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レビュー:2020:J2:第1節:H:vsツエーゲン金沢「向かい風に耐えて追い風に乗り掴んだ勝利」

岡山vs金沢:1-0
得点者:9李 勇載(4濱田 水輝)
観客数:12,434人
試合会場:シティライトスタジアム

1、 メンバー

良:1-5:悪

審判

主審:川俣 秀:2.5
副審:正木 篤志、阿部 将茂:2.5
第4の審判員:堀 格郎:2.5

2020:第1節:H:岡山vs金沢(岡山メンバー)

監督(岡山)

有馬 賢二:2.0

スタメン(岡山)

15山本 大貴:3.5、9李 勇載(イ・ヨンジェ):2.0
19上門 知樹:2.5、11三村 真:4.0
14上田 康太:2.5、7白井 永地:2.0
41徳元 悠平:2.5、8田中 裕介:2.5、4濱田 水輝:2.5、39増谷 幸祐:3.0
22ホープ・ウィリアム:2.5

リザーブ(岡山)

GK:13金山 隼樹
DF:3後藤 圭太、21椋原 健太
MF:31下口 稚葉、29劉 龍賢(ユ・ヨンヒョン)、23松木 駿之介
FW:44清水 慎太郎

途中交代(岡山)

74分:11三村 真→44清水 慎太郎:2.5
82分:15山本 大貴→23松木 駿之介:3.0
90分:19上門 知樹→21椋原 健太:評価不可

2020:J2:第1節:H:vs金沢(金沢メンバー)

監督(金沢

柳下 正明:2.5

スタメン(金沢)

9ルカオ:2.5、17加藤 陸次樹:3.5
13大石 竜平:3.0、14金子 昌広:3.5
8藤村 慶太:2.0、6大橋 尚志:2.5
34杉井 颯:3.0、2山田 将之:2.5、4石尾 崚雅:3.0、39下川 陽太:2.5
23白井 裕人:3.0

リザーブ(金沢)

GK:31上田 樹
DF:3作田 裕次、29ホドルフォ
MF:16本塚 聖也、18窪田 稜
FW:11杉浦 恭平、7山根 永遠

途中交代(金沢)

53分:14金子 昌広→18窪田 稜:3.0
74分:13大石 竜平→7山根 永遠:3.5
89分:17加藤 陸次樹→11杉浦 恭平:評価不可

2、チーム評

監督

有馬 賢二(岡山):2.5

公式発表が無い欠場選手が多く出ている状況下で、決して万全の準備が出来た開幕戦ではなかった。ただ、準備が出来た開幕戦という趣旨の言葉に偽りはなく、新加入選手の融合も進んでおり、既存選手の戦術理解度の浸透度も高く、持ち味を発揮させることが出来ていた。選手起用を含め、1-0で逃げ切りに成功し、昨季と違い、強さの片鱗を見せる事に成功した。

柳下 正明(金沢):2.5

チームの規模を考えると、必要最低限の戦力と言えるチーム構成になっており、正直、選手層は薄く、交代の選択肢は限られている。この試合では、ルーキーや新戦力、既存戦力を巧く起用し、互角以上の戦いを見せ、勝ち点1以上に限になく近づけた。守備ラインを安定していて、中盤も攻守で安定しており、前線もゴールに迫られたが、最後は届かなかった。

CF

9李 勇載(岡山):2.5

金沢の若く屈強なCBに対し、最後まで持ち味のフィジカルで、上回る事が出来ず、試合を通して苦しんだ。しかし、エースストライカーとして、値千金の決勝ゴールを決めたシーンを含め、ゴールの可能性を感じるシーンが数回もあった。昨季終盤に影を潜めた得点力減になった厳しいマークに対して、チームの力で打破できる可能性を感じた開幕戦に出来た。

9ルカオ(金沢):2.5

ロングパスのターゲットとしてのフィジカルの強さを活かし、ポストプレーで、岡山DF陣を苦しめた。追い風の前半は特に、ボールが良く伸びる事で、スピードとパワーが際立ち、「戦術ルカオ」状態だった。後半は、向かい風になり、良質なロングパスが通り辛くなり、ボールに絡むシーンこそ減ったが、最後まで怖いCFとして、走り切り脅威を与え続けた。

ST

15山本 大貴(岡山):3.5

中盤とCFの繋ぎ役として、中継点として一定の働きを見せた。しかし、決定的な仕事はできず、金沢の安定したDF陣に対して、突破口を見いだせなかった。良い形で、シュートというシーンを増やしゴールを狙い、選択肢の多い場面に絡む事で、アシストも狙えるシーンを増やしたい。それでも万能FWとして、様々な場面に、顔を出し、一定の仕事をした。

17加藤 陸次樹(金沢):3.5

悪くはなかったが、9ルカオの陰に隠れて、迫力を感じさせることは出来たが、怖さはなかった。ただ、ルーキーとして、初出場だった事を考えると、9ルカオと巧く連動する事で、ゴールやアシスト数も重ねる事ができる可能性は、十分に感じた。まずは、FWのコンビとして、試合重ね、経験と練度を高め、金沢のFWとして、チームの中で、機能していきたい。

SH

19上門 知樹(岡山):2.5

仲間とはタイプが違う事が分かった開幕戦。球際での強引なドリブルで突破してシュート、アクロバティックなシュートといった力強いタイプではない。的確な状況判断による、必要最低限の空間と、時間で、シュートまで移る事が秀逸な選手。この試合でも多くのシュートを放ち、純粋な走るスピードだけではなく、判断のスピードの速さを魅せる事ができた。

13大石 竜平(金沢):2.5

9ルカオと8藤村の2人と、連動する事で、ゴール前において、冷静なパス交換などで、局面を打開し、前を向いた状態で、スルーパスやシュートを狙う攻撃に関与出来ていた。ただ、向かい風になった際に、ポストプレーでの落としが減ったことで、前のFW2人になかなかボールを配給できない時間が長くなり、前を向いたプレーが減り、難しいプレーになった。

OH

11三村 真(岡山):4.0

かつてのドリブルで仕掛ける状況を演出して貰い、アシストやゴールを狙う選手から、状況に応じたドリブルとパスで、味方を活かす選手となった。この試合でも随所にそういったプレーを見る事が出来たが、1トラップからの次の初動があまりにも遅く、チャンスを潰してしまうシーンも散見した。前目の選手という事もあり、そこが悪い意味で目立ってしまった。

14金子 昌広(金沢):3.5

逆サイドで、9ルカオと8藤村と、良好な連動を見せていた13大石とは対称的に、17加藤がそこまで、ボールに絡めなかった事で、攻撃への関与は限られた。それでも熟練度の高い中盤の一角として、機能しており、チームとしての完成度を高める事で、シュートやスルーパスという決定的な仕事を増やす事は可能であり、金沢にとって欠かせない選手と感じた。

CH

14上田 康太(岡山):2.5

CKのキッカーとして、決勝ゴールに黄金の左足で、貢献した。一方で、ベテランの域に達し、フィジカル的な苦しさが、チームとしてのパスが少しずれた時に、倒れながらのギリギリのプレーが目立った。やはり、前を向いた良い状態でのプレーをチームとして増やしていきたい。守備の不安は、フィジカル的な面から感じたので、チームとしてカバーしたい。

8藤村 慶太(金沢):2.0

14上田と同様にプレースキッカーとして、良いシーンを何度か演出した。攻撃では、13大石と、9ルカオと良好な関係性を良い時間帯、特に前半魅せる事ができていた。攻撃だけではなく、守備でもサイドでの対応や、出来たスペースのケアや1対1の対応。13大石や14金子、6大橋の中盤、そして最終ラインと安定した中盤の心臓として、大車輪の活躍を見せた。

DH

7白井 永地(岡山):2.0

柔よく剛を制す。走るスピード、球際と蹴るパワー。この部分を見ると、フィジカル的に恵まれた選手ではないが、運動量や粘り強い守備を見ると、伸びのあるプレーができていた。伸びのある正確で、球足が安定した長短のパスと、溜めてからのミートを心がけた長短のシュート。あらゆる攻守の局面で、顔を出し、チームとして機能させる事に貢献できていた。

6大橋 尚志(金沢):2.5

恵まれた体格を活かし、金沢の中盤を落ち着かせた。中盤でのパワー感のある守備は、岡山の起点潰しに一定の効果があったが、主導権を握るまでは至らなかった。攻撃では、確かな技術に裏打ちされたパス回しに貢献出来たが、向かい風になってからは、なかなか前線にボールを出せなかった。前半に、強烈なミドルシュートを放つなど惜しいシーンもあった。

左SB

41徳元 悠平(岡山):2.5

立ち上がりに、向かい風を受けて、ボールを運ぶのに苦慮し、不味いボールロストがあったが、緊張が解けてからは、持ち味を徐々に発揮。攻撃参加時のクロス、ミドルシュートは、迷いがなく決断。SBとは思えない攻撃での貢献度は、高いレベルにあった。守備でもフィジカルの強さを活かし、1対1で対応したが、突破されるシーンもあり、完封ならなかった。

34杉井 颯(金沢):3.0

CBが、本職だが、チーム事情もあり、SBでの出場。安定した守備をみせる一方、攻撃では無難なプレーが中心になった。1対1でのドリブル突破や、岡山の裏やスペース、中の危険なゾーンへのクロスも少なかった。金沢の左は、この試合では、ある程度機能しており、ボールに触る回数や攻撃関与自体は多かった。連携や精度を高める中で、質をあげたい。

右SB

39増谷 幸祐(岡山):3.0

昨季の岡山であった攻撃での行き詰まりはなく、41徳元の存在の大きさを感じた。岡山のサイド攻撃の警戒度が分散する事で、攻撃参加し易かった。決定的な仕事こそ出来なかったが、守備を安定させる事で、チームの攻撃の流れを作った。最終ラインのDFの右SBとして、大きなミスなく、試合を通して安定し、元琉球選手が増えた事で、連携も問題なかった。

39下川 陽太(金沢):2.5

なかなか攻撃の形を作れなかった右サイドにおいて、試合を通して、攻撃の機会を意識し、プレー出来ていた。特にチームとして、ドリブルでの仕掛けが少ない中で、フィジカルに優れ、対人に強い41徳元を完全に技術で翻弄し、深い位置からのクロスまで行き、良い形を作った。運動量も多く、守備も安定しており、1-0という最少の得点差に抑える事が出来た。

左CB

8田中 裕介(岡山):2.5

右利きだが、左CBを卒なくこなす、最終ラインの攻守のリーダー。ボールロストの少ない岡山の攻撃を主導し、チームをまとめた。2年目という事もあり、違和感は全くない。対人の弱さは、4濱田に9ルカオを任せた事で、良い面が光った。中堅からベテランという事もあり、若い17加藤に仕事をさせなかった経験値を遺憾なく発揮し、完封に貢献した。

2山田 将之(金沢):2.5

攻守での空中戦で高さを見せ、制空権を握った。地上での1対1での対応も力強く、圧倒的な対人守備を披露。正直この試合のCBで、一番守備が良かった。攻撃でも右足でのフィード精度が非常に高く、前半の追い風の金沢が主導権を握った時間に、前線の9ルカオに配給し続けて、攻撃の形を作った。前半と後半での風に差が無ければ、脅威の右足になっていた。

右CB

4濱田 水輝(岡山)

9ルカオの対人守備での対応では、正直劣勢だったが、最後の危険な仕事をさせなかった。実際に頭でのバックパスが短くなった事や、パワー負けし体勢が崩れて倒れる事もあった。試合を通して、苦しんだが、決勝ゴールのシーンでは、偶発的だが、頭でのアシストに成功し、勝利に大きく貢献した。有馬サッカーへの戦術理解度も高まり、安定したプレーが出来た。

4石尾 崚雅(金沢)

2山田と共に金沢の双璧となった。9李と15山本のバランスのとれた2トップにほぼ仕事をさせなかった。44清水が出て、起点ができ、向かい風になった事で、主導権を岡山に渡した中で、セットプレーで力尽きたが、空中戦の強さや、対人の強さ、ボールを運ぶ安定感。これから伸びる可能性を十分見せた。守備の連係も問題なく、最後まで戦いきった。

GK

22ホープ・ウィリアム(岡山):2.5

高身長を活かした守備範囲の広さと、抜群のシュートへの反応を見せて、無失点に抑えた。ポジショニングも問題なく、公式戦での経験の少なさを感じないプレーであった。足元の技術も高く、試合を通して、攻撃の最初の選手として、岡山の攻撃の質を高めた。相手DFへのプレスや怖い場面でもしっかり対応し、一森の穴を埋める素晴らしい働きであった。

23白井 裕人(金沢);2.5

ペナルティエリア内のシュートへの対応を含め、的確なポジショニングからの素晴らしい反応で、岡山の多くの決定機を防いだ。岡山の得点も難しいのではないかと感じる様なプレーもあったが、9李のストライカーとしての嗅覚で決められてしまったが、防げる可能性のある岡山のシュートを完封。判断良く、最後まで岡山の最後の壁となり、まさに守護神。

途中交代

63分:14金子 昌広→18窪田 稜(金沢):3.0

勝ち点を掴むために、攻撃活性化を計って投入されたが、勝ち点を掴むまでには至らず。基本的には、14金子と、同じ役割を担う事になったが、左サイド主体であった前半と比べると、多少改善した。攻撃の持続には成功し、右からのチャンスメークに貢献できた。守備面では、劣勢だった時間が出場時間の半分も合った事もあり、攻撃にある程度集中できた。

74分:11三村 真→44清水 慎太郎(岡山):2.5

15山本とは違い、チャンスメークからターゲットとフィニッシャーというゴールに近い所での持ち味により、前線でのパワーバランスに変化が生みだした。直接ではないが、金沢DF陣に重圧を与え、CKから決勝点までの勢いを追い風と共に押し込む事ができた。守備でもそのタフさは大きく、今後も、あと一押し欲しい場面での起用による活躍が、期待できる。

74分:13大石 竜平→7山根 永遠(金沢):3.5

持ち味のドリブルで、決定機演出から勝利という筋勝ちを持って、投入された。しかし、15分という時間の中で、そのシーンはほとんどできず、向い風の劣勢の中で、なかなか形を作れなかった。ビハインドになってからも、波状攻撃の様な仕掛けるシーンはほぼ見ることができなかった。攻撃的カードとしては、不満の残るパフォーマンスで、悔しい試合となった。

82分:15山本 大貴→23松木 駿之介(岡山):3.0

途中出場ではあるが、プロとしてのデビュー戦となった。大卒2年目であり、一年目を怪我で棒に振ってしまった経験が、この試合では良い方向に働いていた。張り切り過ぎて、ミスしてしまうという力みも無く、どこか冷静さを持ちつつもアグレッシブにプレー出来ていた。サッカーを出来る事を楽しんでいる様に感じたので、今後は結果に繋げて行きたい。

89分:17加藤 陸次樹→11杉浦 恭平:評価不可
90分:19上門 知樹→21椋原 健太:評価不可

3、 交代意図

2020:J2:第1節:H:vs金沢(18窪田投入)

63分:14金子 昌広→18窪田 稜(金沢)

攻撃の運動量の維持が基本的な狙いだが、選手交代する事で、14金子とのギャップを生み出す事で、流れを変える意図もあった。基本的には、金沢のスタイル再奮起を促し、得点を奪いに行くメッセージがあった交代。向い風という事もあり、なかなか思い通りの成果を出せず、運動量の維持という成果しかでなかった。局面を打開できれば違ったかもしれない。

2020:第1節:H:岡山vs金沢(44清水投入)

74分:11三村 真→44清水 慎太郎(岡山)

11三村のパフォーマンスが悪く運動力も少なかった。また、後方からロングパス成功率が低く、前線に起点ができておらず、速攻が出来ていなかった。0-0というスコアで推移しており、前線でのターゲットなる44清水で、局面の打開を計る意図があった。15山本を一列下げる事で、持ち味のチャンスメーク力と、FWとしての得点力に期待した勝ちにいった。

2020:J2:第1節:H:vs金沢(7山根投入)

74分:13大石 竜平→7山根 永遠(金沢)

こちらも左サイドの攻守の運動量の維持と、更なる左サイドの活性化の意図があった。右サイドの交代同様に、攻守でのハードワークしていたポジションであり、金沢の攻守の生命線であり、一定の質を維持できる選手であり、交代カードとしては、ドリブルという持ち味で、局面の打開し、決定機を作るという金沢の有効なカードの1つであったが、厳しい内容。

2020:第1節:H:岡山vs金沢(23松木投入)

82分:15山本 大貴→23松木 駿之介(岡山)

15山本の運動量が落ちて来ただけではなく、チームとしての消耗を考慮し、チームの活性化の意図がまず1つ。ボックスの中で仕事が期待できる15山本からスピードや運動量のある23松木の投入で、サイドの主導権を握り、44清水の空中戦の強さや、9李のスピードや決定力を活かす、サイドから仕掛けに期待しての起用の意図があり、一定の成果があった。

2020:J2:第1節:H:vs金沢(11杉浦投入)


89分:17加藤 陸次樹→11杉浦 恭平

岡山と同じタイミングで、交代する事で、タイムロスを少なくし、フレッシュな選手を投入する事で、ゴール前での一歩。自陣深くからカウンターを持ちあがる時の走力、決定機での疲労の無いキレのあるプレーが出来る場面を作れた時に、ゴールを決めて最低でも同点を狙いに行くという、勝ち点を奪える可能性を高める交代意図があった思われる選手起用。

2020:第1節:H:岡山vs金沢(21椋原投入)

90分:19上門 知樹→21椋原 健太(岡山)

時間稼ぎという意味合いがまず1つ。後は、守備固め。この辺りは、時間帯やスコアを考えても説明不要ではありますが、SBが本職という21椋原を守備固めで起用する事で、毀れ球に対するケアや、1対1での対人守備のスピード、単純なスペースを埋めるというリスク管理で、チームとして逃げ切るというメッセージ性も込められた選手起用で、成功した。

4、 試合評

岡山

4-4-2のサッカースタイルの骨格は十分できていた。後は、選手を巧く起用し、チームの完成度を高める事で、選手の持ち味をより引き出せるかが、今後の浮沈を握るカギとなる。ほぼ全てのポジションで、互角以上に戦えた事で、難しいゲームを掴む事ができた。攻守共にミスが少なく、豊富な攻撃パターンとスペースのケアの連動性は、開幕戦としては良かった。

金沢

新旧の融合の可能性を見せた試合。厳密に見ると、ロングパスが機能しなくなった向い風の後半に、岡山の様に繋いで仕掛ける事が巧くできず、後方から2列目や前線の選手の足元やスペースに出すパスが、岡山の連動性のある守備の前に尽く潰されてしまった事で、勝機をなかなか見出す事が難しい試合になった。セットプレーなどで得点を決めきりたかった。

「前半の岡山の風下の対応と、金沢の個の力」

風下時に岡山が、ボールの空気圧を指摘する事で、金沢の勢いを削いだ。空気圧を高める事で、状況を少しでも好転させるという強い意志と、主体性を感じる良さを垣間見た。逆に、金沢は、個人では、良いプレーがあったが、チームとして連動性に欠ける部分もあり、ミスが目立ち、僅差の難しいゲームを落とす事になったが、伸びしろは大きいと感じた。

5、試合後通算対戦成績(vs金沢)

通算:4勝5分2敗(13得点11失点)
J2:4勝5分2敗(13得点11失点)
H:2勝2分2敗(7得点7失点)
シティライトスタジアム:2勝2分2敗(7得点7失点)

A:2勝3分0敗(6得点4失点)
石川県西部緑地公園陸上競技場:2勝3分0敗(6得点4失点)

文&図=杉野 雅昭
Text&picture=Masaaki Sugino


自分の感じた事を大事にしつつ、サッカーを中心に記事を投稿しています。今後とも、よろしくお願いいたします。