社会人1年目が終わり、自分は成長したのかなって不安になる話
コロナで大変なときではありますが…。
4月となり、会社にはあらたな新人も入社して、2019年に新卒入社した方々はひとつ先輩になります。
ここでふと、「この1年、私は成長できたのだろうか・・?」という不安を感じる人も多いんじゃないかなと思います。
僕も、20代前半の頃は正直、自分が成長しているのか、どれくらい成長したのかなんてよく分からないままがむしゃらに過ごしていた気がします。
振り返ってみて、自分の中に持っておいて良かったなと思う考え方を言葉で整理してみました。
成長は急にはやってこない
必死になって時間を過ごし、仕事をこなし、仕事の人間関係をつくり、突っ走ってきて。あわただしい毎日を過ごしてきたから、きっと成長したはず。
そんな風に考えると、自分の中の「期待値」と「実感値」がどこまでいっても出会わずに、苦しくなってくるように思います。
これって子供のころの、身長の変化に似ているかもしれません。
毎日、身長を定規で測っても、分かるような変化はありません。
だからといって焦って牛乳をたくさん飲んでも、翌日身長が伸びてるわけでもありません。でも確実に背は伸びている。
焦る必要はありません。
仕事の「意味」は与えられるものではない
1年も社会人をしていると、このタスクは何のためにやるんだっけ?この作業って意味あるんだっけ?そんな謎仕事に関わった経験をすでに何度もしてきているかもしれません。
親切な同僚、上司がいれば、それらの仕事の意図を説明してくれるかもしれません。
ただ、その親切な人がいなくなれば、いずれは意図が伝わらない仕事に携わる場面もでてくるでしょう。
大事なのは、「自分の仕事の意味付けは自分がする」ということです。
本質的に、仕事の意味を完全に理解している人は会社組織を見渡してみても恐らくいないです。
親切な人がまわりにいたとして、それはその人が「自分で意味付けをした仕事」について、説明してくれているにすぎません。
であれば、手っ取り早く、自分が関わる仕事の意味付けは自分でしてしまった方が、外の環境に左右されずにすみます。
自分に都合よく、拡大解釈して、目の前の仕事に高尚な意味付けをしてしまえば、やる気も高まるし、前向きに取り組めます。
自分の内にある枠にとらわれない
1年も同じ組織にいると、いつのまにか組織の慣習に染まり始めます。社会人としての枠にもはまってきます。
他人に迷惑をかけるような外れ方はもちろんダメなんですが、自分はこうであらねばならない、というような枠は幻であることが多いです。むしろ、感じる違和感の方が大事で、忘れないようにしなければなりません。
この会社のやり方はこうだから。
上の人がこういってるから。
前からこうやってるから。
そんな風に「have to」で語られるようになってきたら危険信号です。
違和感を起点に「want to」で行動していく。そうするのが良いんじゃないかなと思います。
つまりは、自分自身の「手綱」を手放さない
成長できてる感覚が無い、だからもういいやって他人のせい、環境のせいにしてしまった瞬間に自分の人生の、キャリアの手綱を手放していることになります。
同じように、仕事の意味を与えらえることをぼーっと待っていても、自分の内にある枠にはまって身動きが取れなくなってしまっても、手綱を手放していることになります。
自分の人生、キャリアをコントロールする手綱を握れる人は自分しかいません。
それを手放してしまったら、自分ではない誰かに流されていくことしかできなくなります。
行き先は無限の可能性があります。
その道のりに起こる出来事は予測できません。
ただ、自分の手綱を握って、自分の意志で方向を決めて、自分のペースで進めていくことはできます。
それこそが大事なんじゃないかなと、今になって思います。
新人や若手を受け入れるマネージャがすべきこと
では、そうした新人や若手を受け入れて、成長を後押ししていくマネージャは何をしていけばよいのでしょうか?
それはここまでにあげた3つの観点を、外からの立場で支援していくのが良いのだと思っています。
1.進捗を承認する
すぐには成長を示すことはできません。ただ成長につながるプロセスを承認して、進捗を気付かせることはできます。日々の行動、思考を認める。タイミングは評価面談時とかではなく、「日々」なのです。
2.本人の「意味付け力」を育てる
まずは役割、携わる仕事の意味付けをする。会社のミッション・ビジョンから落とし込んでいくのが理想的です。加えて、意味付けの仕方を伝えることも大事。自身で意味付けして、自己推進できるように「意味付け力」を高めてあげたいですね。
3.枠外しのためにいろいろな角度の視点を提供する
格好よく言うと水平思考(ラテラルシンキング)みたいな話です。ようは色々な見方や考え方があることを伝える。押し付けるのではなく可能性として、示す。ものの見方を学べば、自分の枠にとらわれていることにまず「気付く力」が見に付いていきます。
だいたい、この3つを中心に関わっていくことができると、より早く自律して行動していくことができるんじゃないかな、と感じています。
より多くの方が、自身の可能性を最大限に花開いていけば良いな。そんなことを思いながら、私は日々、HRとして人と組織に関わっております。
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