2024 ファジアーノ岡山 にフォーカス7『 ≫≫同スタイル別verの岡山の戦い方≪≪ 』ルヴァンカップ 1回戦 vs テゲバジャーロ宮崎



1、昨年ベースのサッカー~岡山~


基本情報図 YBCルヴァンカップ1回戦(A)テゲバジャーロ宮崎 vs ファジアーノ岡山


 この試合をどう戦うのかなと考えながら試合を楽しみにしていた。メンバー的に最終ラインは、繋ぎながら前進できそう。44仙波 大志 選手と25吉尾 虹樹 選手のどっちがDH(ディフェンシブハーフ)で、シャドーだろうか?99ルカオ 選手のフィジカルは活かせるのだろうか?ユースの選手の出場はあるだろうか?主軸選手の出場はあるのか?

 などなど、色々な考えを巡らせながらメンバーを見て考えていた。試合配信までは、時間がかなりあるという事で、無料のライブ配信の試合をチェック。Xの方に、試合雑感をアップしているので、興味ある方は、読んでみて欲しい。

 さて、戦い方の方だが、24シーズンのリーグ戦の戦い方というよりは、23シーズンの戦い方に近かった。後から繋いで行く意識は高く。DHが2枚並ぶ形ではあったもののDFラインに降りたり、GKの1堀田 大暉 選手が、DFラインのビルドアップに加わる2つの形を持っていて、3-1-4-2と3-4-3の違う点と言える。結果的に、この形は非常に安定感があり、前半の45分と後半の20分ぐらいは、岡山が主体的に攻める事に繋がった。

 そう考えると、リーグ戦は、相手チームをリスペクトして、ロングパス主体にすることで、守備におけるリスクを小さくしている狙いがあると感じた。シンプルに9グレイソン 選手を活かす狙いもあるとも言えますが、リーグ戦でのシュートブロックができている事も考えても、守備ブロックを構築する準備する時間と攻撃参加する時間を作る狙いがあると言えそうだ。

 ただ、リーグ戦と同様に、チャンスがあっても決め切れないという課題は同じである。よくよく考えると、3-4-3とはいっても3-4-3の前の3にFWタイプが二人ではなく、MFタイプの選手が2人の形をメインとしている。そう考えると、繋がっても決め切るという部分で物足りなく感じるのも無理もないかもしれない。

 この試合では、開始早々に99ルカオ 選手が、先制点を決めて、このまま点差を広げていくのかという立ち上がりであったが、形を作るも枠内になかなかシュートを打つことができないといった時間が長く続いた。

 後半に、気持ちを新たにした宮崎の反撃を受けて、55藤井 葉大 選手の前に入られて、15本山 遥 選手の伸ばした足は僅かに届かず、最後は、41上野  瑶介 選手を決められて同点に追いつかれた。しばらく、宮崎の攻勢を受けたが、岡山は、44仙波 大志 選手と25吉尾 虹樹 選手のポジションを入れ替えた事で、徐々に勢いを取り戻す。

 ポジションを入れ替えた効果か、後方からの走って来たシュートを44仙波 大志 選手が突き刺すと、25吉尾 虹樹 選手が、ショートカウンターでペナルティエリア深くに進入した42高橋 諒 選手からのシュート気味(恐らくシュート)のクロスに触って、押し込んで電光石火の連続得点で一気に突き放した。

 勢いを取り戻した岡山は、主導権を握り返すと、ユース選手の65三木 ヴィトル 選手、66南 稜大 選手を投入して、ファジアーノ岡山として初めて、現役のユース生が試合に出場として、主軸温存して、最後は、16河野 諒祐 選手の絶妙なFKが、そのまま入って、1-4となる駄目押し点を決めた。

 一時は、同点に追いつかれて、逆転されるかもしれないという雰囲気にここ陥ったが、同スタイル別バージョンとも言えるサッカーをチームとして上手く体現できたゲームとなった。だからこそ、まさしく、チームが2つあると言えるぐらいの強さを感じた。そういった意味では、盤石とは言えなくても、力を示す事ができた1戦となった。


2、強者に勝ちたいという認識~宮崎~


 キックオフ前にサポーターの表情が映し出されていたが、この試合を本当に楽しみにしていたという事が伝わって来た。岡山もJ1のクラブと対戦する時は、やはり勝ちたいという気持ちと同時に楽しみという気持ちがどうしても沸き起こる。特に初対戦となれば、余計にそうかもしれない。J2に昇格したことのないJ2宮崎にとっては、この1戦を楽しみしてくれてるかもしれないというのは、岡山サポーターである私にとっては嬉しかった。

 また、1つ驚かされたのが、選手も楽しみにしていたのではないかという事。試合中に笑顔が見られたシーンもあった。良いプレーができたシーンであったので、やはり同じプロ選手であっても高いリーグでプレーする選手とやれる喜びを感じる事は理解できる。それは、やはりプロの世界に限らず、私達にも言えることではある。

 そして、1番盛り上がったのは、宮崎が、同点に追いついたシーン。サポーターも歓喜の叫びと共にガッツポーズをしていた。選手も士気がかなり高まって、プレーに勢いが生まれた。残念ながら、それが岡山の修正と、宮崎の後に隙ができることの呼び水にこそなったが、そこを突いた岡山が、勝負を決める事となった。

 1-4という結果こそなったが、試合の内の2/3の時間までは、僅差だった事もあり、岡山としても難しいゲームであったことは間違いない。宮崎としては、チームスタイルとしては、しっかり繋ぐこともできるし、長めのパスを使った速攻もできる印象を私は抱いた。

 しかし、シンプルに岡山の裏のスペースを狙うというよりは、いわきFCのように3バックの脇でもあり、左右のWBの背後。3バックを崩すセオリーとはいえ、ここを対戦チームとして狙って来るという点では、いわきFCと同じかもしれない。

 奇しくもいわき戦で、18田上 大地 選手が退場したシーンのように岡山の左サイドから崩されて失点した。宮崎からすれば、狙いの形であったことで、勢いにのることができた。

 前半は、DFラインから前線まで繋ぎつつも着実に前進していた岡山のパスワークを、宮崎は、分断に成功する。ホームである宮崎は、同点ゴールを決める事ができたこともあったが、岡山もメンバーを11人変えたとはいえ、流石に長時間の移動の影響があったのか、岡山に前半の推進力が見られなくなった。

 宮崎としては、この時間帯で、逆転まで行きたかった所ではあったと思うが、今季の岡山は、ターンオーバーしても23シーズンの主軸選手が何名かいる。1対1のところや空中戦で、どうしても崩しきれないというか、岡山も粘る。1堀田 大暉 選手が、横跳びでセーブするシーンがあったが、全体とみれば、岡山の方が決定機自体は多かった。

 最後は、岡山の地力に屈した形とはなったが、自信が深まったゲームと言える堂々たる戦いぶりであった。私自身、ここまで、岡山をリスペクトして下さっているとは思っていなかったので、繰り返しになるが、驚いたし、嬉しかった。

 だからこそ、この試合が、岡山だけではなく、宮崎にとってもリーグ戦に繋がる試合となれば、嬉しく思う。岡山も天皇杯を戦う中で、活躍した選手が、リーグ戦に絡んでくるという事は何度もあったし、主軸で挑んでもJ3のクラブに負ける事もあった。そして、J1のクラブに健闘するも敗れる事もあった。観戦できた時は、刺激的であったし、ジャイアントキリングできるかもしれないという時間帯は、本当に夢のようだった。

 今季の岡山は、2チームできるぐらい選手層が厚い事が、岡山の強みであるので、そこを発揮できて安心したが、それでも危機感を覚えた事も確かだ。宮崎の強さや可能性を感じたLEMINOというサービスで、視聴することができたことには、感謝の気持ちしかない。

 何より、両チームの監督や選手、サポーター、解説や実況の方を含めて、ルヴァンカップというカテゴリーを越えたJリーグクラブ同士の対決を目にすることができて感激している。他の会場では、多くのJ2クラブが負ける試合もあり、こういった感じに視聴する環境を継続されれば、今後盛り上がって大会になりそうな予感を感じた。


3、リーグ戦に向けて~雉の可能性~


・25吉尾 虹樹 選手


 DHスタートと思っていたが、いつの間にか44仙波 大志 選手と入れ替わっていた。新人選手ではあるが、クラブ始動からそれなりの期間を経て、チームに馴染んで来ていると感じた。サイドに流れたり、ゴール前に顔を出したり、DFラインでのビルドアップに参加したりと、もう既に岡山のサッカーへの理解の深化が感じられた。

 ただ、長い距離を走った後のクロス精度であったり、密集地に進入した時の突破する力であったり、体を入れられてしまうと何もできないプレーとか、ボールコントロールが少しだけズレるという部分が、何度か見られたので、そこは、やっぱりルーキーなんだと感じて、変な表現ですが、少し安心した部分もあった。

 プレースキックも武器であると聞いていましたが、蹴る機会はありませんでした。そういった部分を含めて、こういったリーグ戦でプレーする機会を得たことで、どれだけ自分がやれるかという部分で、課題と武器を理解できたと思うので、「粗さ」という名の「大きな伸びしろ」を感じましたし、何よりデビュ戦で、得点を決める事ができたことは、自信に繋がるのではないかと感じました。


・55藤井 葉大 選手


 自身の武器である対人守備の所で、前に入られて失点に絡んでしまった印象が強く残ってしまいましたし、攻撃でもなかなか参加していくというシーンは、なかなか作れなかった。それでも90分間でみれば、1対1で戦えた部分もありますし、遠くに速く蹴るというパンチ力というのに力を入れているという事は感じ取れた。

 そもそも、つい最近まで高校生だった選手が、90分間プレーをして、明確な穴として狙われることなく、堂々と渡り歩いたことだけでも素晴らしいですよね。スコアに余裕が生まれた時は、25吉尾 虹樹 選手の得点に触発されたのか、攻撃参加するシーンも心なしか増えたと思いますし、守備で前に出て行くという積極性が光っていました。

 プロとして初の公式戦で、25吉尾 虹樹 選手以上に、攻守で積極的にプレーする中で、どこまで通用するかという部分をテストしていたと感じるプレーは多かった。もちろん、55藤井 葉大 選手にとっては、ボール奪取しようと思ってチャレンジしてたと思いますが、奪えないというシーンも多かった。しかし、そういった経験を含めて、今後がとても楽しみですね。


・44仙波 大志 選手


 大きくアピールできた選手としては、44仙波 大志 選手ではないでしょうか。シャドーとしては、小刻みなステップからの惜しいシュートもありましたし、止める蹴るの安定感は、前半の持続的な攻撃を可能としていました。

 リーグ戦で主にプレーしている選手でもそこの部分でのズレというのが見られる中で、やっぱり44仙波 大志 選手のそれは、別格だなと感じました。8ガブリエル・シャビエル 選手もこういったプレーができるんじゃないかと思いながら、その1つ1つのプレーの安定感は、感嘆の一言です。

 なんと言っても、DHもできることも強みですね。この試合で流れを呼びもどしたのも44仙波 大志 選手だと思っていて、ボール保持した時に、一番ボールを友達にできていたのは、44仙波 大志 選手で、試合後のインタビューで、リズムを作る事が得意と語っていましたが、この試合では、前線では、3トップの繋がりを作り、DHでは、ボールを保持することで、チームに落ち着かせることで、両ポジションで、リズムを作る事ができていました。

 個人的になMOMに推すなら44仙波 大志 選手です。同ポジションの選手がいなかったので、フル出場になりましたが、シーズンの何処かで、リーグ戦に絡んで来る。そういった確信めいたアピールができたように感じました。14田部井 涼 選手と感覚も近いと思いますし、そういった共演がみたいですね。


・20井川 空 選手


 そして、20井川 空 選手良かったですね。まだ、フル出場するだけのコンディションではなかったのか、リーグ戦を睨んでの交代であったのか、リードを確固たるすることが目的であったのか早い時間での交代となりましたが、いい意味で、高さを感じられらない柔らかいタッチが、とても印象的でした。

 小柄な選手のように、細かくタッチして体の向きを変えて、左WBの42高橋 諒が、中央にポジションを移しいた所にパスを出したシーンには、衝撃を受けました。やっぱり、サッカーに置ける体の向きは重要で、ボールの置きどころも変わってきて、ボールを奪わせないコントロールができますし、出せるパスコースも変わってきます。43鈴木 喜丈 選手のように、体の向きが厳しくても正確で多彩なパスを出せるテクニカル選手も中にはいますが、そういった選手は少ないですから、頭で、周りの状況を把握した上で、プレーをイメージしていないと、そういったボールコントロールで体の向きは変えませんし、そのイメージ通り、そこに通せたのは、やっぱり凄いですよ。

 もう1つびっくりしたパスは、GKの1堀田 大暉 選手へのかなり速いパスでのバックパス。少しズレれば、オウンゴールになる訳ですから、そこに瞬時の判断で出せる20井川 空 選手の感覚は、他の選手にないものかなとも感じました。

 流石に公式戦にほぼ絡めていない選手ですから、どうしても試合感と言いますか、コンディションや感覚は、まだまだトップレベルには程遠いと思いますので、J3の宮崎相手とはいえ、この日の他会場の結果を考えてもJ3でもレベル高いですから、実際に宮崎も繋ぐ意識や戦い方ができる上に、チームとしてしてしっかり守備の一体感を作ってましたから、その中で、パスワークで、存在感を出せていたことは自信になるのではないかと思います。

 流石にロングパスが多いとか直接的なサッカーではなかったので、180cmの体格を活かしての守備というよりは、本当に巧さが際立った試合になったと思います。20井川 空 選手も来季A契約になりますから、今季アピールできなければ、期限付き移籍みたいな流れになる可能性も高いので、この1年間で、どれだけ戦力としてアピールできるか、とても楽しみに感じましたね。


・その他選手


 42高橋 諒 選手のスピード間のある仕掛けやクロス精度はやっぱり武器になるなと感じましたし、何より性格が、本当にWB向きだと感じました。思い切りの良さや力まない自然体のプレーは流石にです。

 その点16河野 諒祐 選手が、右WBとして出場すれば、クロスが本当に多くなる。地上戦に強い99ルカオ 選手ではなく、空中戦に強い9グレイソン 選手や11太田 龍之介 選手であれば、よりアシストが期待できそうです。

 また、99ルカオ 選手が、前半に得点こそスピードと強さと、お洒落なシュートとらしさが出ましたが、体を張って9グレイソン 選手のように足や頭でポストプレーをしていたプレーを見て、今季の1トップは、ポストプレーでシャドーを活かすんだという明確な役割を感じました。9グレイソン 選手と違って、外に流れて、そこから抉って行けるのも武器なんですが、その部分をどうやって出していくかは、気になりますね。

 そして、5柳 育崇 選手と15本山 遥 選手のビルドアップの安定感は流石だなと感じました。18田上 大地 選手のような予測や4阿部 海大 選手のような高さや強さが、両選手にはないかもしれませんが、違う武器がある。そこを再確認できた試合になりました。

 1堀田 大暉 選手のビルドアップは、凄く安心感もありましたし、何よりFP(フィールドプレーヤー:GK以外のポジションの選手)のように、DFラインに加わって、ビルドアップに参加する姿を見て、49スベンド・ブローダーセン 選手と違った安心感がありますね。シュートセーブもありましたが、躍動感が良いですね。

 そしてなんと言っても、新10番の田中 雄大 選手。長い距離を走って、シュートまで行くシーンや、攻守でのアジリティや球離れの良さや思い切りの良さは流石だなと感じました。自由に動いていましたが、今日はアシストこそ記録しましたが、最後の精度の所が今一つでしたので、次の試合に期待したいですね。

 ユースの選手もあまりボールにこそ絡めなかったですが、変に萎縮することなく試合に入れた感じがありました。いつかトップチームの選手として活躍する姿も見てみたいです。

・アンケート『 宮崎戦のMOMは? 』


・リーグ戦に向けて


 繋ぐサッカーもできる。普段リーグ戦に絡めてない選手も力がある。それを内外に示すことができた結果と内容だったと思います。これだけ繋ぐサッカーができるのであれば、いつでもフォームチェンジというか軌道修正できるチームとしての懐の深さを感じました。

 非公開の練習では、こうしたチームとしての可能性を伸ばしつつ、チームの可能性を広げることができているんじゃないかと感じます。本当に今後のカップ戦だけではなく、リーグ戦での2チームできるぐらいの選手層をどう活かしていくのかというのは、とても楽しみだと改めて感じました。

 リーグ戦でみたい選手も多いなと改めて思いましたし、ここに絡めていない11太田 龍之介 選手や8ガブリエル・シャビエル 選手、2高木 友也 選手、29齋藤 恵太 選手、6輪笠 祐士 選手、キャプテンの7竹内 涼 選手もいる。

 GKの13金山 隼樹 選手や21川上 康平 選手は、今季がこんな感じだとなかなか出場は難しいかもしれないですけど、何かあるか分からないですし、出場機会のチャンスもあるかもしれない。本当に今後が楽しみです。

 そういった希望が広がる試合となりました。次はCスタで試合ができるのは、有難いですね。チャンスがあれば、観戦に行きたいです。

『 木山 隆之 監督 』
トーナメントなので、勝つことが次につながる。出た課題は、しっかり見つめ直していく。今日ピッチに立った選手たちは、なかなかリーグ戦で先発出場できていなかったり、今季初出場の選手もいて、そういう選手たちがしっかりプレーをして勝ってくれたことは大きな収穫。次につなげていきたい。

ファジアーノ岡山公式HP
2024JリーグYBCルヴァンカップ 1stラウンド1回戦 監督・選手コメント
より一部引用
URL:https://www.fagiano-okayama.com/news/202403062200/

文章・図=杉野 雅昭
text・figure=Masaaki Sugino


筆者紹介
 冷静さと熱さを両立した上で、自分の感じた事を自分の言葉で表現することを大事にしている。ハイライトやテキスト速報をレビューを書くために確認するが、極力SNSは、情報を遮断して、レビューを執筆している。流石に通知なので、軽く目にすることこそあるが、綿密に分析するというよりは、サッカーというスポーツの魅力を発信することを一番大事にしており、ファジアーノ岡山だけではなく、対戦クラブにも最大限のリスペクトの気持ちで、サポーターとの交流や魅力を語り合うことが好きで、レビューを書き始めて、中断期間や書けなかった試合もあるが、10年以上、ファジアーノ岡山を中心にサッカーのある生活をエンジョイしつつ、応援してきた。


4、アディショナルタイム(ファジ造語24)


『 ≫≫力を出し切る三原則≪≪ 』
「決め切る・勝ち切る・逃げ切る」という課題と語ったGMの服部 健二 氏の言葉から想起した「力を出し切る三原則」という2024シーズン第一弾のファジ造語とさせていただいた。来季を観て行く上で、勝利するために、チームがどう強くなったのか、是非、結果から「力を出し切る三原則」をクリアできているか注目したいですね。

『 ≫≫虹色の右足≪≪ 』
24シーズンがルーキーイヤーとなる24番吉尾 虹樹 選手の右足から放たれるパスやクロス、シュート、プレースキックの全てが、高精度であることをより魅力的に伝えるファジ造語。24吉尾選手の名前の「虹樹」の「虹」があり、「虹色の右足」に相応しい選手であると思います。プロとして経験を積む中で、「虹色の右足」は、大樹のようにチームを支えることができる可能性を秘めていることも間違いないでしょう。

『 ≫≫木山マジック≪≪ 』
固定概念を作らない木山 隆之 監督の自由で大胆な決断により、チームを勝利に導くことができる試合采配や選手起用を指すファジ造語。誰にも思いつかない自由な発想と大体な一手で勝利を手繰り寄せてきた将棋で一時代を築いた羽生 善治先生の一手が「羽生マジック」と呼ばれていたが、そこに由来して、「木山マジック」と命名した。22シーズンは、サポーター間でも浸透した。24シーズンでも聞きたいワードですよね。

『 ≫≫剛よく剛を制す≪≪ 』
「サッカーにおいても剛強なものが、剛強な力によって、無慈悲にも剛強なものを押さえつけてしまうという弱肉強食の世界である」という意味の造語」本来は「柔よく剛を制す=柔軟性のあるものが、そのしなやかさによって、かえって剛強なものを押さえつけることができる」という意味の造語だが、99ルカオ選手のフィジカルが、あまりに凄すぎるので、諺(ことわざ)を弄ることでその強さを表現したファジ造語。

『 ≫≫木山曲線≪≪ 』
将棋の藤井八冠が、AI評価値で、一度リードしたらそのまま最後まで右肩上がりで完勝してしまう強さを表現して「藤井曲線」と言われていました。まさしく、開幕戦の木山ファジの勝ち方のようで、そこを可能にした選手起用やチーム作り、ゲームプランから木山マジックの進化系であり、90分間でほぼ圧倒して勝った時の勝利を表現するファジ造語。

『 ≫≫三本の矢24ve≪≪ 』
以前、ファジ造語として紹介していたが、24シーズンでの三本の矢は、11人で繰り出される隙が無い攻撃(途切れずらい攻撃)の事を指す。木山ファジの特色である選手の個性を引き出すサッカーの下で、3Dアタック×3=「縦×横×高さ」×「速さ・強さ・巧さ」×「パス×ドリブル×シュート」が、その方程式の下で、異次元の破壊力を生み出させる攻撃。まさしく、三本の矢に相応しい攻撃を表現したファジ造語。


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