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新田一郎/今夜はミステリー~隠れ名曲、名演コレクション。

 昨日取り上げたのはスペクトラムの名曲を武生商業高校吹奏楽部が演奏したものだったので、やはり今日はリーダーの新田一郎さんのソロ作品から選んでみることにしました。

 スペクトラム解散後、1982年6月21日にアルバム『新田一郎・一番 クールが熱い』と7月5日発売のシングル「サンライズ・サンセット」で新田さんはソロ・デビューしました。
「サンライズ・サンセット」は堀江美都子さん「茅ヶ崎メモリー」と、ラジオっ娘「茅ヶ崎サンライズ」との競作で、3曲全て新田さんがプロデュースと編曲(勿論、作曲も)を担当しています。

・新田一郎『新田一郎・一番 クールが熱い』(NCS-10005/ビクター・タワーレコード)
「今夜はミステリー」収録。画像をタップすると、新田一郎「今夜はミステリー」を聴くことができます。 

 このアルバム、『新田一郎・一番 クールが熱い』はよく聴きましたねー。
同時期に新田さんプロデュースのアルバムの堀江美都子さん『Ready MADONNA』が発売されたこともありまして、二枚でどうだ!という感じでしたね。

・堀江美都子『Ready MADONNA』(COCC-6510/コロムビア)
「今夜はミステリー」収録。画像をタップすると、堀江美都子「今夜はミステリー」を聴くことができます。

 この二枚のアルバムで重複しているのはシングル・カットされた「サンライズ・サンセット」(堀江さんのヴァージョンだと「茅ヶ崎メモリー」)と、この「今夜はミステリー」でした。
作詞はさくまあきらさん(後に「ジャンプ放送局」や「桃鉄」で有名に)なんですが、新田さんと堀江さんでは若干歌詞が違うんですよね。
あくまでも個人的趣味の問題ですが、歌詞もバック・トラックも新田さんのヴァージョンの方が好みです。とにかく流麗なストリングスがいいんですよね。
堀江さんのトラックはミキシングもあってか、正直もっとよくなるんじゃないか?という感じがしてしまうんですよ。

 新田さんのアルバムに話を戻しますと、ディレクターは川原伸司さん。川原さんの変名は平井夏美で、井上陽水さん「少年時代」や松田聖子さん「瑠璃色の地球」の作曲者でもあります。
川原さんは杉真理&レッド・ストライプスから制作を担当するようになり、その後はThe Good-byeも担当していましたね。
ちなみにスペクトラムについては宣伝担当だったとのことです。
 エンジニアはスペクトラム時代から担当していた高田英夫さんで、アシスタント・エンジニアは元スペクトラムの吉田俊之さん。
 このアルバムでホーンを担当しているのはお馴染みの新田さんと兼崎順一さんに、トロンボーンの早川隆章さん、テナーサックスにフルートの金城寛文さんでした。
 演奏はギターに土方隆行さん、ベースに渡辺モリオさん、ドラムスは山木秀夫さんというマライアのメンバーの方々、キーボードの難波弘之さん、パーカッションのペッカーさんに吉田俊之さんがキーボードも担当しています。

 スペクトラムの延長線上にあるようなブラス・セクションをフィーチュアした楽曲やブルー・アイド・ソウル風の仕上がりの曲があって、ホントに大好きなアルバムです。

 バジェットとディレクターにエンジニアの違いがあって、堀江美都子さん『Ready MADONNA』とは共通点も多いけど、完成度は『新田一郎・一番 クールが熱い』の方がちょっと高いように思いますね。

 ホントならラジオっ娘が改名したLady Oh!のアルバム『Lady Oh! First』と比較しながら書きたかったのですが、アナログ時代はアルバムに手が出なくてレンタルで済ませましたし、CDはあっという間にプレミアが付いてしまいました。
いつか何とか入手して、3枚の比較は必ずやりたいと思っております。すみません。

 あと、もう一つ不満があるのですが、この曲はアルバムだと「サンライズ・サンセット」と被さってしまうので、両方シングル・ヴァージョンをCD化してほしいのです。頼みます。

 明日はなんにするか全く決まってないので、今晩じっくりと考えます。

 ではまたー。

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