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2023年1月の良かった音楽作品8選

2023年1発目のnote更新。タイトルの通りであくまで自分の備忘録として。Twitterで呟く程度のボリューム感だったりそうじゃなかったり分量もバラバラですが、今年は月1ペースで良かったタイトルを書き記していければと思います。

では。

2023年1月の良かった音楽作品8選

Subway Daydream「RIDE」

関西のインディーバンドシーンで注目し続けてきたSubway Daydreamが待望のフルアルバムをリリース。90sの海外インディーロック好きにとってはドンピシャの1枚なんじゃないかと思うし、その中でもポップであることを貫いているのが素晴らしい。こういうジャンルはなかなか長続きしづらいけど、まだまだ若いしメジャーでも戦えるポテンシャルもあると思うから今後も長く活躍していって欲しい。個人的には「Radio Star」の歌いっぷりの良さと「ケサランパサラン」のどことなく漂うPUFFY感が好き。

カネヨリマサル「わたしのノクターン」

「ぼっち・ざ・ろっく!」等々の影響で邦楽ギターロックバンド熱が再燃してる中で出会ったカネヨリマサル。「青春ロック」を掲げる3ピースのガールズロックバンドっていう触れ込みだけを見たら絶対ハマらないタイプのバンドなんだけど、1度ライブを観る機会があってその時のギターの音とボーカルの突き抜ける感じがものすごく脳裏に焼き付いている。今回の1stフルアルバムもキャッチーでエモい邦ロックらしさの中に海外のオルタナ、パワーポップの匂いも感じられて青春を通り過ぎた自分にもばちこり突き刺さった。個人的にはいつかゴッチにプロデュースしてもらいたい。

indigo la End「名前は片想い」

ギターも鍵盤もリズムも跳ねまくっててとにかく遊び心を感じた1曲。間奏のギターソロもカッコよい。それでもラスサビは一気に切なさが迫ってくる感じがするし、何より歌詞の世界観がインディゴ印を担保しているからこそサウンド面は何をしても成立するんじゃないかと。次の作品も楽しみ。

Age Factory「ALICE feat. 牛丸ありさ」

yonigeのボーカル牛丸ありさがゲストで参加した1曲。前作のアルバムとそこから派生したJUBEEとのAFJBでパンクな路線に振り切って、次のAge Factoryはこう来るのかと。ジメっとしたオルタナロックと牛丸の低体温でぶっきらぼうな歌声の相性が抜群。自分と同年代の2組が強みを発揮している最高のコラボ。春にはAgeとyonigeで対バンツアーも回るということで、久々にこの2組を一緒に観れるのが楽しみ。

Official髭男dism「ホワイトノイズ」

2022年の「ミックスナッツ」「Subtitle」を経て、またしても圧倒的貫禄の1曲。一聴すると王道のロックアンセムなんだけど、トラックメイク的なビートだったり、タッピングも交えてメタリックなフレーズを弾き倒すギターだったりと今回も王道さと変態さがしっかり共存。そしてそんなノイジーなサウンドを上回る歌の強さたるや。今年も無双してくれ。

Gotch, GuruConnect「Heaven」

アジカンの最新アルバムでも「星の夜、ひかりの街」や「Be Alright」に参加したビートメイカーGuruConnectとタッグを組んだ1曲。トラックのカッコ良さはもちろん、ラップとポエトリーの間を行くようなソロワークならではのゴッチの自由なフィーリングがより引き出されているような。そして「どこにいても精神はインディ」というリリックを有言実行し続けているゴッチの頼もしさ。いつだってこういう歳の重ね方をしていきたいと思わせてくれる存在。

君島大空「映帶する煙」

待望の1stフルアルバム。石若駿、新井和輝、西田修大との合奏形態の楽曲や、弾き語りとアンビエンスを繊細に紡いだ楽曲など、これまでのEP3作を包括し更に深化させたような内容に。先鋭的なサウンドも大きな魅力の一つだが、タイトルにもなっている「煙」だったり、歌詞に度々登場する「夕暮れ」以降の時間帯に象徴される、ぼんやりとした実体のない感覚を丁寧に描き出すソングライターとしての総合力の高さに驚かされた。その一方で、実体のない感覚を漂う中でふと耳に入り込んでくる優しい歌と言葉にも心を掴まれる。レコ発ライブも観に行ったが、小さな小さなパーソナルな世界とどこまでも広がっていく宇宙のようなスケールが共存した素晴らしい音楽体験だった。

Parannoul「Afrer the Magic」

2021年のアルバム「To See the Next Part of the Dream」が音楽好きの間で話題となった韓国のシューゲイザープロジェクト、Parannoulの3rdアルバム。若者の青さとヒリヒリとした切迫感が伝わってきた1stアルバムとは異なり、開放的で祝祭感も感じられる轟音。なかなかアルバムを通して聴く時間がない中でも特にこの時期のヒンヤリとした空気と澄んだ青空と合わせて聴きたい1枚だし、1年通して色んなシチュエーションで聴けたらなと思う。

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