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ヘアカラーはカウンセリングが命

目に見えない部分だから、どうにも感覚を見極めるのが難しい。
それがヘアカラー。
カットであっても、パーマであっても、
結局はカウンセリングって超重要なんだけれども。

カットは、その場、その瞬間に、確かめながら進めていけるけど、
カラーは、最後のドライの瞬間まで、わからない。

カットは超短距離走で
カラーはフルマラソン。そんな感じなんですよね。

最後の仕上がりに満足してもらうには、
最初のカウンセリングが超重要。

とはいえ、ヘアカラーに重きを置かないお客様もいらっしゃるし、
その逆も然り。

色々体験して、諦めている人もいるし、
その逆も然り。

本当にお客様の感覚を、どこまで感じ取っているかも重要。

こんなお客様もいる。

「お任せします」

個人的にはこれは非常に怖い。

「いやいや、そんなわけ無いでしょ?美輪さんみたいになっても良いの?
(黄色ヘア)」

って、心の中で思うのである。特にご新規様。
極端だけど、お任せならそんなこともあり得る話。

そんな極端なことは、もちろんしないけど(自分のセンス疑う)、
「お任せ」って、そうゆう意味も含まれるってことです。はい。

ってことで、
最後乾かして、カラー見てもらう瞬間に、
満足してもらう為に、気をつけていること。

・ヘアカラーにおいて何が一番重要なのかを知る。
・どのジャンルが好きなのかを知る。
・そのカラーをすると「どう感じるか?」を伝える。
・イメージ写真の「何が好き」なのかを汲み取っておく。
・大きな変化なのか小さな変化を求めているのかを汲み取る。
・メンテナンスの頻度とのバランスを取る。


これがカウンセリング、特にご新規様に対しての私の確認事項。

もちろん、こんなに求めていないお客様もいる。
言語化出来ないお客様もいる。

でも、どんなに「こだわり」が無いといえど、
実は結構、好みってあるもの。

めんどくさくて言わない人もいるし、
素直にわからなくて言えない人もいるし、
全てに諦めて、「何でも良いや」って思ってる人もいる。

反面、全部事細かに要求してくる人もいるのだけれど、
私は、「何かわからないけど、良くしたい」って方への施術の方が断然得意。

こだわり強すぎるる方は、
「私じゃなくて良いじゃん」って思ってしまうところはある。
(何でも製造機じゃないのでね)

こだわりは無くても、でもキレイにはしたいし、
なんか良くしたいし、でも詳しいことはわからない。

そんな方は本当に得意です(何の話笑)

話戻って、詳しくコメントすると、

・ヘアカラーにおいて何が一番重要なのかを知る。

色もち、色味、デザイン、ツヤ、ダメージレス、白髪対策。
全てが叶う場合もあるけど、どれか妥協しなくてはいけない場合もある。
一番の最優先事項は何なのか?を明確にしておくことで、
そこから納得のカラーが作り出せる。


・どのジャンルが好きなのかを知る。

カジュアル、キレイめ、かわいい系、かっこよく、モード、上品
感覚的な女性像、なりたい女性像が何なのか?を決めておく。
全体像のプロデュースは、女性美容師ならではの視点なのかも。



・そのカラーをすると「どう感じるか?」を伝える。

結構暗い、結構明るい、変わらない、赤い、緑い。などなど。
カラー前のお客様の状態から、その色を入れた時に、
実際に感じるであろう「感覚」をリアルな言葉で伝えておく。
これは、経験がものを言うが、まぁ、どれだけ、お客様感覚になれるかの問題。
ここ、自分は結構得意なんだよなって、コソコソ思っている。


・イメージ写真の「何が好き」なのかを汲み取っておく。

写真見せられるけど、実際お客様感覚でしか選んでない。
プロ目線での解剖と、一般目線での解剖は全然違うのです。
その写真を見て、プロは「これのこのトーンでいけるな」って思っても、
お客様は実際そこが好きなわけじゃ無いかもしれない。
その写真の、色味なのか、明るさなのか、何となく感じるツヤなのか。
何でその写真なのかってところは、結構重要。


・大きな変化なのか小さな変化を求めているのかを汲み取る。

ここはオーダーの時点で大体わかるけど、中には心の内側に秘めている人もいる。
本当はおっきく変化したいと思っているけど、怖い。
お客様のリクエストは、プロ目線からするとかなり大きな変化だけど、
プロ目線からだとそんなに変わらない。
そんなこともしばしば有るはず。
変化量を感じ取っておくことも、お客様満足の一つの要因。


・メンテナンスの頻度とのバランスを取る。

美容室が好きな人もいれば、美容室好きそうで嫌いな人もいる。
あからさまに美容室に来たくない人もいる。
人って、本心ではどこまで思っているかわからない。
けど、言葉に出来ない何かをちゃんと汲み取ってくれる美容師さんって最高。
女性って「お任せ」って言ったって、絶対好みあるから。
好みの範囲で、可能な範囲でベストにしてくれる人、
こっそり探してるんですよね、みんな。

書いてると、別にヘアカラーに限ったことではないなと感じているのは確か笑。
人によって感じ方の違うヘアカラーだからこそ、カウンセリング大事ですよって
お伝えしたかった次第です。

おわり。

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