2024ファジアーノ岡山にフォーカス16『 ≫≫個を受け止められるか?≪≪ 』J2 第8節(H)vs横浜FC プレビュー



1、クラブ名鑑~横浜FC~


『 基本情報 』
クラブ名称:横浜FC
主なホームタウン:神奈川県横浜市
創設年:1998年
ホームスタジアム:ニッパツ三ツ沢球技場(収容人数:15,422人)
クラブマスコット:フリ丸
クラブカラー: 白 水色 青

『 Jリーグ通算成績(JFL以降) 』
J1(4期):26勝27分87敗(120得点261失点)
J2(19期):292勝218分331敗(987得点1052失点)
JFL(2期):38勝5分3敗(123得点56失点)

『 Jリーグ最高成績(JFL以降) 』
J1:15位
J2:1位(1期)
JFL:1位(2期)

『 クラブ紹介』
 前身は、横浜フリューゲルスで、横浜FCの「F」には、フリューゲルスのFも含まれている。クラブ消滅の憂き目にあった中で、横浜FCとして復帰した。だからこそ特別なクラブで、キングカズや中村 俊輔 元選手が、過去に在籍した通り、当時をする選手にとっては、特別なクラブである。名古屋を代表する元日本代表で元選手であった正守護神の楢崎 正剛 選手が、移籍しなかった理由として、前所属のクラブが横浜フリューゲルスという名前を残したかったからだというのは有名なエピソードである。ただ、サポーターと一騒動であったこともあったが、それも熱き魂が受け継がれているからこそ。今季はJ2に降格して、1年でのJ1への再昇格を目指すシーズンとなる。今季も昇格候補に上げられる強力なクラブとして、ここまでも好位置につけている。

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2、注目選手


FW:10番 カプリーニ 選手

 推進力のあるドリブルからのチャンスメークやパンチ力が武器のアタッカー。運度量も豊富で攻守にアグレッシブにプレーできる。

DH:4番 ユーリ・ララ 選手

 危機察知能力と高い奪取力を兼ね揃えた高い守備力が武器のボランチ。運動量も豊富で、横浜FCの守備を支える。

左CB:24番 福森 晃斗 選手

 高いプレースキック精度を誇るCB。セットプレーだけではなく、左足でのチャンスメークや本職での守備でも貢献できる経験豊富なディフェンダー。


3、データチェック


以下のサイトで1位の選手の紹介したいと思います。

『 各項目ランキング1位の選手 』
8番 山根 永遠 選手(WB):攻撃・クロス(1位)
24番 福森 晃斗 選手(左CB):パス・奪取(1位)
77番 新井 瑞希 選手(シャドー?):ドリブル(1位)
10番 カプリーニ 選手(シャドー):パスレシーブ・シュート(1位)
14番 中野 嘉大 選手(左WB):ゴール(1位)
2番 ンドカ・ボニフェイス 選手(CB):守備(1位)
21番 市川 暉記 選手(GK):セーブ(1位)

Football LAB
横浜FC 2024 ランキング
より一部ランキングを引用
URL:https://www.football-lab.jp/y-fc/ranking

 守備の形は、岡山に似た部分はありそうで、攻撃もWBが効いていて、左CBの(プレースキックを含めた)チャンスメークの貢献度も高いという点は、形は違う部分はあるものの似ている点も同じ3-4-3ということもあって、そういった部分もあるかもしれない。

 ただ、攻撃に関しては、1トップに収めるという形ではなく、シャドーが絡んだ攻撃が主体のように感じる。これは、1トップのエース候補であった18番 森 海渡 選手の長期離脱が響いているように感じる。

 それでも新たな形を構築しつつ、前節こそ仙台に逆転負けこそしたが、右肩上がりに少しづつだが、力を発揮できるようになってきている。徐々に状態を上げて強くなっていることからも上位をキープして、最後まで昇格争いに絡んでくる力を十分に持ったチームである。


4、総括~プレビュー~


『 通算対戦成績(岡山視点) 』
H & A(ホーム & アウェイ)
7勝8分10敗(16得点21失点)
H(ホーム)
2勝6分4敗(5得点7失点)
A(アウェイ)
5勝2分6敗(11得点14失点)

『 スギさん的重視比率(イメージ) 』
岡山重視比率
個人 6 : 4 組織
横浜FC重視比率
個人 6 : 4 組織

 3-4-3のミラーゲームではあるものの岡山は、アウェイ大分戦のダメージの中で戦うこととなる。何人かの(程度は不明の)離脱者がいそうな雰囲気がある中で、苦しい状態でホームに横浜FCを迎えることとなる。

 離脱者のダメージという点では、横浜FCもエース候補の18番 森 海渡 選手が、長期離脱しているので、そのダメージは計り知れない。38番 高橋 利樹 選手を緊急補強したが、埋め切れたとはまで言えないだろう。それでも10番 カプリーニ 選手が状態を上げてきた中で、勝ち星も積み重ねてきた。

 その横浜FCに対して、岡山も8番 ガブリエル・シャビエル 選手や29番 斎藤 恵太 選手が戻ってきた中で、88番 柳 貴博 選手の出場停止と、43番 鈴木 喜丈 選手、19番 岩渕 弘人 選手、14番 田部井 涼 選手が、欠場が続いてたことを考えると、この試合で出場できるかは気になるところである。

 フル出場を続けている24番 藤田 息吹 選手や強度が高いプレーが求められる左WBで出場機会の多い17番 末吉 塁 選手のコンディションも気になる。9番 グレイソン 選手もやや疲れが見え隠れしている。

 それは、横浜FCも同じかもしれないが、それでもこういった連戦を想定した編成を今季の岡山はしている。重ね重ねこの点を指摘しているのは、横浜FCとのミラーゲームは、やはりこの部分。つまり個の力が問われる試合になるのではないかと思っているからである。

 どういったメンバーで戦うことになっても高い個の力を持っていて得点力のある横浜FCの攻撃を抑える必要もありますし、横浜FC陣地でのプレーを増やさないといけない。岡山の武器である「グレイzone」のエリアでの横浜FCの守備は堅い。

2024ファジ造語No.9
『 ≫≫グレイZone≪≪ 』

 岡山の最前線のDFラインと中盤の間のエリアで、9グレイソン選手がプレーするエリア。ここで、攻撃で起点を作ることができて、守備では、対戦チームの前進を阻んだり遅らせることができる。9グレイソン 選手のこうしたプレースタイルとプレーエリアは唯一無二で、岡山の堅守を支えるだけではなく、岡山の流れの切れない攻撃を可能とする。まさにその様子は、難攻不落の前線基地のエリアで、本来は対戦チームが有利なエリアだが、五分五分に持ち込める本来の意味も含めた効果を比喩して創ったファジ造語。

 ここまでの試合を考えると、横浜FCも守備も堅く何かが起きない限り1点差勝負になる可能性は高い。堅い中央の守備に対して、両チームがどう崩していくのか。カウンターに備えるのか。どう持ち味を出していくのか。サイドで主導権を握れるか。

 サッカーの本質の勝負を雨の悪天候の中で戦わないといけない。怪我のリスクや消耗戦の中で、どこまで戦えるか。今季のここまでと一味違った難しいゲームになることは間違いない。どういった攻防になるか全く予想の付かないホーム横浜FC戦は、(プレビュー公開時の日付である)本日の19時にキックオフだ。

  横浜FCのクラブカラーである雨のような青色や水色、白色に負けず、心の太陽を全面に出して、不死鳥のように戦いきって欲しい。

文章=杉野 雅昭
text=Masaaki Sugino


筆者紹介
 冷静さと熱さを両立した上で、自分の感じた事を自分の言葉で表現することを大事にしている。ハイライトやテキスト速報をレビューを書くために確認するが、極力SNSは、情報を遮断して、レビューを執筆している。流石に通知なので、軽く目にすることこそあるが、綿密に分析するというよりは、サッカーというスポーツの魅力を発信することを一番大事にしており、ファジアーノ岡山だけではなく、対戦クラブにも最大限のリスペクトの気持ちで、サポーターとの交流や魅力を語り合うことが好きで、レビューを書き始めて、中断期間や書けなかった試合もあるが、10年以上、ファジアーノ岡山を中心にサッカーのある生活をエンジョイしつつ、応援してきた。


5、アディショナルタイム(ファジ造語24)


2024ファジ造語No.1
『 ≫≫力を出し切る三原則≪≪ 』

「決め切る・勝ち切る・逃げ切る」という課題と語ったGMの服部 健二 氏の言葉から想起した「力を出し切る三原則」という2024シーズン第一弾のファジ造語とさせていただいた。来季を観て行く上で、勝利するために、チームがどう強くなったのか、是非、結果から「力を出し切る三原則」をクリアできているか注目したいですね。

2024ファジ造語No.2
『 ≫≫虹色の右足≪≪ 』

24シーズンがルーキーイヤーとなる24番吉尾 虹樹 選手の右足から放たれるパスやクロス、シュート、プレースキックの全てが、高精度であることをより魅力的に伝えるファジ造語。24吉尾選手の名前の「虹樹」の「虹」があり、「虹色の右足」に相応しい選手であると思います。プロとして経験を積む中で、「虹色の右足」は、大樹のようにチームを支えることができる可能性を秘めていることも間違いないでしょう。

2024ファジ造語No.3
『 ≫≫木山マジック≪≪ 』

固定概念を作らない木山 隆之 監督の自由で大胆な決断により、チームを勝利に導くことができる試合采配や選手起用を指すファジ造語。誰にも思いつかない自由な発想と大体な一手で勝利を手繰り寄せてきた将棋で一時代を築いた羽生 善治先生の一手が「羽生マジック」と呼ばれていたが、そこに由来して、「木山マジック」と命名した。22シーズンは、サポーター間でも浸透した。24シーズンでも聞きたいワードですよね。

2024ファジ造語No.4
『 ≫≫剛よく剛を制す≪≪ 』

「サッカーにおいても剛強なものが、剛強な力によって、無慈悲にも剛強なものを押さえつけてしまうという弱肉強食の世界である」という意味の造語」本来は「柔よく剛を制す=柔軟性のあるものが、そのしなやかさによって、かえって剛強なものを押さえつけることができる」という意味の造語だが、99ルカオ選手のフィジカルが、あまりに凄すぎるので、諺(ことわざ)を弄ることでその強さを表現したファジ造語。

2024ファジ造語No.5
『 ≫≫木山曲線≪≪ 』

将棋の藤井八冠が、AI評価値で、一度リードしたらそのまま最後まで右肩上がりで完勝してしまう強さを表現して「藤井曲線」と言われていました。まさしく、開幕戦の木山ファジの勝ち方のようで、そこを可能にした選手起用やチーム作り、ゲームプランから木山マジックの進化系であり、90分間でほぼ圧倒して勝った時の勝利を表現するファジ造語。

2024ファジ造語No.6
『 ≫≫三本の矢24ver≪≪ 』

以前、ファジ造語として紹介していたが、24シーズンでの三本の矢は、11人で繰り出される隙が無い攻撃(途切れずらい攻撃)の事を指す。木山ファジの特色である選手の個性を引き出すサッカーの下で、3Dアタック×3=「縦×横×高さ」×「速さ・強さ・巧さ」×「パス×ドリブル×シュート」が、その方程式の下で、異次元の破壊力を生み出させる攻撃。まさしく、三本の矢に相応しい攻撃を表現したファジ造語。

2024ファジ造語No.7
『 ≫≫虹色の戦術(レインボータクティクス)≪≪ 』

 個性豊かな選手を適材適所で起用して、個性×個性の攻守のプレーの幅や深さで、対戦クラブの戦術の多くへの対応して戦えるだけでなく、試合毎に相性の良い選手が、持ち味を発揮して、攻守で安定した戦い方をすることができる。その個性の戦術の色の可能性はまさに虹そのもので、虹色のように個性が耀き、雨の後の晴れのような勝利に繋げることができるファジの戦術の事を指すファジ造語。

2024ファジ造語No.8
『 ≫≫田段陣地≪≪ 』

 「多段構え」の防壁と、隙を少なくする戦術的な「防御陣形」に、18田上 大地 選手の名前から、「田上=田んぼの上」では水があることで、自由に動けない。そして、「大地=広大な土地」であることで、広範囲にその守備の連動が及びという意味、そして地に足が付いた意味を全て込めることで、18田上 大地 選手の守備が、複数の守備戦術と強固な壁を構築された上で、隙の少ない堅守で、統率された守備ができる事を示すファジ造語2024です。

2024ファジ造語No.9
『 ≫≫グレイZone≪≪ 』

 岡山の最前線のDFラインと中盤の間のエリアで、9グレイソン選手がプレーするエリア。ここで、攻撃で起点を作ることができて、守備では、対戦チームの前進を阻んだり遅らせることができる。9グレイソン 選手のこうしたプレースタイルとプレーエリアは唯一無二で、岡山の堅守を支えるだけではなく、岡山の流れの切れない攻撃を可能とする。まさにその様子は、難攻不落の前線基地のエリアで、本来は対戦チームが有利なエリアだが、五分五分に持ち込める本来の意味も含めた効果を比喩して創ったファジ造語。

2024ファジ造語No.10
『 ≫≫岡山式三段撃ち≪≪ 』

 GKの守る最後の砦である本陣の前を「DF:空中戦、クリア」・「MF:パスカット、セカンドボール回収、サイドの主導権」・「FW:プレス、プレスバック」の「三段撃ち」で陣地を押し返して、気が付いたら岡山が守備から攻撃まで陣地回復できる強靭な守備。また、仮に敗れてもゴールに体を投げ出して守る守備ブロックと某ゲームのゴーレムのように、ゴールに蓋をする守護神が備えている堅守である岡山の守り方の説明を一言で表現したファジ造語。

2024ファジ造語No.11
『 ≫≫動かざるごと岡山の如し≪≪ 』

 対戦相手やどういった状況でも、岡山は無理に攻めることなく、好機をじっくり待ち、やることを徹底して、最後まで可能性を信じて戦える自信と謙虚のバランスの取れたメンタルの強さ。そして、個の力や組織力のどちらでも向かってくる対戦クラブをしっかり受け止めるチームとしての体幹の強さで、横綱相撲のように攻守で着実に前進して、そのまま押し切れるチームの総合力の高さ。ここを戦国大名の武田 信玄の「風林火山」の「山」の「不動如岡山」の「動かざるごと山の如し」の「山」に「岡」を加えて「動かざるごと岡山の如し」に変えて、岡山の攻守の安定感を強調したファジ造語。

2024ファジ造語No.12
『 ≫≫キヤマアイ≪≪ 』

 木山 隆之 監督の勝利に逆算した勝負勘が優れた決断力に裏打ちされた本質を見極める「着眼大局」の眼を例えたファジ造語。木山 隆之 監督は、勝利のために必要なことを見極めて、情に左右されることなく、冷静に決断を下すことができる。無謀ではなく、挑戦であり続ける勝負師木山 隆之 監督の勝負術に優れる監督でもあることも示す。

2024ファジ造語No.13
『 ≫≫仙波クルゴール≪≪ 』

 他のファジサポさんが命名された仙波クルクルにインスパイアを受けて、そこを少し加えて、仙波クルゴールと表現しました。これは、バイシクルみたいな響きの良さを仙波クルクルから残して、そこにシンプルにゴールを加えた。イメージ的には、仙波クルクルのように相手のベクトルを利用して、守備を無効として、決めるシュートのことを指したファジ造語です。

2024ファジ造語No.14
『 ≫≫∞GX FIELD∞≪≪ 』

 ハーフウェーラインより前の何処からでも決定的な仕事ができる8番 ガブリエル・シャビエル 選手の得意なプレー範囲の広さを表現したファジ造語。クロスでのチャンスメークやスルーパスでの決定機を作り出せる。そして、自身もゴール前でパスを受けることで、得点を決めることもできる。

2024ファジ造語No.15
『≫≫守備一冠(首尾一貫)≪≪』

今季の岡山スタイルを表現したファジ造語。守備でタイトルが取れるだけの堅守こそ岡山の武器であり、岡山が、どういった状況でも守備への考え方や高い守備意識はぶれることなく、ファジアーノ岡山クラブは、献身性とハードワークで構築してきた「堅守」。これこそがまさしく「首尾一貫」してきたスタイルであり、一冠を取ることで「守備一冠」のファジスタイルとして、内外に示せるシーズンとなって欲しいという願いも込めたファジ造語。


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