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タタ財閥について🇮🇳

みなさんこんにちは!
今日のnoteではインドネタを書きたいと思います🇮🇳

友人や知り合いの誰かに“知ってるインドの会社を言ってみて!“と聞くと、“タタ自動車!🚘“と答える人が多いと思います。
先日自分が紹介した“スズキ!“と答える人はマイノリティでしょう…(笑)
最近は、ソフトバンクが出資したOYOやインフォシス等、IT関連企業の知名度が高くなってきてはいますが、依然として“タタ自動車“の認知度は高いと思います。(何故かは自分もよく分かりません😂)

今日は“タタ自動車“が属する“タタ財閥“について書いていきたいと思います!🇮🇳

(参考記事)スズキのインド事業⬇︎

1. インドの財閥について

日本における“三菱“や“三井“のように、インドにも多数の財閥が存在します。その中で、大手3財閥として名前が上がるのが、今回のテーマであるタタ財閥(TATA)、リライアンス財閥(Reliance)、ビルラ財閥(Aditya Birla)です🇮🇳
タタ財閥の詳細は後述するので、簡単に2社の紹介をします。

◾️リライアンス財閥
リライアンスは約60年前にディルバイ・アンバニ氏が興し、一代でインド最大の財閥にまで育て上げました。
財閥を牽引する企業は、石油化学を中核に幅広い事業を展開するリライアンス・インダストリーズ社です。同社はフォーブスのTOP100にインドで唯一選ばれている企業であり、会長のムケーシュ・アンバニ氏はインドNo.1の大富豪です。

◾️ビルラ財閥
ビルラは1857年にセス・シヴ・ナラヤン・ビルラ氏が繊維の一種であるジュート事業を始めたのがきっかけです。彼の孫にあたるG.D.ビルラ氏が紡績や自動車、アルミ製錬等、一気に事業を拡大し、インド最大の財閥にまで成長させました。G.D.ビルラ氏の引退後に財閥は6つに分裂しましたが、現在もインド事業を語る上では欠かせない企業が多数存在します。

2. タタ財閥について

◾️タタ財閥の歴史
タタ財閥は、1868年にジャムシェトジー・タタ氏がボンベイ(現在のムンバイ)にコットンの貿易会社を設立したところから始まります。当時の会社名は“タタサンズ“。現在、タタサンズはタタ財閥の各企業を束ねる持株会社として現存しています。
タタ氏はとても野心溢れる実業家だったそうで、1870年には貿易事業で培ったノウハウを活かして、インド中部の都市ナーグプルでコットンの“生産“事業を始めます。
ちなみに当時のナーグプルは人里離れた田舎で、同地で事業を始めることに対して、色々な人から揶揄されたそうですが、上手く軌道に乗せることができたそうです。
1903年には、ムンバイにラグジュアリーホテル“タージマハルホテル“を創業します。これまでのコットン事業とは全く異なる業態ですが、タタ氏は昔からホテル事業に興味を持っていたそうです。
ホテル開業の翌年、1904年にタタ氏は亡くなってしまいます。
その後はタタ氏の息子が事業を引継ぎました。野心的だったお父さんの想いを形にするため、1907年のタタスチール(インド最大の製鉄会社)の設立を皮切りに、1919年にタタパワー(インド最大の電力会社)、1945年にタタ自動車、1968年にタタコンサルタンシーサービシーズと次々に新会社を設立します。
ちなみに、赤字垂れ流しのインドの国有航空会社“エアーインディア“は、元々はタタ財閥が1932年に設立した企業です。エアーインディアは第二次世界大戦後に国有化されましたが、昨年の報道では、タタ財閥が同社の買収に乗り出しているそうです。

◾️タタ財閥の事業展開
現在、タタ財閥を構成する業種は10✳︎を数え、構成企業は100社以上、総従業員は70万人以上に上り、世界100ヵ国以上でビジネスを展開しています👏

(✳︎)情報通信・金融・鉄鋼・宇宙(防衛)・自動車・観光(旅行)・小売・メディア・インフラ・トレーディング(投資)

▽グループ会社一覧

続いて、タタ財閥の構成企業の時価総額について書きます。ドイツの市場調査会社Statistaが作成した以下の時価総額グラフをご覧ください📊

2020年1月16日時点のデータですが、タタコンサルタンシーサービシーズ(TCS)の時価総額が最も高くなっています。TCSはグローバルなコンサルティングファームであり、最大手のアクセンチュア等と双璧を成す大企業です🙆‍♂️
“タタといえば自動車!“のイメージが強いですが、実態として、財閥を牽引している中核事業は“コンサルティングビジネス“といっても過言ではありません!
“タタ=コンサル会社“と覚えておくだけでも、インドのことが詳しいアピールできます(笑)
ちなみに、TCSは1987年に日本にも進出しており、日産自動車や花王等、日本の大手企業に対しても数多くのコンサルティング実績があります。


さて、インドの会社として巷で比較的有名な“タタ“を紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか???
今後もインドの財閥や特定の業界、企業のことを書いていきたいと思います!🇮🇳

それでは👍👍👍👍

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