私のままで、と上手くなることの間。歌を通して。
歌いたいと思ったのが 3年前。
実際に歌うことを初めて半年になる。
5月30日に人生初のライブをやると決めて毎週練習している。
昨年の9月頃、とても良い人との出会いがあって
その人にピアノをひいてもらい、
その人のライブハウスで練習するというのが始まった。
半年も経つと、
勝手にどんどん曲ができ始める。
それを何度も練習しているうちに
ここでは、この音だ
とか
ここではこのフレーズだとか
決まりのもようなものが、どんどん出てくる。
それは、その生まれたものをしっかり地上にアンカリングさせるような大事なパーツとして
どんどん重みを持って
曲っぽいというリアルさをもって
曲としての、それらしさを強化してくれる。
それが出来ていくことが凄く面白かった。
どんどん毎週地球の物としての輪郭が強化されていく感じがした。
でも、
先週から
ライブの練習が面白く無くなってきている。
それは、私の歌のスキルの無さが引き金だった。
自分としては、ここまで歌が下手なのにライブをやろうとしてること自体が面白いと思って始めたけど
半年経ってもなかなか進歩しないところや、
歌の輪郭が強化されていけばされていくほど
私の歌唱力の無さで歌の面白さを台無しにするようなところがあって
どんどん落ち込んでいく。
歌の下手さや
声の、か細さに意識が向いて
全体が見えない。
そして、あまりにも歌唱力が追いつかない2曲を、少し保留にしようということになった。
特に急いで5月末に歌わなきゃいけないことは何もない
ゆっくり完成させていけばいい。
でも、同時に。
「完成させてから人に見せる」
という、本当に従来の面白くないやり方をしていていいんだろうかとか
プロセスを全部見せるのが私の面白さなのにとか
でも、生まれてきた曲がきちんと響かせてあげたいと
攻め合う。
練習することの面白さと
どんどん上手くなろうとする面白くなさに
直面していく。
拍数がどうとか
リズムがどうとか
歌詞の発声とか
正直そんなもの全部どうでもよくて、
生命がそこにあって響くだけで素晴らしいのに。
でも、どんどん歌も上手くなりたいと思うのは自然なことだし
やればやるほどテクニカル的なことが必ずついてくる。
ただ、練習していると
先週から身体が硬直するし
その場の全てのものに、ジャッジされ続ける感覚になる。
ただのPMSかもしれない。
この気持ちを正直に見ていくと
"全受容してほしい"
だった。
私の全てを受け入れた上で、創造してほしい。
私を通して生まれたものに
「これはいいね」
とか
「これは、見せられる」
とか
「今のは良かった」とか全てラベルを貼って箱に入れないで欲しい。
(でも、フィードバックやジャッジが欲しくなる矛盾も同時にある。)
それでいいんだよ
楽しくやろう
リラックスして
あなたのままで
とか言いながら、
本当に存在を全受容してくれる人や所はどれくらいあるのだろうか。
つまり、本当に自分自身という全てを全受容している人はどれくらいいるだろうか。
上部だけでは、そう言いながら
そっとラベルを着けて箱に入れたり
そっと扉を閉じたり
優しい言い方でもっと頑張ろうと言われたり。
やっぱりそこは、バイブレーションだから
そんなシチュエーションがあれば、みんな気づくと思う。
その一見優しく見える評価や
私の良いところは
とか
私にはこんな強みがある
とか思ってみても、上澄のポジティブさで
どんどん腹が立ってくる。
でも、全ては私の内側で起きていること。
私は、どこまでも私に受け入れて欲しい。
私はどんな私でもいいから、
私に全てを受け入れて欲しい。
多様性といいながら
気持ちの良いものだけを
仲間に入れて
異質なものを優しくジャッジして拒否していく私になりたくない。
全ての存在にリスペクトした上で
これは、好き。
これは、嫌い。
ただ、その素直な反応の方が気持ちいい。
ただ素直に、歌いたい。
それでいい。
人に見せるから
とか
完成度を上げる
とか
本当にどうでもいい。
それは必ず続けていったら結果として、ついてきてしまうものだから。
そして、同時に
歌う全ての人は素晴らしいと思った。
私みたいに、受け入れてよ！と幼稚に撒き散らす訳でもなく
ただただ日々を重ねて
歌への愛と努力をいつもバランスよく持っている人は本当に凄いと思う。
プロって本当に凄い。
とは言え、私は私のプロセスを全うするしかない。
歌いたい。
歌いたい。
それだけなんだ。
私はやっぱり
素直に全部をさらけ出して行こうと思う。
それをさせてあげようと思う。
全ての生命の息吹に祝福を。
全て。
勿論ウイルスにも。
あ、今日は満月だ。
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