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映画『BLUE GIANT』を見て気付いた、ジャズの魅力

先日、TOHOシネマで、若者がジャズミュージシャンを目指す姿を描いた『BLUE GIANT』を見てきました。

予想を遥かに超える感動と、いま、私たちに必要なことがすべて、ここにある!と思えるような、素晴らしい映画でした。

東京では、まだいろんな場所で上映されていますので、ぜひ良かったらご覧ください!!

ジャズとの出会いは、確か小学生だったと思います。
母が好きだったので、移動中の車の中やリビングで、よく聞いてました。

ある夕方、車の中で母が、
「ジャズって即興でやるんやよ〜」と話をしていて、

私は、
「えーーー?!どういうこと??楽譜ないわけ?」と衝撃を受けます。

なぜならその頃ピアノを習っていて、楽譜の曲を弾くだけでも大変で、たくさん練習したって満足できる出来にならないのに、楽譜を見ずに、しかも即興で音を作るってどういうこと?神わざ?と思ったわけです(笑)

オスカー・ピーターソンというジャズピアニストの曲をよく聞いていましたが、それを踏まえて曲を聴くと、小さい子供でも、この人乗ってるな〜とか楽しいだろうな〜ということを、音から感じるんですね。

なので、私にとってジャズは、「即興」という要素が入る分、他のジャンルの曲より、なんだか高いレベルが求められる、すごいことをやってのける人たちだなぁという認識でした。

けれども、映画『BLUE GIANT』を見て、ジャズの魅力はもっと深いな〜と考えを改めました(笑)

私はこれまで、どちらかというとテクニックや、上手さ、という点で評価してしまっていましたが、感動を呼ぶのは「心が動いたとき」ですよね。

すごいな〜!!と思う時って、感動ではなく、感心。

そうではなく、音楽を聞いて涙が流れるほど感動する時って、演奏家さん、仲間、楽器、場の空間が一体となっている気がしませんか?

ジャズも、曲の途中で、それぞれのパートのソロが入るのですが、曲調との統一感を保ちつつ、仲間の音をベースに、自分の音を輝かせる、ということができるのは、テクニックはもちろんのこと、

バンドの仲間や、楽器や、会場の雰囲気という場所、そして自分自身に身を委ねて、思うがままに任せる、ということができるからこそ、成り立つんだなということが、映画を通して体感することができて、これまでよりさらに、ジャズが好きになりました^^

自分を委ねられる場があるって、素敵ですよね。
関わる人同士の信頼、心のつながりがあってこそだと思います。

そうそう、書きながら、以前Blue Noteで開かれた、矢野顕子さんのライブに行った時のことを思い出しました。

3人のトリオで演奏されていたんですが、
それがもう、本当に素晴らしくて。

お互いが、お互いのことを本当に心からリスペクトしあっていて、最高のステージにしよう!という心意気・心くばりがあちこちに感じられて、それが自然体なのに、エネルギッシュで。


ジャズがお好きな方も、聞いたことないな〜という方も、『BLUE GIANT』をきっかけに、新しい世界が開けるかもしれません^^
よろしければ、見てみてくださーい!!

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