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獲物の分け前〜ナーヴ・カッツェ『1986-1987』

 何枚も内容は一緒だけど、品番やジャケットとかが違うCDをついつい買ってしまうんですよね。
ナーヴ・カッツェのスイッチ時代の作品をまとめたCDは1989年にチロリンやカーネーションと政風会と一緒に紙ジャケットで発売されたのが最初かな?
確か9月発売が延期されて10月になったから日付にシール貼ってあったはず。
後にデジパックでも発売されてるから3回は出ているんだよね。

 実は1991年発売のこの盤には縁がなかったというか、1989年盤があるから探していなかったような。すみません。
某大手ネット通販を検索していたら、定価以下のコンディションがよさげな盤が出ていて、速攻買ってしまったわけです。
昨日、帰宅したら届いていたというわけなんですね。素晴らしい。
じゃ、行ってみよー。

・ナーヴ・カッツェ『1986-1987』(SWCS-00004/Switch)

 ナーヴ・カッツェにSwitch時代に発表した12inch『NAV KATZE』とファースト・フル・アルバム『Oyzac』を1枚にしたCDなわけなんですが、両方ともプロデュースはムーンライダーズの岡田徹さん。
ナーヴの大学の先輩、というか所属していた音楽サークルOPUSの大先輩ということになりますね。
ムーンライダーズの武川雅寛さん、白井良明さんも同じサークルに所属していたので、岡田さん、武川さん、白井さんの3人でのユニット名はThree Graduatesというのは知る人ぞ知るエピソードですな。

 当時の岡田さんは売れっ子プロデューサーだったか時期で、野田幹子さん、パール兄弟、宮原芽映さん、PSY•Sにチロリンにプリンセス•プリンセスを手掛けていました。
個人的にはムーンライダーズのメンバーで岡田さんのこういった仕事が大好きで、挙げたアーティストは全部CDを買うのみならずライヴも観に行ってますね。

 中でもナーヴ•カッツェは雑誌「Techii」や「ind‘s」に「MOGA」に連載してましたから、その文章も含めて大好きだったのです。
バウスシアターやクアトロに観に行って感動しましたね。
一番印象に残ってるのは吉祥寺のバウスシアターだったかな。
対バンがGRANDFATHERSとフレデリックだったのと、あの会場の感じがよかったんですよ。
クアトロでのアンプラグドだったのはイベント“TURN TO THE POP”のCD発売記念ライヴか。
バウスシアターでのライヴが山口美和子さんがフットシンセ使った最後だったような。
その頃、シングル・カットされた「夕なぎ」のP.V.が残っていたのでリンク貼っておきますね。
じゃ、行ってみよー、ら

 この曲、実はアルバムとは別ヴァージョンらしいですね。うーむ。
飯村直子さん、山口美和子さんに古舘詩乃さんのメンバー全員出演がとにかく嬉しいし。
あと共同編曲でパール兄弟の窪田晴男さんがクレジットされています。
ちなみに同じくパール兄弟のサエキけんぞうさんは12inch『NAV KATZE』収録曲「パヴィリオン」の作詞を担当してますね。
PSY•Sやプリンセス・プリンセスにもサエキさんは歌詞を提供してますから、売れっ子になるきっかけのひとつは岡田さんのプロデュース作品に提供したことがあるかもしれませんね。

 今さら告白しますけと、実は私、この1991年盤を手にしたのは初めてなんですよ。
なので、ライナーノーツや帯の惹句がポップ・インズ編集長の岩本晃市郎さんだったこと初めて知ったかも。。
1991年5月ならまだ半経過が大きい「POP IND‘S」が健在な時期ですね。
高野寛さん表紙の号辺りなのかな?
ライナー含めてブックレット充実してますからおすすめです。
って、全部入手困難か?「夕なぎ」のシングル・ヴァージョンやオムニバス収録曲も含めた形で再発してほしいな。

 ではまたー。

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