そんとくさんとあっけらかん(損得さんと呆気羅漢)Pt.17


解ったような 解らないような・・・

羅漢ちゃんはごろりと縁側に寝ころびました。

羅漢ちゃんは天の川をどんぶらこどんぶらこと
笹舟を漕いで渉っていました

幾つもの星の船着場には
星屑の光の石を釣り上げている船着場
お茶会のテーブルに集まる船着場もあり、
ダンスの広がる原っぱに続く処もありました。

どんぶらこ どんぶらこと
笹舟を漕いで行く その遥か向こうには
ぼんやり白金の光が揺れています。

どこまでも続く光の砂の
流れに揺られ 揺られて うとうとしている羅漢ちゃんの耳に

遠くの方で・・・「羅漢ちゃーん・・・」と呼ぶ
尊徳さんの声が聞こえるような気がしました。

{おしまい}


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