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マネフォ経理からプロダクトオーナーに転身し、クラウド会計Plusを開発した話

はじめまして、マネーフォワードの杉浦と申します。本日2月26日、私がプロダクトオーナーを務める「マネーフォワード クラウド会計Plus(以下、会計Plus)」がリリースされました🎊🎊🎊

会計Plusの特徴は、上場企業やIPOを目指している企業に必要な「内部統制」に対応する機能を搭載していることです。この記事では、「会計Plusの機能紹介」「今後の実装予定」に加えて、経理職→POにキャリアチェンジをして、はじめてプロダクト開発に関わった私自身についてもお話しいたします。

自己紹介

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まずは自己紹介をします。私は2018年7月に“経理職”としてマネーフォワードにジョインしました。新卒の頃、エンジニアを志望するも「エンジニアの匂いがしない」と言われて経理部に配属されてから経理畑を歩んできました(いまだに納得していないですが🙄笑)。

前職ですっかり経理・会計の仕事が好きになった私は、クラウド会計による業務変革に魅了されてマネーフォワードに転職。はじめは経理としてマネーフォワードの売上やグループ会社経理をメインに担当していましたが、約1年後にサービス開発本部(会計Plusのプロダクトオーナー)へ異動することになりました。

・2015年4月:一部上場の独立系SIerに入社
 経理部に配属。経理畑を歩むことに。
・2018年7月:マネーフォワードに入社
 財務経理本部でマネーフォワードの売上やグループ会社経理をメインに担当。経営数値の分析や新たなITツール導入なども行う。
・2019年6月:経理からサービス開発本部へ異動
 同年8月から京都の開発拠点で「マネーフォワード クラウド会計Plus」のPOを担当。

経理職→POにキャリアチェンジしたきっかけ
経理からPOにキャリアチェンジしたきっかけは異動の打診を受けたことでした。経理業務だけでなくRPAやGAS等のITツールを使って業務改善していたことで、サービス開発に貢献できそうだと見込んでもらえたようです。

私としても、マネーフォワードで成し遂げたいと思っている「クラウド会計の発展で日本の経理業務をより良くする」という大きな目標に近づけると思い、新たな挑戦を決断しました。

リリースまでの約半年をふり返り

未経験職種へのキャリアチェンジということもあり、はじめはエンジニアが話す単語すらわからない状態でした・・・。しかし、異動した時点ですでに会計Plusの構想はあり、スピーディーな開発スケジュールが引かれていました。

異動当初は早くキャッチアップできるように、開発知識のインプットや経験したことのない経理業務の勉強に打ち込みました。実際に僕がどのように進行管理をしたか、POに就任してからリリースまでの半年間にやったことをふり返ってみたいと思います。

2019年6~7月:知識インプットのために本を読み漁る日々📘

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・サービス開発への異動を打診され、キャリアチェンジを決心
・ユーザーに喜んでもらえるプロダクトを作るため知識をインプット🔰
・たくさんの本を読み漁る日々。写真は開発期間中に読んでいた本
・この時はまだ東京にいました🗼

2019年8~9月:プロダクトの企画・設計・ユーザー調査に奔走💨

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・PO就任により開発拠点の京都に移住(好きな土地で嬉しかった)
・プロダクトの企画・設計・ユーザーストーリーを収集&作成する日々💨
・当社のIPOを担当した経営企画や経理部に、何度も知見をヒアリング
・経理部には継続的に開発状況を共有し、都度フィードバックをもらう🗣️
・鴨川ランチを定期的に開催!

2019年10~11月:チームが出来てくる、開発の終わりはまだ見えない🌅

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・開発は進んでいたが、全体像から逆算するとまだまだ厳しい戦い...🔥
・ロールプレイで業務知識を深める💁実物の請求書やハンコを用意して本当の経理部みたい!
・チームは意見が活発で、問題があってもTeamworkで解決する最高の雰囲気に🤜🤛
・「このチームならできる」と確信めいた予感を持ち始める🌄
・まだまだ暖かくて鴨川ランチができた!

2019年12月~2020年1月:開発速度がぐんぐん上がる、ゴールが見えてきた🏁

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・ユーザーが実現したいものは?抱えてる課題は?そのために最も価値があるソリューションをもう一度見直す(ここは正念場の一つでした🔥)
・開発速度が上がり、まだ遠くともゴールが見えてくる🏁
・2枚目の写真は、リモートワークでも問題なく業務ができるよう模索している様子💻
・年始出社初日はみんなで初詣へ(私は無事リリースできることをお祈りしました🙏)

2020年2月:全力で開発!ついに会計Plus無事リリース🎊

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・社内でバグ発掘イベント。プロダクトの完成度を上げるために隅々までいじり倒されました
・経理部のフィードバックを活かしてリリースまでに少しでも良いものになるよう全力で開発!
・2020年2月26日に無事リリース🎊マネフォ経理部がユーザー第一号に🎉

「経理職の業務と気持ち」をとことんチームで議論
ユーザーは何に悩んでいるのか、その原因は何かを掘り下げ、それらの課題を解決することはもちろん、その先にある“実現したい理想”まで見据えながらプロダクト作りを進めました。

開発を進める中で、元経理職の私でも知らない業務や考え方もたくさんあり、一人よがりにならないよう、当社の経理部と壁打ちを繰り返しました。また監査に対応する機能の開発のために、監査法人の方や監査法人出身の方にも何度もヒアリングさせていただきました。

そしてユーザー調査やロールプレイで得た「経理職の業務と気持ち」の理解を深め、それをチームで共有し、何度も議論しながらいいプロダクトを作るべく奮闘しました。この「なぜ作るのか」を共有し議論する過程で、本当のチームになっていったように思います。

会計Plusは「こんな会計ソフトです」

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大変お待たせしました🙇‍♂️ここからは会計Plusにどんな機能が備わっているのか、どんな企業にオススメかについてお話しします。

機能について
会計Plusの最大の特徴は、マネーフォワード クラウド会計の利便性はそのままに、“内部統制機能をPlus”しているという点です。

・仕訳の承認機能
入力した仕訳は、チェック担当者が承認することで帳簿に反映されます。正確性・信頼性を担保できます。
・業務フローに合わせた権限管理
「システム管理者」や「業務管理者」などの権限設定をすることで、管轄部署や業務内容に応じた柔軟な対応が可能です。
・仕訳の変更履歴(2020年3月以降に実装予定)
仕訳ごとに生じる、登録・申請・更新・承認の履歴が閲覧可能になります。問題の早期解決や内部統制に効果的です。

こんな企業にオススメ
メインユーザーは、内部統制が必要な下記のような企業を想定しています。

・IPO準備企業
・上場企業
・上場企業のグループ会社など

開発方針と今後の実装予定

企業が成長していく過程で、会計の役割は多様化していきます。特にIPOを目指す過程では、帳簿の作成をより正しく、より早く、そして経営に役立てられるよう変化させなければなりません。

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私たちはそんな企業の成長を止めずに支援していけるように、業務効率化付加価値の創出を両輪に開発を進めています。

そのためにまずは、仕訳変更履歴をはじめとしたログの出力機能、月次締め・決算締め機能の充実、勘定科目コード等のマスタ管理強化を予定しています(もちろん細かい改善は常に重ねていきます!)。

次四半期の実装予定
・仕訳変更履歴などのログ出力機能
・月次締め・決算締め機能の充実
・勘定科目コード等のマスタ管理強化

おわりに

会計Plusのリリースは、社内外を問わず、本当に多くの皆様に支えられて実現しました。皆様の協力がなければここまで来ることはできず、多くのアドバイスやフィードバックを頂けたことは感謝に堪えません。

開発一同ここからがスタートであり、もっとユーザーの皆様に喜んでもらえるようにしていきたいとワクワクしています。今後もプロダクトをより良くするべく継続して開発していきますので、ぜひご期待ください!

それでは、またお会いできることを楽しみにしております!👋


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