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読書日記〜「レコード・コレクターズ 1993年7月号」

 はっぴいえんどボックスといえば、私は真っ先に思い浮かぶのは2004年にエイベックスから発売されたものなんですが、この号が出た時期、つまり1993年に発売されてますね。
URCレコードの権利がまだキティにあった時期にライセンス契約で徳間ジャパンから発売されました。
『風街ろまん』と『HAPPY END』は吉野金次さんによるリミックスがされたのが特筆すべき点でしょう。
そのボックス発売のタイミングではっぴいえんど特集がされたということですね。
じゃ、行ってみよー。

・「レコード・コレクターズ 1993年7月号」(ミュージック・マガジン)

 ちなみにこの号では日本のフォーク、ロックスのCD再発が本格的になるきっかけのひとつ、ザ・ソングライター・ルネッサンスの企画として、はっぴいえんどボックスの広告が打たれていますね。

 特集として、はっぴいえんどのディレクター小倉エージさんのインタビューから始まっています。これは偶然か意図的かはわかりませんが、2015年1月号のはっぴいえんど特集と同じスタートです。
続くは前田祥丈さん、更に続くは湯浅学さんによる記事で、近年のデータが頻繁に折り込まれた記事に比べると少し情緒的に感じます。
これは批判する意味ではなく、社会全体の流れが変わってしまったからかもしれませんね。

 この時点でのはっぴいえんどの編集盤といえば『はっぴいえんどシングルス』や『CITY』にCITYのみ発売の『はっぴいえんどベスト』位だったのかな?
今からすると考えられませんが。

 はっぴいえんどのライヴ音源をコンパイルして、ソリッド・レコードから発売された『はっぴいえんど ON STAGE』についても触れていませんから、ライヴ・テイクという意味ではこの特集の資料性は残念ながら低いとしか言えませんね。

この時点では雑誌におけるアーティストの特集の方向性もまた定まっていなかったことがわかります。
そう考えると深いです。
まー、現在から30年前に発売された雑誌だから仕方ないとは思いますが。

 ではまたー。

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