足ですが、仲間集めに妥協はしないため、様々なSNSツールで2,000名程度の経歴を見ていますので、相当根気が必要になります。

非常に簡単です。注意したい点は自分のプロフィールもちゃんと書いておかないと不審者になってしまうので、そこだけ注意しましょう。

ちなみに僕が昨年辺りに仲間を探している時にLinkedlnで送付した内容が下記です。

この方はギャンブラータイプの方でした。
僕はLinkedlnはしっかりめに経歴を書いており比較的エンジニアの人にかかわらず「話は聞いてみたい」と思ってもらえるような経歴しているので、この時はプロフィールの上の方に「こういう事業をしたいから仲間集めている」ということを記載して、DMにはそこまで記載せず自分のプロフィールを覗いてもらおうと考えて送っていました。

速攻で返信が返ってきたので嬉しかったです。


ここでCrepe内で「どういう経験やスキルを見ているか?」という質問がありましたので、ここに追加したいと思います!

言われてみるまで全く考えたことなかったのですが、確かにエンジニアリングの経験ない方からすると気になる部分ですね。

パーソナルな部分以外で経歴で見ている技術的観点ですが、1人目の場合はそこまで細かい点は気にしていません。ざっくりちぐはぐでも良いからプロトタイプを開発できるかを気にしております。

いわゆるフルスタックエンジニアと言われる方ほど出来る必要はないのですが、「何かしら開発者としての強味があり、全工程を一応触れます」程度の方かどうかを見ています。
0から作るため、技術的要件を決めるところから開発が始まります。故にプログラム言語とかって細かく見なくてよい訳です。それよりもサービスの原型を作らないといけないため、全工程をある程度触れて立上げができることが重要であるとお考えいただければと思います。

※ちなみに僕は開発ができたので、嫌いなインフラ領域と開発したいサービスからもっと嫌いなデータ分析出来る方を探していました。


②ビジコンで勧誘

次はビジネスコンテストで勧誘する方法です。
昨今ではエンジニアとして技術が分かる人しか参加できないビジネスコンテストなどもあり、そういう場に参加して勧誘したケースです。

こちらは僕が様々な社長さんに会う度にCTOとの出会いをお聞きしているのですが、その中で一番クレイジーだけど成功率は高そうだしこれくらいする覚悟が技術が分からない経営者には必要なんだろうと思ったので紹介をさせていただきます。

手口の全容は以下です。

補足をしていきますと、
githubのアカウントが必要なビジネスコンテストに友人のgithubを借りて参加をされています。
その後その大会では技術ができないので開発には一切参加せず、事業企画とプレゼンだけで優勝をして、「優勝したから俺に付いてこい!」と言う訳です。

やってよいかという問題もありますが、こういう大会にはビジネスを立ち上げたいと考えているエンジニアがいることは分かっているため非常に有効な手法ではあると思います。


まとめ

最後になりますが、1人目エンジニアの採用は大変ではありますが、生息地が必ずあります。ですが、会える回数は少ないことが想定されるため、まずは出会えた際のために出来る準備をしっかりとして、少ないチャンスをモノにする準備必要です。
その後ガッチリ心を掴んで良い門出をしていただければと思います。

また、今回端折ったのですが、ITサービスや事業を立ち上げていくにあたっての予算設計についてはすごく長くなりましたので、いずれ取り上げます。

ライター:ポペヌ
エンジニア歴約10年、人事歴約3年。中学時代からエンジニアとしてお小遣い稼ぎを始め、エンジニア経験を活かしながら、大手IT企業にて人事に転身。「プログラミングができる人事」として、主に経営陣をカウンターパートに経営視点の人事戦略設計〜実行、検証まで従事。即戦力エンジニアをオフライン・オンライン施策をベースに採用単価0円で採用実現するなど、特に新卒採用、およびエンジニア採用に強みを持つ。

「すごい人事」情報局運営元:株式会社Crepe 
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