新年

店先にはお飾りやしめ縄が並び
「こんな処にも?」と思える処に
おせちの予約申込用紙が積み重なっています。

それ程買い求める人が多いのか
もう当然の事の様になっているみたいです。

女性達も、共働き、或いは職を持って
自立する事の出来る人が大多数になり
お台所仕事ばかり一手に押し付けられたり
当然の様に扱われる時代は
とっくの昔に過ぎてしまったのだと思います。

だけど「母の味」を知らない子供は
何故か寂しい。
母親が心籠めて作る料理を
食べる事ない子は 悲しいと思います。

何か寂しくなった時、
心頼り無くなった時
やはり「お母さんの、あのご飯食べたいな」と
思ったりするのです。

あの時食べた○○○だったり
あの時作った△△△だったり
匂いと一緒に、空気と一緒に、思い出せるものがあるのは
それだけで 幸せです。

三段重ねのお重箱を、豪華なお節で埋めなくても
少し趣の変わった料理で
温かい部屋で、家族が笑顔で
新年を迎え、今ここにこうして皆が生きている事を
感謝し 喜べたら
どんなにか 素晴らしい事だと、思ってしまうのです。

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