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ARB/Deep Inside(IN THE CITY)~隠れ名曲、名演コレクション。

 一昨日がチューリップ関連、昨日が甲斐バンドなら、今日はやはりARBしかないと思いました。それぞれのバンドはメンバー交代について、あまり関連づけて語るべきではないと思う部分もありますが、かなり興味深い関係でもあるんですよね。 

 それはともかく、ARBにとって、初の12inchシングル(時代ですね)がこの曲でして、共同プロデューサーにサンハウス、シーナ&ロケッツ、そして当時EXの奈良俊博さんを迎えて制作されてます。
編曲のクレジットもARB&奈良俊博となっていますね。

・ARB『DAYS OF ARB Vol.2(VICL-22003/ビクター)
ギター斎藤光浩、ベース岡部滋という顔ぶれの時期のベスト盤。
画像をタップすると、「Deep Inside」でテレビ出演した時の映像を見ることができます。

 ARBのリーダーでソングライターでもあった田中一郎さんが1983年冬に脱退して、加入したのが元BOW WOWの斎藤光浩さんがライヴのサポートで参加した後、正式加入しました。この時期、サポートを担当した中にはルースターズの花田裕之さんがいましたね。
ちなみに田中一郎さんは脱退後、甲斐バンドに加入しています(甲斐バンドのメンバーとはかなり古くからの付き合いでした、それこそARBのメンバーよりも)。

 斎藤さんはギタリストとしては勿論自ら書いた曲でのプレイも素晴らしいし、田中一郎さん時代の曲の再現度も高くて、かつサイドヴォーカルとしても貢献大でした。
ソングライターとしてもこの「Deep Inside」以外にも「HOLIDAY」、「闘い抜くんだ(FIGHT IT OUT!)」、「明日かもしれない(MAY BE TOMORROW)」などの名曲を書いています。
おまけにルックスもいい!とARBにとって最高のギタリストに思えましたが、結局はアルバム『Yellow Blood』、『砂丘1945年』の2枚と編集盤『WORK SONGS』をリリースしただけに終わりました。
斎藤さんはARB脱退後はソロ活動をしながら、甲斐よしひろさんのセッションでも活躍し、後にBOW WOWの再結成に参加しています。

・ARB『BLACK XMAS ARB SECRET SINGLES』(VICL-164/ビクター)
ARBのオリジナル・アルバム未収録曲、未収録ヴァージョンを完全網羅した編集盤。
画像をタップすると、「Deep Inside」(アルバム・ヴァージョン)を聴くことができます。

 ちなみに斎藤さんの後に加入した白浜久さんはメジャー・デビューする前のザ・モッズに参加していました。そして、公務員を退職して、ソロ・デビューし、ARBに加入したということですね。
斎藤さんのARB最後のライヴには白浜さんが花束を持って登場し、斎藤さんと白浜さんのツイン・ギターで演奏したそうです。

 奈良俊博さんはセッション・ベーシストとしては伊藤銀次さんが編曲のセッションによく参加していたり、EXでは松田優作さんのサポートを長く務めていました。
この時期には今井裕さんプロデュースのチーボー『パラダイス・ロスト』にギターにパール兄弟の窪田晴男さん、ドラムスにShi-Shonenの友田真吾さん(キーボードは今井さん)と共に参加しています。
これらの蓄積が後にプロデューサーとして活躍するきっかけになったと想像してしまいます。

・「ミュージック・ステディ 1985年10月号」(ステディ出版)
ARB『砂丘1985年』インタビューを掲載。
画像をタップすると、「Deep Inside」(ライヴ・ヴァージョン~『ARB RED BOX』収録)を聴くことができます。

 アルバムからシングル・カットされた「After45」は映画「アホーマンス」で使用され、石橋凌さんがこの映画に出演したことによって、石橋さんとARBの運命も非常に大きく変わってしまうのですが、それはまた別の話ということで。

 ARBといえば田中一郎さん時代が熱心なファンが多いので、人気のようですが、斎藤光浩さん時代もかなりカッコいい!とここで強調しておきます。
勿論、白浜さん時代も社会の大きな変化に寄り添った歌詞はバンド・サウンドに囚われない音作りと重要な時期だと思います。
あまり大きい声では言えませんが、個人的に一番好きなのは斎藤光浩さん時代ですね。ハイ。

 ちょっと長くなってしまったので、この辺にしますか。明日は未定です。名前が出ている人かバンドにしょうかな?とはぼんやりとは思ってますが。

 ではまたー。

 

 

 

 

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