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ノベルジャムデザイナーの勝手にFAQ

日本初の小説出版ハッカソン、ノベルジャムに参加される、また参加を検討されているデザイナー向けのFAQを勝手に作りました。前回参加者の個人の感想なので公式ではありませんが「作家と並走してデザインを作る」という未知の世界に、少しでも安心材料を提供できればと思い、書きました。


なんで文芸イベントでデザイナーなの?
文芸作品を評するイベントではありますが、極小ユニットによる独立出版のあり方を探るイベントでもあります。リトルプレス、セルフパブリッシングでデザインの果たす役割は多様です。執筆や編集も含め、仕事のやり方に答えもパターンもありませんが、だからこそチームに「デザイン視点」が必要なのだと思います。

出版畑じゃないんだけど
むしろ出版の世界をよく知らない人の方が面白がれると思いますし、出版文化にはない新しい視点を提供できる可能性があります(前回は油絵でデザイナー参加された方もいました)。例えばUIデザイナーとかが参加したら電書書影の新たなセオリーを作ってしまうかもしれません。

絵が上手に描けない!
ノベルジャムデザイナー枠には本業のイラストレーターの方も参加されますしセルパブ書影の方法論として「絵」は確かに根強いです。しかし表現方法は多様であるべきなので「絵」にこだわる必要はまったくありません。写真でも、タイポグラフィでも、コラージュでも、様々なチャレンジは当然可能です。

会社員でもOK?
印税配分が雑所得にあたるので社則に触れるヤバい、という方はいるかもしれません。配分0%にできるかは運営さんに要確認ですが、配分があったとしても確定申告が必要なほど儲からない点は請け合います。(いきなりベストセラーになる可能性はゼロではありませんが)

アドビCCとか持ってない
体験版をインストールして期間中だけ使う、という手がありますし、GIMPなどフリーのツールも良いと思います。仕上がりは画像形式でピクセル数を指定されているので、最低限、画像編集ツールが必要ですが、最低限装備を駆使して手書きをスマホで撮影+画像編集アプリでトリミング、みたいなエクストリームな制作手法があっても超おもしろいと思います。

組版とか知らんし
私も知りません。インデザインもほとんど使えません。でも全然大丈夫でした。電書のパブリッシング作業についてはWeb上で(原則として編集さんが)行いますし、よしんばデザイナーが行うとしてもBCCKSの方が懇切丁寧に教えてくれますから、ど素人でも安心です。

スキャナーはある?
前回は運営の方で用意されていました。今回も多分用意されると思います。

他に設備は何が?
前回の場合、スチール撮影可能な簡易的なスタジオ(ただし外)の準備がされており、写真を使った表現にも心配りがありました。また協賛のワコムさんからタブレットの貸与もあり「描く」系のデザイナーにも配慮されていました。とはいえ前回の話なので今回の提供設備については運営さんにお問い合わせを!  ※(追記)今回もワコムさんからペンタブが貸与されるうようです。

PRで色々デザインする時間は取れない
発売後の販促フェーズでもデザイナーの役割は多いですがマストではありません。できなければできない、で無問題と思いますし、というか販促は基本編集さんのお仕事です。前回も積極的に販促活動に携わったデザイナーは全体の半数くらいだったように思います。今回特に販売が年末年始、つまり職業デザイナーの繁忙期にかかるので、無理しなくっても大丈夫です。本業の人が仕事を優先したからといって文句を言うような心の狭い人はノベルジャムにはいません。

職業デザイナーじゃないんですが
本業の方が参加されるのもチャレンジですが、やりたい、と言うアマチュアの方も超歓迎だと思います。特に最近は同人誌などのデザインクオリティも高くなり、プロアマの差は縮まっています。全然オッケーです。十分に戦えます。美大の学生さんとか、いかがです?たのしいよ。

評価こわい
デザインに点数はつきませんし、単独でのデザイン評価も前回ありませんでした。仲間になる作家さん編集さんは基本デザインに関してはプロではないので、褒められることはあっても怒られることは全くありません。むしろ有り難がられ大事にされます。端的に言っていい気分です。パーティーに入った魔法使いの気持ちでのびのび仕事ができます。

というわけでボチボチ追記するかもしれません。何かご質問があればコメ欄に。
デザイナーにとっては正直メリットしかないイベントなので、参加を検討されている方は思い切ってエイヤ!ってやるといいと思います。

ノベルジャム2018秋の参加要項はこちらです
https://www.noveljam.org/2018/08/258/

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