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移住・交流&地域おこしフェア2024

2024年13日目(170)。
これからの人生をどう過ごしていくか?最近、再度の転職を含め可能性をいろいろと模索しているところ。
ということで、今回はマイナビ主催の移住・交流&地域おこしフェア2024に行ってみました。

自分の興味や関心に関わりなく、色々なジャンルの話に出会うことでで、自分の目指す方向性に肉付けができたり、第三者からの客観的な意見もいただけたりする…いや、根が野次馬なので、きっと単純に面白がっているだけですね。
強いて言えば、移住ってどうすれば生じるのか、ということについて仕事として考えていたこともあるわけで。他の自治体や団体がどのようなやり方をしているか、どんな人が来ているのか、という点も興味がありました。

11:30頃の会場全体の様子。こうして見ると、来場者はそれほど目立たない気もする。しかし、それぞれのブースできちんと話を聞こうとすると時間はかかるので、来場者側からすると集客数としてはちょうどいいぐらいかも。
会場図。ブース数は約300とのこと。地方ごとに大まかに並んでいるので、地方毎の雰囲気を比較しやすかったです。

まず、ブースの方ですが、こうしたイベントに出てきているにも関わらず、結構濃淡が感じられました。
積極的に声をかけてくるところ
声はかけてくるけど深追いはしてこないところ(もうちょっと踏み込んでもおそらく大丈夫)
座って呼び込みをしているところ(せめて立ちましょう)
座って待ち構えているだけのところ(職員の人選を完全に間違えているな…)
スタッフ同士で喋ってばかりいるところ(君らはマジ何しに来たのか…)

大まかな傾向としては、九州地方は積極的に声掛けしてくる一方で、東北地方は比較的おとなしい感じ。また、聞くところによると、午前中から来るような移住に関心の高い来場者はお目当ての自治体が決まっている場合が多いとのこと。なので、本格的な呼び込みは午後からということにして様子見をしているところもあったようです。まあでも、やはり積極的なところに対しては、一応話は聞いてみようかな、という気にさせられるので、基本的には、前のめりでやっていく方がいいなと思いました。
それから、地元グルメや地域出身の偉人、全国的に有名な観光イベントを前面に出してくるところは論外として、「トカイナカ(都会と田舎の中間)」的な推し方をしてくるところも多かったように感じました。あとは「○○が充実」とか。地域の雰囲気が似ている他の地域との差別化や自分の地域の深掘りがもう少しほしいし、充実しているかどうかは、移住を考えている方が現在住んでいる地域との比較になるので、アピールするのであれば、競合から見た強みを明確にしたり、数字で示せるものは数字で示した方がいいと思います。

一方、来ている方ですが…ザッと見た限り、何かの傾向を掴むことはできませんでしたが、夫婦・カップルで来られている方は多かったように感じました。

さて、一応の自分のお目当てとしては、十年以上住んでいたことがあり、ある程度勝手知ったる愛知県(ただし尾張地方)や、歴史に飽きることがない一方でなんとなく自分たちに自信のない奈良県あたりの話を聞いてみたかったのですが…愛知県の参加は三河地方のみ、奈良県に至っては県も市町村も不参加…ということで、ちょっと肩透かしでした。しかし、たまたま足を止めた某県からはいろいろな話を聞くことができ、その地域の解像度が少し上がりました。また、自分の今後についてもいくつかヒントをいただきました。これらの話が聞けただけでも、来てよかったなと思います。

満足したところで、かつての同僚が関わっている「いばらき県央地域」のブースを見に行ったり、

茨城県といばらき県央地域のブース。
果たしてVRの効果はいかほどか。

会場の隣のエリアで、米の食べ比べをしたりして、会場を後にしました。

各地で作られたお米5種類湖食べ比べコーナー。正直どれも美味かったですが、強いて上げれば「北海道産ゆめぴりか」が一番舌にあったかも。
残念ながら、石川県関連のブースは出展中止になっていました。
ただ、復興にあたっては、移住者や外部人材の協力も必要になってくるはず。石川県を支援したい人に届く情報発信が今後より大事になってくると思います。
帰りに出会った茨城県境町のラッピングバス。最近都内を走るバスへこうした広告を出す取組みも増えてきているように感じます。
ちなみに境町は移住フェアへの出展はしていませんでした。

さて、移住をどう促すかについての基本的な作戦について、私見も述べておきます。
基本的には、自分の知らない地域に移住する、というのは、そもそも非常にハードルが高いはず。なので、当該地域を知っている方をまずはしっかり狙っていくことが大事ではないかと思います。(聞こえてきている限りでは、それを徹底的にやっているところは意外にないような?)そのためには、(他の地域と比べても)住みやすいと感じられる地域を作るとか、観光客としてリピートしてもらえるような施策を行うとか、極めて真っ当な行政をしっかりやりつつ、その上で、調査と聞き取りからターゲットを定めて仕掛けをしていく。(例えば、第二新卒ぐらいのタイミングで地元の企業も参加する同窓会を仕掛ける、リモートワークしやすい業種の仕事やコミュニティを準備する、リピート観光客への情報に移住に関するものも含めておくなど。)
また、地域を知らない方を誘致する場合は、地域の課題をしっかり把握して、その課題を解決するために、ピンポイントで人材を募るのがよいのではないかと思います。例えば、今回聞いた話だと、地域の伝統的な料理に必要な食材を作っている会社が高齢化のため廃業になりそうになったことから、事業承継してくれる方を全国へ向けて募集し、見事人材の確保・移住ができた、とのこと。
これらに付け加えるとすれば、今後全国での人口減少は避けられないことから、どれだけ移住者を呼び込めばいいのか(どれだけ呼び込めば地域が維持されるのか)、ということは明確にしておくべきだと思います。また、実際に移住してきた方とはよ〜くコミュニケーションを取るようにしていると、何がよくて何が足りないかが把握できたり、発信する際の味方になってくれるはずです。

さて、今回の余談は、会場から移動した先の門前仲町で出会ったカレー。
南青山に本店のあるタップロボーンというスリランカ料理のお店のラトゥキャルク・ワンプレート。ラトゥキャルクはスリランカの玄米のことで、肉らしきものは実はソイミート、スパイスは刺激の少ないものを使用した、アーユルヴェーダに基づくカレーとのこと。
確かに優しい味なのですが、スパイス(スリランカ在住のオーナーの母から直輸入しているとのこと)は刺激が少ないものと言いつつ、鼻の頭にジンワリと汗。夜は胃腸が動いたのか、ガスがなかなか止まりませんでした…毎日食べれば確実に健康になるカレーではないかと感じました。本店か神保町店にも機会があれば行ってみよと思います。

ベジタリアンなカレーなのに、目玉焼きをトッピングしてしまうおのれの間抜けさよ…
「日本でいちばんスリランカに近い」…素晴らしいキャッチコピー。
サンフランシスコ講和会議の際に、セイロン代表(後に大統領になるジャヤワルダナ氏)が行った「hatred ceases not by hatred,but by love」という演説がきっかけで、日本の国際社会への復帰が早まった…との記載はメニューに。スリランカは親日国だと聞いたことがありますが、ここまでとは!


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