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バングラデシュ出張の話

みなさん、おはようございます🌞🌞
台風が接近していますが、天気が荒れないことを祈るばかりです…

さて、これまでインド出張のエピソードやスズキのインド事業の話など、インドネタを中心にnoteを書いておりました。
海外事業進出コンサル時代は南アジア地域担当だったので、インド以外の国に関する問い合わせにも多く対応していました🙃
その中で、バングラデシュ🇧🇩という国はインドの次に対応件数が多く、実際に現地へ出張にも行ったので、その時のエピソードを書きたいと思います👨‍💻

1. バングラデシュってどんな国?

出張エピソードに入る前に簡単にバングラデシュの紹介をしたいと思います🙋‍♂️

●首都:ダッカ
●人口:約1億6千万人
●面積:約147,000㎢(北海道と東北を合わせたくらい)
●言語:ベンガル語
●通貨:バングラデシュタカ
●宗教:イスラム教(約9割)

バングラデシュは、周囲をインドに囲まれ、南側はベンガル湾に面した国で国土面積は北海道と東北を合わせたくらいです。にも関わらず、人口は1億6千万人もいるのでとにかく人口密度が高い国です😶
また、国土の大半がベンガル湾沿いに形成された河川デルタ地帯なので低地が広がっています。パットマ川やジャムナ川等の大河川によって水資源は豊富なものの、たびたびサイクロンが襲来して大水害が発生しています。
地球温暖化による海面上昇が進むと低地が大半のバングラデシュは国土の15〜40%を失うとも言われています。

そして、バングラデシュは、インドとパキスタンから2回の独立を経験しています。

※ダッカ市内の市場の写真。何故か水泳日本代表の入江陵介選手に似ていると言われ大騒ぎになりました(笑)

2. バングラデシュ案件の作業スコープ

バングラデシュは豊富な労働力や安い賃金を背景に、アパレル業界を中心に多くの日系企業が事業進出しています。
自分のバングラデシュ出張は、ある日系企業のアドバイザリーの一環で実現しました👨‍💻
その企業(お客様)のリクエストは、2ヶ月以内にバングラデシュのダッカに現地法人を設立したいというもの。
かなりタイトなスケジュールですが、現地のコンサル会社と連携しながら、会社設立に必要な手続き、①バングラデシュ企業庁への届出②現地銀行での口座開設を作業スコープとして取り組みました👨‍💻
バングラデシュ企業庁への届出は、取締役会の決議資料や有価証券報告書、定款等、実に様々な資料を提出しなければなりませんが、届出行為は代理人が行っても問題ないので、連携している現地コンサルに全ての対応をお願いしました。
現地コンサルの尽力もあり、企業庁への届出は1ヶ月以内に完了しました👏

ほぼ8割方の仕事が終わったと思っていましたが……

まさか…それ以上に現地銀行の口座開設があんなに大変だったとは…😭

3. バングラデシュでの出張経験

バングラデシュ企業庁の法人設立承認資料を携え、現地銀行へコンタクトを取ったところ、“今回設立した法人の親会社の関係者は口座開設に立ち会うこと“と言われました😱
急遽、お客様とともにバングラデシュ行きの航空券を押さえ、次週のフライトで現地へ向かうことになりました✈️
現地銀行での手続きをシームレスに行うため、出張前から銀行の担当RMと密に連絡を取り、必要な資料の事前確認を進め、あとは“銀行に資料を提出するだけの状態“まで持っていきました👨‍💻

いざ、バングラデシュへ✈️
現地へ着くや否や銀行に行くと、なんと担当していた銀行RMが休暇を取得しているとのこと。どうやらニューヨークに旅行に行っているらしい…🇺🇸
事情を説明すると、担当銀行RMの部下が対応してくれましたが、全く話を理解していない様子…
さらには、部下が資料を取ってくると言って席を外したかと思えば、1時間も待たされるという展開(笑)
あまりに待つので、自分がトイレに行くと部下が同僚とランチを食べてる姿を目撃…
さすがに“これはない!“と思い、部下に打ち合わせを続けようと進言します😡
部下がミーティングのテーブルに戻って話を進めると、挙げ句の果てに、“この資料だけでは口座開設できない“と言われました😂
どうやら、国際的な犯罪集団と取引関係がないか確認するために、今回のお客様の資本関係図が欲しいとのこと。聞いてないよ!!(笑)
自分は、出張前にやり取りしていた銀行RMとのメールを見せ、“これで問題ないと言われたのだから手続きを進めてくれ“と何度も言いましたが、やっぱりダメでした…

結局、銀行に4時間滞在し、口座開設ができずに退散。
銀行から出るまで、部下に“ちゃんと上司とホウレンソウするように!“とか色々と口酸っぱく言っていました。
ずっと無言で頷いてましたが、最後にその部下が自分に一言。😶

“ちなみに自分の名前はマルフ“。

その部下の名前は“マルフさん“というのですが、自分はずっと“マッフル“さんと言っていました。
たしかに間違っていたのは謝るけど、最後の一言がそれかい!(笑)もはや呆れて笑ってしまいました(笑)

結局、その時の自分の出張で口座開設をすることはできず、後日お客様がもう一度出向いて手続きをしてくれました。申し訳ありませんでした…🙇‍♂️

バングラデシュに事業進出を考えてる方、現地での法人設立や口座開設では想定外の展開があり得るので、とにかく余裕をもったスケジュールで対応することが重要です!!

それでは👍👍👍👍👍

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