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コーネリアスのファンのすべて

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All About Cornelius Crazy。11年ぶりにアルバムをリリースしたコーネリアスの活動を応援するページです。
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#Cornelius

霧中夢とアンビエント

霧中夢とアンビエント

先週から始まった【Cornelius 夢中夢 Tour 2023】の特典カセット「霧中夢 Dream in the Mist 46min.」を聴いた。手に入れるまでどういう内容なのか不思議だったけれど、実際に聴いてみて、なるほどそういうことか!と。霧中夢で始まり、霧中夢で終わる、46分間の極上のアンビエント体験。深夜にカセットデッキから流れてくる「霧中夢」は、心を鎮めたり、或いはハッとさせられたり

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リミックス・ワークにおけるコーネリアスの変遷

リミックス・ワークにおけるコーネリアスの変遷

大晦日の「SUPER DOMMUNE YEAR END DISCUSSION」をご視聴いただき、ありがとうございました。

私は第4章のコーネリアスの音楽について語るパートに「続コーネリアスのすべて」のメンバーとして出演しましたが、その前からの収録の章の放送が大幅に押していたのと、直後のカウントダウンとの兼ね合いもあってトーク部分が短くなり、生放送の難しいタイミングにまったく慣れていないせいで用意

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猿は猿を殺さない

ここ3週間のあいだずっと、コーネリアスのことを考えて続けている。今まで生きてきたなかで小山田圭吾、そしてコーネリアスについて思いを巡らせてきたことは何度かあった。ひとつはフリッパーズ・ギターが解散したとき、それから『Mellow Waves』が発売されたとき、そして2年前にコーネリアスにインタビューをしたとき。今回はなかなかヘヴィだ。ピエール瀧が逮捕されたときのことなんて、今となってはもう笑い話に

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Cornelius Performs Point

8月6日の「Cornelius Performs Point」のリキッドルーム公演にて。1曲目の「Point Of View Point」の演奏が始まった瞬間、過去の景色がフラッシュバックした。……いや、違う。フラッシュバックするのは『Fantasma』の最後の曲。戻りすぎてしまった。『Point』の再現ライブなのでここはバグを起こした、とでも言うべきか。同じ曲、違う場所、同じ人、違う風貌。 17

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フジロック2017 コーネリアスLIVE

ステージの幕が落ちて姿を現したコーネリアスがまず最初に演奏したのは「さよなら さよなら バイバイ アディオス」という歌詞で始まる“いつか/どこか”だった。15年ぶりに観る私に向かってなんという挨拶だ、と心の中でツッコミながらも顔が緩み、軽快な演奏を笑顔でじっと見つめた。白いシャツに黒いパンツでシンプルに揃えた4人の姿はまるで測ったように等間隔に美しく並んで、このフェスティバルの1番大きなグリーン・

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Mellow Waves/Cornelius



2017年6月27日、店着日にコーネリアスの11年ぶりのアルバムをフライングゲットしにレコード屋に向かう私は少女のようだった。もしくは少年のようだった。先行シングルの“あなたがいるなら”というこれまでにはない意外なタイトルにまず驚き、7インチのレコードに針を落とした瞬間のドンッと印象的なキックから始まる6分間の音のひとつひとつに心を奪われた日から2ヶ月が経っていた。初めて聴く曲にあんなに我を忘

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